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2022年12月31日 (土)

令和四年末のご挨拶

 令和四年の年末を迎えました。今年も多くの皆さまのお力とお気持ちにより、平穏に年末を迎えることが出来ました。心から感謝申し上げます。今年もさまざまなことがありました。ここで振り返りを記したいと思います。ただし6月までの前半は「第208回国会閉会にあたり」に記しましたので、それ以降の出来事について述べます。

●参議院通常選挙とその後

 この夏には参議院選挙がありました。6月22日に公示され、7月10日が投票日でした。岡山県選挙区では小野田紀美候補の支援を行い、比例区では自民党の各候補や公明党の谷合正明候補の支援にあたりました。残念ながら当選できなかった候補者もおられましたが、概ねありがたい結果をいただきました。またその中で、自見はなこも二度目の当選をさせていただきました。候補者の夫として、全国比例区の選挙をはじめて手伝いましたが、同じ国政選挙でも、その大変さはまた衆議院小選挙区とは違うものだとつくづく感じました。特に、全国比例区で候補者名を投票していただくのはなかなか難しいものです。仮に衆参ダブル選挙などとなると、有権者の方々の混乱は相当なものとなるでしょう。

 またこの選挙の結果、自民党としては63議席を獲得し、与党としても一定のご支持をいただいたものと受け止めています。一方で選挙戦終盤に安倍晋三元総理が遭難され、その後の政権運営に暗い影を落とすこととなりました。昨年の発足以来岸田文雄政権は高い支持をいただいていましたが、これを契機に国葬の決定や旧統一教会の問題に焦点があたり、秋の臨時国会ではさまざまな苦境に直面することとなりました。たった数発の銃弾の影響の大きさは、誠に驚くべきものでした。功罪さまざまな見方はあるでしょうが、故安倍晋三元総理の存在感がそれだけ大きかったということでしょう。その際にも私なりに追悼の言葉を記しましたが、改めて、心からの追悼の想いを表します。

●地方創生に関する特別委員長として

 第210回臨時国会は10月3日に召集されました。この日の本会議において私は衆議院厚生労働委員長を辞任し、その後の衆議院地方創生に関する特別委員会において、同委員会の委員長に選任されました。初代委員長の鳩山邦夫先生をはじめ、特別委員長は閣僚経験者が就任する例が多く、私にとっては誠にありがたい人事だと思っています。これまで厚生労働分野の職務が多かったですが、地方創生もつまるところ人口減少対策がその本質であり、社会保障政策と同根のものと感じています。とはいえ、臨時国会では一回担当大臣に対する所信質疑を行いましたが、厚生労働委員会とはまた異なる省庁に対する質疑が多く、新鮮な気持ちで委員長を務めました。

 なお一部報道によると来年の通常国会から地方創生に関する特別委員会は所管事項の幅を増やされる検討が行われているようです。現時点では私のもとには確たる情報はありません。議院運営委員会等で議論されているものと思われますが、何らかの決定が行われればそれに従うことになろうと考えています。


●国民皆保険の限界

 自民党においては、「こども・若者」輝く未来創造本部事務総長、社会保障制度調査会事務局長、地方制度調査会事務局長、全世代型社会保障に関する特命委員会事務局長、創薬力の強化育成に関するプロジェクトチーム座長などを務めました。それぞれの会議での提言とは、それぞれ「医薬品産業を通じた世界のヘルスケア分野の牽引に向けた提言」、「薬価制度の抜本改革に関する提言・所見」、「こども関係予算の拡充に関する決議」、「全世代型社会保障に関する特命委員会取りまとめ」などに記していますので、そちらをご覧ください。

