18.国会・政局

2012年11月16日 (金)

衆議院解散・総選挙にあたり

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 いよいよ衆議院解散が閣議決定され、夕方に衆議院が解散する。3年以上の長きにわたった浪人生活も、いよいよ来月16日に勝負を迎えることが確定した。多々ご迷惑をおかけしながら、本当に多くの人に支えていただき無事に元気でこの日を迎えられたことに、心の底から感謝の想いが湧くばかりだ。

 今回の選挙戦の争点は、民主党政権三年間あまりの総決算そのものだ。自民党の見解は、昨日の衆院本会議における斎藤健衆議院議員の力強い討論が簡潔的確に言い表している。ぜひご覧いただきたい。

 僕個人としても、本当に悔しい想いをしながら浪人の日々を過ごした。父・龍太郎が心血を注ぎその後の自民党政権が着実に進めてきた普天間飛行場の問題が鳩山総理の「最低でも県外」発言で取り返しがつかないまでに壊されたことを筆頭に、政治家の「言葉」が全く信用されなくなってしまったことが本当に悔しい。デフレに歯止めが効かず、企業が海外に逃げていく。アメリカとの信頼が損なわれ、尖閣・竹島問題に的確な対応ができない中、倉敷・早島で歯噛みしながら報道を見ていることしかできなかった。今回の解散のタイミングだって最悪で、月末や歳末の忙しい中、寒い中に多くの方々の労を割いていただくことになってしまう。予算編成がどうのこうのとか環境整備がどうのこうのとか理屈はいくらでもつくが、なぜこの忙しい中で選挙をするのか!と問われると返す言葉もないのが正直なところだ。野田総理は、約束を守るのならさっさと守るべきだった。引き伸ばすのだったら任期満了まで伸ばす骨を示してほしかった。自己都合と自己満足を優先させる、今の政治の惨状をまさに示すタイミングだ。そしてこれまで与党生活を謳歌しながらいざとなったら沈む船から逃げ出すネズミが多数見えるのも見苦しいの一語に尽きる。

 とはいえ「本人よりも、周りの人の方が何倍も悔しいのだ」と今年の「出陣の集い」にて河井克行衆議院議員に言われた。全くその通りだと思う。前回の選挙では私の力足らずによりによりご支持いただいた方を失望させてしまった。浪人中も公私にわたりいろんなことでご心配を多々おかけした。申し訳ないことばかりである。そして私の身のみならず、我が国の政治そのものが、希望を失望に変えるものでしかなかった。今回の選挙戦を通して、支えていただいた皆さまへの感謝を胸に、この倉敷・早島の多くの方々の「悔しさ」をぜひこの身に集め、国会に持っていき届けたい。そして橋本がくの5つの約束をぜひ実現し、皆さまの悔しさを希望に変え、力強い日本を取り戻したい。何としても実現したい。

 かねてから現政権は財務省支配だと指摘してきた(そして野田総理の末路についての預言は両方的中しそうである)。そして私の選挙区の民主党候補予定者は現職の財務大臣政務官であり、財務省に支配された民主党の象徴的存在だ。必ず打ち破らなければならない。また日本維新の会や国民の生活が第一の方の立候補も予測される、極めて先が見通しにくい混戦になる見通しだ。僕個人としては小選挙区では二度の落選を喫しており、三度目の挑戦だ。もう後もない覚悟である。地べたを這いつくばろうと、岩にへずりつこうと、一人でも多くの方に想いを伝え、一人でも多くの方のお手を握り、一人でも多くの方にお訴えをしていく。のこり一か月間、全力を尽くして戦い抜く決意だ。

 引き続きのお力添えを、心からお願い申し上げる。

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2012年9月27日 (木)

自民党新体制で政権奪還!

