22.読書

2012年6月 4日 (月)

『61人が語る 政治家 橋本龍太郎』

 時の経つのは早いもので、今夏で父龍太郎の七回忌となる。そのタイミングで、父の仕事を知る皆様のご厚意により、このたび『61人が書き残す 政治家 橋本龍太郎』が文芸春秋企画出版部より上梓された。まずはこの書籍の刊行にご尽力いただいた皆様に篤く御礼申し上げたい。

 スモン病訴訟和解、国鉄分割民営化、湾岸戦争戦費拠出、日米自動車交渉、そして普天間基地返還交渉や日露クラスノヤルスク合意、中央省庁再編、京都会議といった日本や世界の枠組みに関わる大仕事から、対馬丸事件、身体障害者補助犬法、ネパールの小児病院支援、寄生虫対策、そして邑久長島大橋といった個別ながら切実な課題までを網羅しており、ミッキー・カンター通商代表やエリツィン大統領との迫真のやりとりなど政策プロセスの舞台裏まで見られる内容だ。あまり父の仕事に触れる機会がなかった、そして同じ仕事をするようになって一年足らずで父を失うことになった僕にとっても知らない話が満載であり、大変興味深くあっという間に読了できた。これだけ父の仕事を書きながら、選挙区内地域に触れることが全く無いというのも、他の政治家の本ではありえないのではなかろうか。父らしいとも思うし、その父を国会に送り続けてきた旧岡山県第二選挙区の有権者の皆さまの見識を示すものでもあろう。政治家という木が、仕事という果実を豊かに実らすためには、選挙区という畑が大事なのだ。だから父を支援していただいた皆さまに、深く感謝をしなければならない。

 そして、もちろん時代背景もあっただろうが、このころの政治が「信頼」と「ロマン」にあふれていたことを、とてもうらやましく感じざるを得ない。「子ども一人26,000円/月の現金給付」とか「最低保証年金7万円」とかいう昨今の「政策」(と呼ぶ価値もない気もするスローガン)の、どこにロマンや夢や希望があるのだろう!そしてそのスローガンの現状を見れば、信頼もへったくれも最早ありはしないし、もちろんそれを裏打ちする努力も見えはしない。今日の内閣改造にしても、森本防衛相ご本人は間違いなく専門家なのだが、民間から専門家を入閣させざるを得なかったことに対し、民主党の議員各位は己が不勉強を恥じるべきではなかろうか。そして五か月前「最強の布陣」と語った野田総理はその言葉をどう振り返るのか!

 昔は良かったと嘆いてもはじまらない。及ばずながら、勉強家で一生懸命な父の背中を垣間見て育った自負はある。ぜひとも日本の政治を今一度立て直し、ロマンと信頼をとり戻したい!と誓いを新たにした。皆さまにもご一読をお勧めしたい。

※倉敷の橋本がく事務所でもご購入いただけます(1,995円)。ご興味の方はお問いあわせください(086-422-8410)。

『61人が書き残す 政治家 橋本龍太郎』
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2011年8月28日 (日)

菅政権と『八甲田山死の彷徨』

 民主党代表選がスタートした。まあ明日までの騒ぎでしかなく、どなたか今よりマシな人を選んでほしいと思うのみだ。むしろ選挙権を持つ民主党の国会議員諸氏が、誰になぜ投票したのかについて注目した方が面白いかもしれない。

 去りゆく菅総理について、昨27日の朝日新聞岡山版に僕のインタビューが掲載された。今の日本の現状を、「重い荷物を背負って登山中、霧の中で迷ってる」状態に譬え、その案内人(リーダー)としての菅総理を「中途半端に右往左往して事態をさらに悪化させた」と評価した。

 実はこの譬え、先日『八甲田山死の彷徨』(新田次郎、新潮文庫)を読んでいて思いついたものだ。これは日露戦争前、青森5連隊の雪中行軍隊が吹雪で道を失い、最終的に199名の犠牲者を出してほぼ全滅した事件を描いた小説である。その中で、行軍隊が吹雪の中で右往左往する様子が、思いつきでアレコレ言いだす菅内閣の様子に思えて仕方がなかったのだ。本来の指揮官である神田大尉を差し置いて、同行していた上官の大隊長・山田少佐が「前進!」と言いだす様子は、海江田経産相の頭越しに原発やエネルギー問題に関して指図する菅首相とダブって仕方がなかった。

