19.党総裁選

2021年9月29日 (水)

2021年自民党総裁選挙を終えて

 本日9月29日、自由民主党の総裁選挙の投開票が行われました。今回の総裁選挙では、河野太郎候補、岸田文雄候補、高市早苗候補、野田聖子候補の4名が立候補され、幅のある論戦が繰り広げられました。1回目の投票では岸田文雄候補256票、河野太郎候補255票、高市早苗候補188票、野田聖子候補63票をそれぞれ獲得されました。過半数を獲得した候補がいなかったため行われた決選投票では、岸田文雄候補257票、河野太郎候補170票となり、岸田文雄衆議院議員が自由民主党総裁に選出されました。

 橋本がくは、1回目および決選投票の二回とも、岸田文雄候補に投票をしました。その理由は、各般にわたり最も安定した政策を示し、かつ選挙戦も陣営がワンチームとして機能していたからです。自由民主党の総裁は、事実上次の総理大臣を担うこととなりますが、その際にはありとあらゆる政策に方向を示さなければなりません。その際に、もちろん個人の人格識見や能力も大事ではありますが、それ以上に内閣や党をチームとしてまとめつつ、それぞれの個性や能力を活かして対応にあたり、一丸となって国を引っ張っていくことが求められます。総裁選における選挙戦を通じ、そのことに最も秀でているように思われたのが岸田文雄候補でした。

 そもそも今回の自民党総裁選は、菅義偉総理の総裁任期満了に伴うものであります。もともとは菅総理もこの総裁選挙に立候補する意思を示しておられましたが、9月3日に総裁選挙不出馬を表明されました。その理由は「コロナ対策に専念するため」ということでしたが、個人的には、第五波の感染拡大を食い止めることができず、医療のキャパシティを超える数の患者が発生し、医療が必要な方が病院に入院できない状況があったことに結果としての責任を感じられたのではないかと考えています。菅総理も政府・党も懸命に取り組んでいましたが、困難な状況の中で、国民の皆さまとの距離を縮め、十分なご協力をいただくためのコミュニケーションがとても難しかった面がありました。私たちは、この反省に立つ必要があります。幸いにして感染拡大の第五波は落ち着く方向にありますが、今後ワクチン接種や医薬品の開発・普及に伴い、いかにして新型コロナウイルス感染症を「普通の病気」として着地させるか、最も難しい局面にさしかかります。その中で、リーダーが誠実に人の話を聞き、対話ができることは重要ではないかと考えた次第です。

 今回の総裁選では橋本がくは、誰かの推薦人になることなく一人の有権者として投票日まで熟考を重ねました。4人の候補者それぞれに過去ご縁があり、特に河野太郎候補には2連ポスターにご一緒に写るお許しをいただいています。また多くの同僚やご支援いただく皆さまからご連絡をいただき、ご意見やアドバイスを頂戴しました。しかし、所属する政策グループ平成研究会の竹下亘会長が他界され、記帳所の対応などもあったため、選挙期間中も誰かの応援などの活動は控えていました。賜りましたご意見などに、篤く感謝申し上げます。

 総裁選後の「党大会に代わる国会議員総会」において、岸田文雄総裁は「総裁選は終わりました。これでノーサイド、全員野球です」と訴えました。岸田総裁にはまさにそうした体制でこれからの日本のかじ取りに臨むことを期待しますし、その上で、謹んで国民の皆さまのご審判を仰ぎたいと願っています。また橋本がくも、衆議院議員としての任期は残り僅かですが、引き続き皆さまのご期待に応えられるよう全力を尽くしてまいります。

210929noside (写真:総裁選後のノーサイドの図)

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2020年9月 8日 (火)

2020年自由民主党総裁選の対応について

 8月28日の安倍晋三総理大臣の辞意表面により、本日、自由民主党総裁選挙が告示されました。9月14日に両院議員総会で選出される予定です。この総裁選にあたり、橋本がくは、自由民主党所属衆議院議員としての自分の一票を「菅義偉」候補に投票することに決めました。この一票は、私を国会に送り出していただいた倉敷・早島の有権者の皆さまに託されたものと考えますので、ここにご報告申し上げます。

 今回の総裁選は、任期を残り一年とする中での選挙戦であり、日本のみならず世界が直面している新型コロナウイルス感染症対策を、次の総理大臣にも確実に継続して行っていただく必要があります。その点で、官房長官として政権の中枢で安倍総理を支えてこられた菅義偉候補が、最もスムーズに陣頭指揮を執っていただけるものと確信します。出陣式の決意表明にて「欧米のような爆発的な感染拡大は許さない」と力強く仰ったのは印象的でした。

 自由民主党では、菅候補への投票を決めた秋田県連を除く46の都道府県連で、党員・党友による予備選挙を行います。岡山県連では既に投票用紙の郵送を行っております。13日午前中必着となりますので、党員・党友の皆さまには速やかに「菅義偉」とご記入いただき、投函していただきますようお願い申し上げます。

 なお今回立候補された石破茂候補・岸田文雄候補ともに、いずれも国を担う覚悟のある尊敬できる先輩方です。総裁選が終了したのちには、自民党一丸となって新型コロナウイルス感染症対策と経済の両立をはじめ、直面する諸課題に一丸となって取り組むよう全力を尽くします。

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2018年9月17日 (月)

2018年自民党総裁選への対応について

 現在、自由民主党総裁選が行われており、9月20日に開票が行われる予定です。安倍晋三候補と石破茂候補が立候補しています。橋本がくも、現職の自由民主党所属の衆議院議員として一票を持っています。この一票について、今回は石破茂候補に投票することと決めましたので、ご報告いたします。