 谷垣禎一総裁の任期満了に伴い9月26日に行われた自民党総裁選の結果、安倍晋三総裁が再登板する結果となった。

 今回、橋本がくは石破茂・前政調会長を支援した。党員投票では他候補を圧する得票を得て一位となり、決選投票でも獲得票数を伸ばしたものの及ばなかった。この結果から言えば個人的には残念さも残る。石破茂議員を支援くださった党員の皆さまに、感謝御礼を申し上げる。

 しかし、今後の党運営においてはノーサイドだ。日本の内政・外交の建て直しとそのための再政権交代の実現という共通の目標に向かい、一致団結が必要だ。振り返れば自民党の退勢は安倍内閣時の参議院選挙の敗北から始まり不本意な辞任で拍車をかけた。今回、その責任者に挽回の責任を与える結果になったわけだ。病を克服し「再チャレンジ」という自らのスローガンを身をもって体現した安倍晋三総裁の強靭な意志に強く期待する。

 他方民主党代表選も、あまり注目されないうちに野田総理が再選された。解散の引き延ばしを図る空気が漂うが、そうは問屋が卸さない。公債特例法などの急を要する法案が残るが、先の通常国会の末に野田総理は参議院から問責決議を可決されており、少なくとも参議院では所信表明演説すらスムーズな実現は不可能だ。かといって臨時国会を開かないわけにもいかない。そこで「近いうちに」という総選挙の約束をどうするかという選択が迫られる。10月28日に鹿児島三区の衆議院補欠選挙もあり、与野党はいきなり対決ムードにならざるを得ない。

 このような中で、橋本がくは「切実な思いを汲む政治を実現したい」という思いの実現の向け「出陣の集い」や「女性の集い」、あるいは日々の会合や街頭演説、ご挨拶などで一人でも多くの方にの自分の想いを伝えるようコツコツ努力する日々だ。ご支援・ご協力いただける皆さまに深く感謝申し上げるとともに、まずは10月28日の岡山県知事選挙においていばらき隆太候補の勝利を勝ち取り、そして来る衆議院選挙における勝利を目指して全力を尽くす所存だ。引き続きのご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げる。

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2012年9月 4日 (火)

盛り上がる総裁選にしたいね!

 通常国会がおそらくこのまま閉会となり、そのまま自民党、民主党ともに党首選挙が焦点となっている。三党合意やら問責決議やら領土問題やら、これまでの経緯についてツッコミみどころは山のようにあるのだが、自分のなすべきことをしつつ、切歯扼腕して現実を受け入れるしかない。

 で、自民党総裁選である。過去3回自分も参加したし、一度は石破茂候補の選対事務局として駆け回った経験まであるが、今回は一地方党員としてほぼ一般の方と同じようにマスコミを通じてプレ総裁選を眺める立場だ。自分の党員票一票をどうするかは候補者が決まってから決めることだが、その前に「外から眺めた総裁選」は、やはり内部で見るのとはとても印象が違って見える。たとえば、

1.候補者がどうやって決まるのかよくわからない。
2.派閥のボス的な人の意向で候補者や結果が左右されるように見える。
3.候補予定者の名前のみが云々され、政策的議論が見えない。
4.誰が当選したら自民党がどうなるのかわからない。
5.有権者である各議員の意思が見えず、派閥やボスの意向で動くように見える。

 といったことだ。もちろん、実際は必ずしも印象通りでないことは知っている。マスコミ報道による印象の偏りはとても大きい。例えば以前ほど「派閥のボス的な人の意向」に左右される度合は少ないし、派閥そのものが変質しており以前ほどの拘束力はない。同じ派閥の安倍晋三・元総理と町村信孝・元官房長官の名前が共に挙がるのはその証拠だ。また候補者が確定すればそれぞれ公約を掲げ、討論会や街頭演説会は必ずオープンに行っている。また若手を中心にブログやtwitter、Facebook等で自分の主体的な考えを発信する議員も少なからずいるのも好ましいことだ。

 ただそれでも、谷垣禎一総裁に対し古賀誠議員が「引導を渡す」と発言したなどと報道されるのは正直言って如何なものか。谷垣総裁が引き続き総裁を続けるのが自民党にとってベストかどうかは、党員による選挙を通じて公正に判断されるべきであり、一部長老の意志で立候補の機会すら奪われるような印象があるのは極めて前近代的と言わざるを得ない。個人的には石破茂・前政調会長に今度こそ!と思っているが、それ以前に、まず公正・公平かつ国民にオープンな総裁選挙が行われることを願ってやまないし、谷垣総裁にも奮起を期待したい。

 盛り上がる総裁選にしたいね!