 またこの事件では、同時に行動していた弘前31連隊の雪中行軍隊はほぼ無事に八甲田山を踏破している。準備や指揮系統などさまざまな要素はあるが、最終的にはリーダーによって結果は変わるという好例だ。「非常時で誰がやっても同じだった」という言い訳は通用しない。

 正直、菅政権が「脱原発」「社会保障と税の一体化」など目新しいスローガンを示したとしても、実現される担保があるわけでもない。むしろ被災地には瓦礫の山と仮設住宅で生活に悩む被災地の方々が大勢残るばかりであり、また「この先日本はどうなるの?」と不安を感じる国民が残されているわけで、そうしたことを顧みず「やれるだけのことはやった」と笑顔で辞任の記者会見に臨んだ菅総理には、怒りすら覚えるのだ。どうぞさっさとお遍路さんに出かけてください。

 そして新聞でも指摘したが、日本が「吹雪で道を見失っている」原因の主たるものは、登山における地図および行動計画たるマニフェストがデタラメだったことだ。そのことは、誰が総理になっても変わることはない。菅総理の辞任が確定して、反省することも無く手のひらを返すように動き出した民主党諸氏の活動は誠に微笑ましい(もちろんイヤミである)。早期に各党がマニフェストを作り直し、国民に信を問うことが必要なのである。

 いよいよ夏祭りシーズンも終了。昼間は暑いが、秋の日はつるべ落としで、街頭演説をしていても日が暮れることが早くなった。くれぐれもお体にご留意を。

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2011年8月23日 (火)

民主党代表選に期待すること

 やっと菅総理が辞任する気になったらしく、民主党代表選の動きが取りざたされるようになった。しかし、いまいち顔ぶれを見てもぱっとしないし、主張もよくわからないのでブログでもコメントのしようがない状況が続いていた。

 そんな中、就寝前に読書していたらふと以下の一節が目にとまった。本は『晏氏』(宮城谷昌光、第二巻p.312、新潮文庫)である。

 人が卿の位にのぼるというのは、たいへんなことなのである。 才覚と努力だけではとても得られない位であり、そこをはきちがえると、人としてのすじみちをあやまり、かえってとりかえしのつかぬ災厄におそわれるであろう。

 卿とは、今で言う国の大臣のこと。民主党であれ自民党であれ、大臣、とりわけ総理大臣という地位に対して、こういう慎みや惧れをもっている人は、どのくらいいるのだろうか?とりかえしのつかぬ災厄とは、何だったのだろうか。いささか現状とダブルようにも思えてしまう。だから目に留まったのだろう。その前の一節は以下の通り。

 すなわち人臣として最高位にある卿は、君主になりかわって一国の祭祀と政治にあたる者であり、その任官においては、君主のゆるしがいることはもちろん、天子からも認定されなければならない。それは人界における除官であるが、各国には廟に祀られている先君がおり、それらの霊が卿を認め、各国にある山川の神々が卿であることを認めて、はじめて一国の卿の就任が成り立つ、とおもったほうがよい。

 現時点での民主党代表選挙は、すなわち日本国の総理大臣を選ぶ選挙である。その有権者諸氏におかれては、今現在の日本国民はもとより、我が国を支えてこられた先人の方々の代わりに票を行使するのだという重く深い気持ちをもって、代表選に臨んでほしい。そうやって選ばれた新代表は、きっと日本のため、そして被災された方々のために、一生懸命仕事してくれるだろう。これを日本のためにお願いしたい。新聞やテレビには候補者の方々が取りざたばかりされるが、選挙の主役は候補者ではない。有権者である。前回の衆院選にて選ばれた民主党議員諸氏こそ、そのことはご理解いただけるのではないか。