 今回の総裁選は、正直、選択に悩みました。安倍晋三総裁により政権復帰を果たし、内政・外交共に様々な成果を挙げていることは間違いありません。外交・安全保障においては、オバマ大統領の広島訪問の実現、慰安婦問題に関する日韓合意の実現、TPP11の合意、平和安全法制の実現など、困難な課題に挑戦しさまざまな実績を残しています。2年前に発生したアメリカ軍属による沖縄県うるま市の女性暴行殺人事件を受け、アメリカとの困難な交渉の末「日米地位協定の軍属に関する補足協定」を締結したことは、まだ議論は残るもののもう少し評価をされてもよいのではないかと思います。内政面においても、アベノミクス実行はもとより、一億総活躍プランや働き方改革実行計画などを策定し、それに基づき様々な政策を実行に移していることも、安倍総理のリーダーシップがあってのことです。僕も自民党にあっては外交部会長ないし厚生労働部会長の立場で政府の動きを見ていましたが、実に心強く感じています。また、西日本豪雨災害発生後、ただちに倉敷市真備町を訪問し迅速な対応をいただいたことにも、深く感謝しています。

 一方で不本意ながら、安倍政権に対して猛然と批判をしなければならないことも、一度ならずありました。先の選挙の直前に消費税増税分の使途見直しを突然打ち出したこと(新聞記事参照)、厚生労働省分割論が新聞紙上を賑わせたこと(ブログ「厚生労働省分割論反対論」参照)、海賊版サイト対策としてブロッキングを政府が要請する動きがあったこと(ブログ「政府による著作権侵害サイトのブロッキング要請に反対します。」)、などです。これらは、安倍総理ご自身が言い出したことではないのかもしれませんし、消費税増税分使途変更以外はまだ議論の最中で結論が出たわけでもありません。しかし、この政権の中で打ち出された、または打ち出されかけた発想が許せないものなのであれば、最終的には安倍総理に責任を負っていただくしか途はありません。現政権の継続に対して、もろ手を挙げての賛成も、致しかねるのです。

 振り返ってみれば、橋本がくは、2008年の自民党総裁選(もう10年も経ったんだ…)において、やはり石破茂候補の推薦人を務めています。この時は福田康夫総理の辞任を受けて行われたものであり、自民党の信頼回復が最大のテーマでした。それにふさわしい候補として、石破茂候補の推薦人になりました。今回あまりそういう視点で論じられていないようにも思いますが、財務省の決裁文書改ざんや、政府全体として障害者雇用率の偽装など、行政のこととはいえ与党たる自民党も相応に責任を感じなければならない事態と考えます。そこで、「自民党は今一度初心に立ち戻り、政治・行政に関する国民からの信頼回復を目指すべき」という意志の表現として、「ただ国民のみを畏れる」石破茂候補への投票を選択することといたしました(なお、この選択には、落選中も含めてたびたび選挙の応援に岡山四区に入っていただいている石破茂候補や、さまざまにお世話をいただいた故小坂憲次先生のご恩義にささやかながら報いたいという側面もあります。個人的なことで恐縮ですが)。

 もちろん総裁選の終了後は、どなたであれ選ばれた自民党総裁のもとで、どこであれ置かれた場所で咲くべく、引き続き自民党所属の衆議院議員として国民の皆さまのために自分なりに汗をかいて参る所存です。ただ、自民党総裁選における橋本がくの国会議員としての一票は、国会に送りだしていただいた有権者の皆さまのご支援の賜物であり、また事実上総理大臣を決める選挙でもあるため、自分の投票行動とその理由については有権者の皆さまにご報告すべきことと考えます。何卒ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

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2009年9月21日 (月)

自民党総裁選挙にあたり

 現在、自民党総裁選が行われている。「石破総裁待望論」で述べたように、総裁選こそが自民党再生のカギだと思う。残念ながら石破茂議員は立候補しなかったが、西村康捻、河野太郎、谷垣禎一の各衆議院議員が立候補し論戦がスタートした。日程的には、9月27日が党員投票の投票締め切り日、28日が議員投票の投開票日となる。

 ときどき「誰に投票すればええんかな」と問われるが、今回、僕は誰かを推薦するということは控えたいと思っている。むしろ党員の皆さんが、各候補者の訴えに耳を澄ませ、「この人に自民党を託したい!」と思う人を自分の考えで選ぶことから、自民党再生の第一歩は始まるのではないだろうか?(それに、一度「石破総裁がいい!」と書いたのに、また別の人をすぐ推薦することはできないです)。

 ただ個人的には以下の二点で各候補を評価したいと思っている。

 ・二大政党時代下における自民党の理念を、再定義しようとしているか。
 ・その実現のために、どのような手立てを講じようとしているか。

 民主党マニフェストが総選挙で選ばれたという現実があるのだから、現時点ではいきなり政策で民主党と争うことは難しい。むしろその背景にあるべき自民党ならではの理念を明確に示し、その方向に向かって党が団結すれば、独自の政策はそれに随って出てくるはずだ。「なぜ民主党ではなく自民党なのか?」という質問に、人の心を掴むヒトコトで応えられる候補者がいれば、その方がベストだろう。

 各候補の訴えをしっかり聞いて、自分の一票を投じたい。また投票権がある党員・党友の方は、ぜひ貴重な一票を大事に行使願いたい。

<各候補の訴え 自民党Webサイトより>

 ○西村康稔 候補

 ○河野太郎 候補

 ○谷垣禎一 候補

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