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2012年3月 6日 (火)

今の思い。

 谷垣自民党総裁と野田総理が会談したという話が広がり、永田町のざわつきが本格化した感がある。とはいえお互いに否定し合っているので、真相は藪の中。合意が形成されたかどうかも定かではない。でもやっぱり会うのは会ったらしいですよ。だとすれば「極秘会談」が堂々と新聞記事に出るというのは機密保持が本当にだらしない官邸だなぁという話。

 個人的には、野党総裁にナイショ会談を申し込まないといけないくらい野田総理も手詰まりなんだな、ということと、正月に予言したことがやっぱり的中してたんだな、という二点の感想を持つ。その上で、今の民主党がどうであろうとも、敢えていえば今の自民党がどうであろうとも、自民党と日本の政治を立て直し、有権者の方に再び政治への期待と信頼をしていただくためにも、今こそ僕が頑張らなければ!という思いも変わることはない。

 落選以降いろいろ心配をおかけをしているのは身の不徳の致すところで申し訳ない思いがある。しかし実際のところ今は落ち着いているし、なにはともあれまず第一に選挙に向けて集中をしなければならない時。個人的にはもう背水の陣であり、地べたにはいつくばっても岩にかじりついてでもご支援いただける皆様のご期待に応え、結果を出さなければならない。

 おかげさまで、ひとつひとつ地域の後援会の会合などを重ねることができている。空気は前回選挙時とは全く異なっている。動けば動くだけ輪が広がる実感がある。ウケのいい調子のいい政策が約束できるほど器用でもないが、落選中にも関わらずお励ますをいただける多くの方々がいていただけるのは本当に心強くありがたいこと。永田町がどうであろうとも、いつ解散になろうとも、とりあえず今の一日一日を正直に大事に全力で過ごすだけというのが、僕の今の心境である。

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2012年1月 2日 (月)

野田総理、使い捨ての恐れ。

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。旧年中のご愛顧に深く深く感謝し、今年こそ成果を出す一年となるよう、全力で活動します。僕が落選した時に、尊敬する先輩である河井克行代議士が下さったメッセージ「一人でも多く、一回でも多く、一分でも多く。」を常に頭において実践します。今年も宜しくお願い申し上げます。

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 さて、年末の夜警訪問や新年のご挨拶等で多くの方にお話をする機会をいただいた。「民主党もごちゃごちゃしとるし、選挙は早いかもしれんのぉ。春にはあるかも知れんで。今度は岳さん頑張れよ!」としばしばご激励をいただく。ご激励は本当にとても嬉しく感謝の一語に尽きる。しかし選挙についてはそう簡単ではなく、意外と先に伸びるかも知れないと思っている。

 根拠は、年末に見せた野田総理の粘り。というか、総理本人よりも、その背後に消費税増税は今しかできないという財務省の執念が浮かんで見える気がするからだ。そもそも、小泉政権で構造改革の名の下に社会保障にメスを入れ、安倍政権で参議院選挙に勝ったら消費税に取り組むシナリオだった。年金の国庫負担率の1/2への引き上げ実現には消費税増税が必要というのがもうその時点で見えていたからである。もう今からかれこれ5年くらい前の話である。ところが参院選が敗北に終わり、リーマンショック等もあってその後も結局自民党政権では消費税増税はできなかった。