 なおもちろん、自民党総裁選についても同様でなければならない。そういう思いが薄かったことも、最終的に自民党が有権者の方々に見放された原因の一つだと個人的には思っている。

 ここしばらく、倉敷で街頭演説をしていても、多くの方が手を振って下さり、本当にありがたい。皆さまのご期待に応えられるよう、引き続き頑張りたい。

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2009年4月 4日 (土)

ここしばらくの出来事

 ここしばらくバタバタしていてブログの更新が滞ってしまった。その間にはいろいろなことがあった。4月1日の経済産業委質疑以降、あったこと。

 4月2日、異状死死因究明制度議連にて作家の海堂尊先生が講演。Aiを論じ、皆聞き入り、まさに「無人の野を行くが如し」。

 同日、与党国家公務員の給与に関するプロジェクトチーム。「公務員ボーナス、前倒しで減額を=政府に対応求める-与党チーム」としてニュースになった。人事院勧告も前倒しすることとなり、政府提案にするか議員立法とするか様子を見ることに。

 4月3日、衆院法務委員会で質疑。死因究明制度について。法医学教室は消滅の危機に頻しているが、あまりにも各役所の対応が他人事なので怒る。

 同日、法曹人口と法曹養成を考える会勉強会。法曹人口の目標50,000人の根拠や、予備試験の在り方について議論となる。高村正彦会長は、やる気だ。

 そして3日の夕方に新幹線で帰倉。車内で森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読む。『四畳半神話体系』もそうだが、この人の本を読むと、京都ってすごく素敵な街に思える。歴史ある古ぼけたものを宝石のようにきらめかせて見せる魔法がかかる。こういう作品が出るのが都市の懐深さだ。そういうえば梶井基次郎の『檸檬』も京都の丸善だった筈。

 今日は桜は見頃なのだが残念ながら雨。また北朝鮮がテポドン発射の発表をした連絡もあり緊張感が走る。大橋賢・倉敷市議会議長の盛大な就任祝いに出席してお祝い。その後、児島瀬戸大橋祭り。春・秋に開催され普段は大賑わいの児島瀬戸大橋祭りだが、雨模様で今日はやや少なめ。しかしそれなりに人出はある。明日晴れたらいいですね!と言いながらご挨拶して歩いた。

 明日が晴れ、お祭りやお花見が賑わいますように。なむなむ!

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2009年2月23日 (月)

急な質疑

 朝、老松西の交差点で街宣。一度事務所に寄ってから、岡山方面をあいさつ回り。そのまま昼すぎの新幹線で上京。岡山駅の書店で『ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて』を発見、即購入。車内で読了。海堂先生の本では、個人的には『ナイチンゲールの沈黙』が小説として最も好き。もちろん『ジェネラル・ルージュ』も泣けるし、当然『バチスタ』も、本のみならず漫画も映画も見た(ドラマは見るヒマありません…涙)。いや『ブラックペアン』も、やっぱ『イノセント・ゲリラ』でしょ、とか言い出すと止まらないので続きはは項を改めて。

 17時過ぎ、東京着。その旨を会館事務所に連絡すると「明日急に総務委員会が立つことになって、質疑の依頼が…」とのお言葉。うひゃあ。大変だ!まず議案を確認。「地方税法改正案および地方交付税法改正案について」。うーん、地方財政方面はこれまであまり取り上げたことはないが、ここで勉強しとくのも一つの手。岡山県は特に財政厳しい折でもあるしタイムリー。日程的にキツイけど、そもそも自民党議員は質疑の機会自体が稀で、一回一回が貴重である。これまでも「振られた質疑はすべて受ける」をモットーにやってきたのだ。質疑時間は30分だから5~6問か…。

 瞬間的にそこまで考えて「受けて!」と返事。本の影響で、急患を受け入れる救急医の気分。

 とりあえず予定されていた保育関係の会合に出席し、皆さんと懇親を深める。事務所に戻ってまず総務省の担当に議案のレクを受け、復習。その上で質問内容を考える。こういう切羽詰ったときに、日頃の問題意識や引き出しが問われる。国会での質疑は議員の本分だし、時間がないからといって手を抜くわけには行かぬ。役所に質問を書かせるなどというのは論外。同じ質問が重なるのもつまらないので、オリジナリティも必要だ。折角やるのなら今後につながるものにしたいし、地元にも役立つものにもしたい…などなど考えた末、先ほど質問案を総務省に送
った。これから「質問取り」と呼ばれる下打ち合わせを行い、正式な質問通告となる予定。

