16.道路特定財源

2008年12月20日 (土)

今日のお言葉

今日とあるセミナーで聞いたお言葉。
「インフレは、『経営者の天国、消費者の地獄』です。逆にデフレは『消費者の天国、経営者の地獄』です。今はデフレが続いています。みなさん、マスコミに惑わされずに、賢い消費者として頑張っていきましょう」。今日は一日倉敷・岡山で活動。

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道路特定財源と社会保障費用の問題、興味深いコメントをいただき、ありがとうございました。「ベース医者」さんが書かれたように、マクロでは人口構造の変化により財政需要は変化せざるを得ません。無駄遣いをいかに減らし、納得を得るのか。また複雑な税制や生活保護・年金等他制度との兼ね合いも精査の必要がありますね。

なお、「目的税を普通税化する手続き」は、今回の税制改正において行われます(税制改正大綱32ページあたり参照)。具体的には、通常国会において税法や地方税法の改正として審議されることとなります。

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2008年12月17日 (水)

道路特定財源の一般化について

ギンガマンさん、コメントありがとうございます。

筋論からすると、揮発油税は創設当初は目的税ではなく、酒税やタバコ税と同様のただの普通税でした。後に目的が追加されて道路特定財源制度となったものです。ですから、道路整備の財政ニーズとともに、今回の社会保障はじめその他の費目の財政ニーズとを比較勘案の上、逆に目的を外すこともありうることです。

目的が外れるのであれば減税すべきという議論もありえます。またそもそも自動車関係諸税は複雑すぎます。これらについては、消費税その他と合わせて財政全体で考えることとして、今回の税制改正では先送りされました。ただし、電気自動車・ハイブリッド自動車等環境にやさしい自動車の自動車重量税や自動車取得税の軽減措置は、行います。

ガソリンユーザーの方々には、お酒呑みやたばこ飲みの方々と同様に、道路だけでなく、医療や福祉はじめ広く社会全般をお支えいただけるようにお願いしたいのです。それが「道路特定財源一般化」の意味です。

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2008年12月16日 (火)

道路財源から2200億円削減分の補完へ

今日は東京。予算関係のレク等。お昼は麻生総理が当選一回の83会メンバーを官邸にお招きくださり、カレーライスをいただく。83会側も60人以上が集まり、総理を激励。

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(写真:スピーチする総理。話は経済・外交等にも及んだ。)

総理のお話の中で、来年度予算の社会保障費用増加分の2200億円削減のシーリングについて、道路特定財源を一般化した中から600億円手当てする、というお話があった。これは大拍手。その後、医療政策の勉強会メンバーで自民党本部に保利耕輔政調会長に要望に伺ったときも、同じ話が出され、残りについても「社会保障費の外からなんとか1600億円確保する。ちゃんとやりますから、任せて」とのご発言。

社会保障費は、高齢化の進展等により毎年国の予算ベースで8800億円増加するところ、6600億円しか伸ばさない(=増加分のうち2200億円を削る)ということに「骨太の方針」でなっている。しかし既に現場では限界を超えている中で、このシーリングをかけ続けるわけにはいかない。僕も、この枠を外すべきと主張してきた。

今回、このルール自体は維持することとしつつ、実質面で手当てしようということ。ルールについては、新しいものを考えなければ、ただ無くせばよいものでもないのだからこれは引き続き考えなければならないが、医療や介護の現場を鑑みるに、ここまで踏み込んで考えているのはありがたいことだ。しっかり実現させます。

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(写真:2200億円削減反対のシンボル、黄色いリボン。拉致の青リボンほど有名じゃないけれど)

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2008年11月 5日 (水)

国対・『ねじれ』・連続立体交差

朝、国会対策委員会。本会議もないので出席者少なし。村田吉隆筆頭副委員長曰く「年内解散?ナイナイ!」。まあ、政党によって見解は異なるということか。金融強化法、補給支援法等の審議の見通し、および新たに提出される法案の内容説明。児童福祉法改正案、労働者派遣法の改正案、国籍法の改正案、等。

少し時間があったので、『ねじれ 医療の光と影を越えて』という本を読む。私の「医療に対する『当たり前』感を駆逐するために」を読んで、著者の志治さんが送って下さったものだ。医療事故や小児科医師の過労の問題等を通じて、医療と患者との間にあるコミュニケーション・ギャップを描き出している。なによりもそこに気づいてしまった人としての「もがき」の跡にとても共感した。どこかで力を合わせられるといいなと思う。一般の方の視点で書かれているので、専門家でなくても読みやすい。ご興味の方、ぜひご覧ください。次の課題は、司法だな…。

午後、連続立体交差事業推進の大会。倉敷駅付近は山陽本線や伯備線で区切られてしまっており、踏み切りやアンダーパスでの渋滞が少なくない。市や近くの住民の方々からはぜひ実現をという要望も多い。国土交通省的には実現したい事業となっているが、県や市とも協力しねばならず、なかなか進んでいないのが実情だ。粘り強く取り組みたい。

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(写真:大会での一コマ。挨拶する田村耕太郎・参議院国土交通委員長)

中座して羽田に向かい、飛行機で岡山へ。そこから倉敷・玉島などで会合4件。最後は総社まで足を伸ばす。明日はまた朝から新幹線で東京だ。がんばろう。

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