 そして民主党政権が誕生した。政治主導と口では言うもののはっきりいってド素人の民主党政権は、官僚にはとても扱いやすかっただろう。あのマニフェストを掲げたにもかかわらず、鳩山内閣で財務相を務めた菅総理が総理になると消費税増税を口にし、その後継でありやはり菅内閣で財務相を務めた野田総理が総理になるに及んで、「集大成」とか「不退転の決意」とか言い出すことになった。リーマンショック対策と引き換えに麻生政権下で成立した平成21年度所得税法等改正案の附則第104条に、今回の野田政権における税制改正の一連の流れがすでに予言されている。その実現のための財務省の執念たるや見上げたものというしかない。それにしても民主党代表選における財務省の影響力ってどのくらいあるのかと疑ってしまいたくなる。仮に野田総理に何かあって後継を選ぶことになったら、次は安住財務相になるかもね(笑)。

 したがって、野田総理は何がどうなろうと今国会で消費税法案を提出し、議員定数削減や公務員給与カットなどとセットで成立させようとするだろう。もし民主党がこれ以上大きな分裂をせずにまとまることができれば、すでに二年半前の衆院選マニフェストで消費税増税を唱え、先の所得税法の附則を成立させた当事者だった自民党は、完全には反対を貫くことはできない。おそらく結局は解散総選挙と引き換えに賛成するしかないのではないか。その場合、解散は通常国会閉会を目処とすることになるだろうが、話がスムーズに合意に至るとはとても思えず、ごちゃごちゃしたら国会を大幅延長して秋口くらいになってもおかしくない。その選挙では、国民の支持が一度信じて裏切られた民主党に向かうとはおおよそ考えにくく、与党維持は困難であろう(ただし、だからといって自民党に支持が向くと思うほど楽観的ではない。自民党には、むしろ自分が消費税増税を主導し実現するのだという決意と、その上で日本をこうする!という新たな展開を望みたい。他人の土俵で決戦決戦と言ってる今のままじゃあ、ダメだろうなぁ)。

 一方、たとえば小沢一郎・元代表あたりが民主党を割って出て分裂したらどうなるか。たぶん、自民党が野田民主党を拾って連立を組み、消費税法案を成立させるんでしょうね。そうすると、選挙は任期満了になるだろう。その場合、小沢さんたちは橋下・維新の会や河村・減税日本など、また鈴木・真民主党や今回民主党を出た人たちと連携して新党結成か!?なんていう、マスコミ好みの大政局となるわけだ。つまらない現実主義者vsうわついた理想主義者というのは、いつの時代でも政界再編の対立軸なのかもしれない。

 と、まあ、そんな想像をしてしまう昨今。要するに何が言いたいかというと、今年の政局の背後には、消費税増税にかける財務省の執念が、必ず大きく影響するだろう、ということ。これまでどうにか凌いできたが、来年の予算編成では基礎年金の国庫負担分をついに交付国債で賄う状況となった。財務省としても「無い袖はもうどうあがいても振れない」というサインであり、年金制度をいよいよ瓦解させるか、消費税率を上げるかの選択を迫られているのだ。それだけに必死である。そしてどちらのシナリオでも、野田佳彦総理は消費税増税の立役者になることと引き換えに、「民主党を分裂させた代表」か「選挙で下野した総理」のいずれかの運命を辿るだろう。時代を問わず、巧兎死して走狗煮らる、なのだ。小泉総理は「政治家も使い捨てだ」と発言したが、総理も使い捨ての時代。本人がそれを望み貫くのであれば、以て瞑すべきかもしれない。

 さてそんな中なので、次回どんな構図で選挙になるかわからない厳しい覚悟で浪人生活を過ごさなければならない。いずれにしても、今日がよければ良いというのではなく「明日への選択」を、みなさんとの「信頼ときずな」に基づいて行う政治、厳しい状況の中で一部の人が不公正に利益を得ることを許さない、働いた汗が報われる公正・公平な社会の実現に向けて、一身を捧げて働きたいという自らの決意は変わらない。もちろん自民党内に対して言うべきことは言っていくが、コツコツと選挙区を歩き、街頭活動を行い、ポスターを張り、集会で思いを伝え、地道に地域に根付くのみである。

今年も頑張ります!
どうか皆様にとっても、今年が良い年でありますように。

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2011年12月 8日 (木)

さわらび会(石破勉強会)発足!