 質問内容は、ヒ・ミ・ツ。ていうか多分明日ブログで報告するだろう。お時間がある方は、明日衆院総務委員会にて15時10分開始予定の私の質疑、衆院TVあたりでお楽しみあれ!

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2008年12月25日 (木)

昨今について

以下、政界における昨今の事象の感想としてあまりにもピッタリなので、引用。自戒を込めて。

「ほとんどの人たちは、他人から賞賛されたいという願望を少なからず持っているのではないでしょうか。しかし、良いことや、立派なことをするのは大変です。では、一番簡単な方法は何か。悪いことをした人を責めればいいのです。それでも、一番最初に糾弾する人、糾弾の先頭に立つ人は相当な勇気が必要だと思います。立ち上がるのは、自分だけかもしれないのですから。でも、糾弾した誰かに追随することはとても簡単です。自分の理念など必要なく、自分も自分も、と言っていればいいのですから。」
―『告白』湊かなえ p.74

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2008年12月15日 (月)

推理小説に学ぶべきこと

 欧州出張の際、それまで積ん読状態だった『オイディプス症候群』(笠井潔)『龍臥亭幻想』 (島田荘司)の二冊(正確にはそれぞれ上下巻に分かれているので四冊)を持って行き、読み始めた。移動中くらいしか読む時間がなくなかなか進まなかったのだが、先日読了した。両方とも圧倒的なボリュームがあり「推理小説を読んだ!」という充実感と満足感は著しいものがある。

 振り返ってみれば、ミステリ読書歴は中学生以来だ。おそらく鉄道少年だったため、西村京太郎のトラベル・ミステリーあたりから読み始めたのではないか(余談だが、総裁選の最中に、石破茂先生と「『寝台特急殺人事件』ってありましたよね!」「そうそう、『出雲』が爆破されるんだよね!」とかいった話題で一致して盛り上がったことがあり、ビックリした)。その後、文春文庫の『東西ミステリーベスト100』という本を発見し、そこに掲載された作品を乱読状態で読み、多感な?思春期を過ごしていたような気がする。

 推理小説を読みつけると、書いてあることをを疑って読む癖が身につく。ある記述の裏に、何か書かれていない意図や事実があるのではないか?おかしなことが紛れ込んでいないか?偶然と作為が混ざっていないか?ナドナド。こういう習慣は社会人としても国会議員としても有益だ。官庁の作文を全部額面どおり信じて理解したら議員はやってられない。文字面に現れる嘘をつくことこそほとんど無いが、必要なことが書いていない程度のことは珍しくない。そこを確認して見抜くのは読む方の能力と責任だ。

 もうひとつ別次元の話として、推理小説は常に「死」を考えるきっかけになる。人間は生きている限り死を避けることはできない。しかし無用な死は避けたい。安全保障、社会保障、その他さまざまの政策は、その間を揺れ動く人間のささやかな組織的抵抗だ。しかし同時に「死」を視野に入れないの議論は間違いのもとである。にも関わらず、人の死から目を逸らすような政策論議が多すぎるのである。例えばどれだけの人が日本の死因究明制度について知っているであろうか(注)?あるいは、日本の医療を語る中で、終末期医療の問題は何故なかなか取り上げられないのか?または、何故折角取り上げたのに長妻昭議員に「高齢者いじめ!」という不当なレッテルを張られて取り下げることになるのか?そういうことを思い起こさせてくれる時もある。

 ということで、また今日も岡山駅のキオスクで一冊買ってしまった。いつ読めるかな…。

(注:この件について、民主党は既に法案を提出していることは敢えて特記しておく。)

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(写真:買ったのは『光る鶴』(島田荘司)でした。)