 今日は倉敷は雨。ご挨拶に回ったり、ご葬儀にお参りしたり、正月の準備をしたり(もうそんな季節!)していると時が過ぎてしまう。そんな中、前・自民党政調会長の石破茂衆議院議員を中心とした勉強会が発足!というニュースが目についた。38人もの参加があったという。めでたいことだ。

 今回は現職議員しか声をかけない方針とのことで僕は参加はご遠慮したが、現職だけでもそれだけの人数が集まったのは、石破先生への期待が自民党内でもそれなりに多いということだ。2008年の自民党総裁選の折、20人の推薦人が集まるかどうかやきもきした時からすると一歩前進とはいえる。でも一般の方々からの期待度からすると、もっと多くて然るべき…とも思うが。

 そういえばこのブログを書き始めたのもあの総裁選がきっかけだった。だから一番最初の記事がこんななのである。こんなのもあるぞ。懐かしいなあ。ここで書いたことは今も正しいと信じている。結果は出せなかったが、石破先生にとっても、大臣や三役入りを果たすきっかけとなった総裁選出馬だったといえるだろう。

 今後、硬派の政策勉強会として政界にて存在感を増してくれることを願ってやまない。

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2011年11月14日 (月)

今の政権にTPP交渉は任せられない

 まず、6日に開催した「橋本がく躍動の集い」では、多くの方のご協力ご支援をいただき無事開催させていただくことができた。お力添えいただいた皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。特に、福島から駆け付けていただいた亀岡よしたみ先生にはなまなましい原発事故の現地のお話をいただき、私も改めて現実を認識させていただけたし、来場者の方々にも深く印象に残ったのではないだろうか。お越しいただいた甲斐があったと思っている。

 さて、その際にTPPについて、「民主党政権がTPP交渉を担うことに反対」と申し上げた。どうせ結論ありきの話だっただろうからいまさらAPECでTPP参加表明をしたからといって驚きはしないが、やっぱりなあという展開になっている。早速日米首脳会談での野田総理の発言について、アメリカとの間で「言った、言わない」の争いが起こった。真相は藪の中だが、今後もこういうことが続くだろう。

 そもそも、国内での決着も「参加に向けた各国との協議を行う」が「参加表明ではない」とかいう詭弁を弄すものだった。煙草に火をつけて口にくわえながら、「息は吸ってないからまだ禁煙中」と言うようなものだ。そういうのを二枚舌というのである。まあ、それで「参加表明じゃないから安心した」とか「ほっとした」とか言ってる民主党TPP反対派の方も、結局自民党政権時代の郵政政局ほどの覚悟もない、馴れ合いの反対だったことを暴露したわけだ。これにがっかりした人も少なくないだろう。

 そしてそういう二枚舌は外国との交渉では通用しない。曖昧な表現だから先のような争いが発生するのだ。この週末では農協祭りや県医師会の講座に参加したが、やはり関係者の懸念は強い。やはり、いまの政権のままでTPP交渉に入るのは、日本の国益にとって極めて心配だ。

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2011年11月 5日 (土)

TPPで信を問うてはいかが?

 野田首相がG20に出席して、消費税率アップを国際公約してきたそうだ。別段自民党だって、2年前の選挙の時から社会保障を守るために必要なことと訴えているので、内容がどうこうというつもりはない。ただ、民主党は前回選挙の時に「財源はムダを削れば出てくる!」とホラを吹き全く実現できずにいるのに、また、国会での所信表明でも曖昧な表現しかしていないのに、国際会議の場で消費税について約束するのは、発言の順番や場所がおかしくないか??まあ、折角の発言もギリシャ問題で各国てんやわんやの最中、さしたるインパクトも無かったようであるが。

 TPPについても同様である。そもそも突如言いだしたのは菅総理であったが、その後議論は放置。野田総理がアメリカでオバマ大統領と会談をして帰ってきたら、急に「APECまでに議論を」と言いだした。もちろん10日のAPECで参加方針を各国首脳の前で胸を張って言うつもりだろう。TPPについて、未だにメリット・デメリットがよくわからないし、参加するためにはこれからアメリカやその他の国々の承認の国内手続きが必要で、既にバスに乗り遅れているという疑惑すらある。普天間以来最悪の日米関係になっている中で、オバマ大統領に脅されたらしいという話も耳に入る。にもかかわらず、なぜ国際会議での参加表明を急ぐのか?

 振り返ってみれば、菅総理が国連で「温暖化ガス削減!」と言ったのも当時の海江田経産相すら「聞いてなかった」話だし、鳩山さんが「普天間の移転先は国外かせめて県外!」と言ったのも根拠のないことだったのが後で明らかになった。そもそも、民主党のマニフェストの骨格をなす財源論がホラだったというのは先に記した通り。当時の小沢代表の「政権を取れば財源なんか幾らでも出てくる」というヒトコトで決まったというのは有名だ。他の誰も根拠を確認しなかったんだから恐れ入る。

 結局のところ、外の人に対して「いい顔をしたい」自己顕示欲は一人前、ということなのだろう。そして、後になって国内に向かって「約束しちゃったから実現しないといけない」という話になるのだ。一体、この人たちは誰に仕えているのだろうか?外国のためか、自分のためか。少なくとも日本国民のために仕事をしているわけではないのは確かだ。総理が何人変わろうと、どじょうであろうと、民主党の体質は変わらない。後ろでこっそり振付をしている狡猾な官僚の姿もうっすら滲む。少なくとも僕の知る限り、自民党時代に、そんなことは無かった。良しにつけ悪しにつけ、もっと国民のみなさまに向き合っていたと思う。郵政で対立したら解散して信を問うたのだ。それが出来るのが本来の政治主導の最大の特徴である。野田総理は、TPPをテーマに衆院を解散し、信を問うてはいかがか?できないだろうけど。

 週末は雨模様。倉敷JAMはじめ今週末もあちこちで催しものがあるが、心配だ。会合やパーティの準備をしつつ、いろいろ案じている。多くの方のご参加を、心からお待ちしています。

付記)これを書いていたら、西岡武夫・参議院議長逝去の報が飛び込み、驚いている。民主党出身ではあるが、議会の品位と威信を守ることに努めた硬骨な議長だった。心からお悔やみを申し上げます。

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2011年9月13日 (火)

金魚がドジョウになろうとする所信表明

 本日、臨時国会が招集され、野田総理が所信表明演説を行った。今日も倉敷市内をあいさつ回り中だったので(暑かったですね~!)リアルタイムでは見られなかったが、あとでWebで全文を読んだ。東日本大震災や先日の台風災害などで犠牲となり奮闘した方々を称え、エキセントリック菅総理が残した遺産キーワード「脱原発」はあっさり骨抜き。当然急ぐ必要のある原発事故対応および震災復興に力を注ぐ姿勢を示し、三党合意にも配慮し、日米同盟は基軸という路線を強調し、増税は匂わすものの極端な表現はなし。キーワードは誠心誠意。

 とても、自民党の総理大臣の所信表明演説のような感じがする。むしろ本人の言葉に反し、「金魚がドジョウになろうと」野田総理は努力しているのではないか。

 野田総理は、実直・地味・真面目をアピールし、これまでの民主党に対するイメージからの転換を図った。どこの広告代理店がサポートしているのか問いあわせてみたいほどに、ここまでそのイメージ戦略は成功しているといってよい。しかし、周囲の民主党の他の方々が、どこまでこの地味さに耐えられるかが見ものである。既に辞任した鉢呂前経産相以外にも、小宮山厚労相のたばこ税に関する発言や、一川防衛相の素人発言(そんな人に防衛大臣してほしくないんだけど…)など、ひらひらした金魚のシッポはあちこちに見え隠れしている。