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2008年11月10日 (月)

現場からの医療改革推進協議会 第三回シンポジウム・『イノセント・ゲリラの祝祭』

昨日は、東京・白金台の東京大学医療科学研究所で行われた「現場からの医療改革推進協議会 第三回シンポジウム」にパネラーとして出席。これまでの議員としての体験をもとに、医療問題に対して「医師と患者の協力・理解」にとどまらず、患者になる前の一般の方々に対して共感を持ってもらうことべきことをお話してきた。戦う医師・澤田石順先生、「柏原病院小児科を守る会」の立役者・足立智和記者、いろいろ過中の都立墨東病院の内科医長・濱木珠恵先生などの方々とご一緒でき、勉強になった。貴重な機会をいただけて、心から感謝。

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(写真:上・シンポジウムの様子、下・会場となった東大医科研。いまどき貴重な歴史的建造物はまだ現役)

討論の際、民主党の梅村聡参議院議員が「医療関係のシンポジウムを開催して自分たちは大成功と思っていたが、ある関西系芸能人のマネージャー出身の秘書さんが『この会、何がおもろいのかわからん』と言っていてショックを受けた」という話をされたのは、目からウロコだった。そういえば「遊び心をわすれずに」は市役所改革の源流福岡市DNA運動のモットーのひとつ。医療関係の話は、現状が酷いし生死も関わることだからつい深刻になってしまうのだが、一般の方々にメッセージを伝えるためには大事な要素かもしれない。

昼食中、海堂尊先生の新作『イノセント・ゲリラの祝祭』が話題になる。早速空港の本屋で購入。飛行機の中から読み出して深夜に読了。今実際に厚生労働省で検討会が行われている「医療安全調査委員会」の議論に、真っ向からケンカ売ってるよ!または、『死因不明社会』の応用編か。痛快!ではあるが、それだけでは片付かない議論。自分もAIを導入すべきだという質疑をしたことがあるが、いかんせんまだ一般的ではない。この本で議論が高まるとよいのだが…。ま、何はともあれ医療官僚スリラーエンターテイメント小説(なんじゃそりゃ)として面白いので、お時間のあるときにどうぞ!やっぱり面白いことは大事。

今日は、朝街宣の後挨拶まわり。夕方から大村秀章・厚生労働副大臣が倉敷に来られ、講演をしていただくのでその準備など。

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2008年11月 5日 (水)

国対・『ねじれ』・連続立体交差

朝、国会対策委員会。本会議もないので出席者少なし。村田吉隆筆頭副委員長曰く「年内解散?ナイナイ!」。まあ、政党によって見解は異なるということか。金融強化法、補給支援法等の審議の見通し、および新たに提出される法案の内容説明。児童福祉法改正案、労働者派遣法の改正案、国籍法の改正案、等。

少し時間があったので、『ねじれ 医療の光と影を越えて』という本を読む。私の「医療に対する『当たり前』感を駆逐するために」を読んで、著者の志治さんが送って下さったものだ。医療事故や小児科医師の過労の問題等を通じて、医療と患者との間にあるコミュニケーション・ギャップを描き出している。なによりもそこに気づいてしまった人としての「もがき」の跡にとても共感した。どこかで力を合わせられるといいなと思う。一般の方の視点で書かれているので、専門家でなくても読みやすい。ご興味の方、ぜひご覧ください。次の課題は、司法だな…。

午後、連続立体交差事業推進の大会。倉敷駅付近は山陽本線や伯備線で区切られてしまっており、踏み切りやアンダーパスでの渋滞が少なくない。市や近くの住民の方々からはぜひ実現をという要望も多い。国土交通省的には実現したい事業となっているが、県や市とも協力しねばならず、なかなか進んでいないのが実情だ。粘り強く取り組みたい。

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(写真:大会での一コマ。挨拶する田村耕太郎・参議院国土交通委員長)

中座して羽田に向かい、飛行機で岡山へ。そこから倉敷・玉島などで会合4件。最後は総社まで足を伸ばす。明日はまた朝から新幹線で東京だ。がんばろう。

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