 この臨時国会の期間は4日間という。自民党はじめ野党は反対したが、起立採決により与党の賛成多数で決められた。4日間は、総理の所信表明とそれに対する代表質問を衆院・参院で行うだけの時間しかなく、予算委員会他の委員会審議はできない。これは与党による審議拒否と言ってよい。また自民党・公明党に震災対応等について協議を呼び掛けつつ国会を閉じてしまうのは、オープンな議論をせずに国民不在の場で手を握ろうとするものだ。それで国民に対して「誠心誠意」と言えるのか。民主党・平野国対委員長が自任する不完全内閣を、とにかく隠そうとしているのだろう。「放射能つけちゃうぞ」事件を受け、民主党輿石幹事長は報道各社に事情聴取までしたそうだ。オープンになったら都合が悪いことがたくさんあるのだろう。きっと。

 さてドジョウに化けようとする金魚、どこまでできることやら。

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2011年8月28日 (日)

菅政権と『八甲田山死の彷徨』

 民主党代表選がスタートした。まあ明日までの騒ぎでしかなく、どなたか今よりマシな人を選んでほしいと思うのみだ。むしろ選挙権を持つ民主党の国会議員諸氏が、誰になぜ投票したのかについて注目した方が面白いかもしれない。

 去りゆく菅総理について、昨27日の朝日新聞岡山版に僕のインタビューが掲載された。今の日本の現状を、「重い荷物を背負って登山中、霧の中で迷ってる」状態に譬え、その案内人(リーダー)としての菅総理を「中途半端に右往左往して事態をさらに悪化させた」と評価した。

 実はこの譬え、先日『八甲田山死の彷徨』(新田次郎、新潮文庫)を読んでいて思いついたものだ。これは日露戦争前、青森5連隊の雪中行軍隊が吹雪で道を失い、最終的に199名の犠牲者を出してほぼ全滅した事件を描いた小説である。その中で、行軍隊が吹雪の中で右往左往する様子が、思いつきでアレコレ言いだす菅内閣の様子に思えて仕方がなかったのだ。本来の指揮官である神田大尉を差し置いて、同行していた上官の大隊長・山田少佐が「前進!」と言いだす様子は、海江田経産相の頭越しに原発やエネルギー問題に関して指図する菅首相とダブって仕方がなかった。

 またこの事件では、同時に行動していた弘前31連隊の雪中行軍隊はほぼ無事に八甲田山を踏破している。準備や指揮系統などさまざまな要素はあるが、最終的にはリーダーによって結果は変わるという好例だ。「非常時で誰がやっても同じだった」という言い訳は通用しない。

 正直、菅政権が「脱原発」「社会保障と税の一体化」など目新しいスローガンを示したとしても、実現される担保があるわけでもない。むしろ被災地には瓦礫の山と仮設住宅で生活に悩む被災地の方々が大勢残るばかりであり、また「この先日本はどうなるの?」と不安を感じる国民が残されているわけで、そうしたことを顧みず「やれるだけのことはやった」と笑顔で辞任の記者会見に臨んだ菅総理には、怒りすら覚えるのだ。どうぞさっさとお遍路さんに出かけてください。

 そして新聞でも指摘したが、日本が「吹雪で道を見失っている」原因の主たるものは、登山における地図および行動計画たるマニフェストがデタラメだったことだ。そのことは、誰が総理になっても変わることはない。菅総理の辞任が確定して、反省することも無く手のひらを返すように動き出した民主党諸氏の活動は誠に微笑ましい(もちろんイヤミである)。早期に各党がマニフェストを作り直し、国民に信を問うことが必要なのである。

 いよいよ夏祭りシーズンも終了。昼間は暑いが、秋の日はつるべ落としで、街頭演説をしていても日が暮れることが早くなった。くれぐれもお体にご留意を。

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