 特に今年後半は、日本が誇る「国民皆保険」の限界を感じることが多かったです。例えば先日、小児科のガンを専門とする医師の方の悩みについてのお話を耳にしました。欧米であればそのガンに対する薬が承認・販売されており救えるはずなのに、日本では未承認であり個人輸入も可能ですが大金がかかり家庭の事情で困難なため、子どもの患者さんに余命宣告をしなければならない例があるそうです。以前もドラッグラグという言葉がありましたが、今はドラッグロスと呼ばれています。単に審査に時間がかかるということではなく、そもそも日本では革新的な医薬品であってもどんどん薬価を下げられる仕組みなため、製薬会社が日本における治験や承認申請を後回しにしたり、そもそも行わなかったりという事象が発生しており、それが子どもたちの命の問題にまでなっているということです。日本の社会保障行政の中で、長年にわたり医薬品の価格を下げることで、他の分野の財源に回すことが慣例になっていましたが、2016年に行われた「薬価制度の抜本改革」(という名のさらなる薬価切り下げの加速となる制度改正)と、今年の物価やエネルギー価格上昇等のダブルパンチがあり、患者の命に関わる問題となっているのです(このあたりの詳細は、「薬価制度の抜本改革に関する提言・所見」の所見部分にデータと共に記述しています)。

 他方「かかりつけ医」についての議論も、もちろん医療へのアクセスをより改善することは検討されるべきとは思いますが、その背景にさらなるコスト削減を求めようとする意図が政府の一部に見えています。一見無駄なものについてコスト削減をすべきという議論はもちろん成り立ちますが、これが行き過ぎると、当然に質が下がり、特に緊急事態の対応能力が落ちることになります。そもそも医療とは、多くの人の健康に関する緊急対応を行うものなのであって、日常をちゃんと過ごせば何事もなく上手くいくからそれで大丈夫、という考え方とは相容れません。そのことが露呈したのが今回のコロナ禍であったと私は個人的に考えています。普段からいざという時の備えをしておく余裕がなければ、需要が急拡大した際に限界のある対応しかできないのは当然のことです。にもかかわらず、逆にコロナ禍を奇価としてさらなる効率化を唱える向きがあるのは、本当に筋が悪いことです。「かかりつけ医」についても、正論風を装ってその趣旨で論じられることがあることには、引き続き注意を要します。特に、コストの話をしない議論は疑ってかかる必要があります。

 もちろん、最終的には医療をはじめとする社会保障も、また今年話題になった安全保障も、税や保険料や自己負担で賄われており、それを支える経済力が社会にあってのことです。逆に言えば、経済力の範囲でしか社会保障も安全保障もできないのが現実であり、いずれも今年はその限界に直面していたことが明らかになったわけですが、そこにどのようにメリハリをつける(これはすなわち、どこかを見限るという辛い決定でもあります)のか、或いはご負担をさらにお願いすべきなのか、おそらくその両方がいずれ必要なのだろうと考えています。なお単に経済力の問題だけではなく、長寿化・少子化の影響が医療や介護の提供体制そのものにも及びつつあることも今年は感じる機会がありました。そうしたことも考慮しなければなりません。

 日本は世界に冠たる長寿国で、我が国経済は黙々とその中で医療や介護が必要となった方々を支え続けてきています。これは誇るべきことであり、社会の安定に絶大な寄与があると考えます。しかしその構造も限界に達しつつあるようにも感じられてしまう今日この頃でもあります。まずは少なくともその構造に自覚的になることが来年には求められるものと考えます。

●こども家庭庁の設置準備など

 通常国会にてこども家庭庁設置法案やこども基本法を成立させましたので、秋以降は基本的には政府の方で来年4月のこども家庭庁の設置に向けてその準備を行うフェーズでした。そのため「こども・若者」輝く未来創造本部は、予算編成にあたり決議および政府への要望を行った程度の活動に留まりました。しかし来年は「こども大綱」の策定や、「骨太の方針」におけるこども予算倍増の道筋明確化をはじめ、今後のこども政策の方向を決める大事な年になります。党においても、通常国会の開会にあわせ、有識者ヒアリングなどの勉強からスタートを切りたいと考えています。

 コロナ対策も4年目にさしかかり、政策的には来年は転換点を迎えることでしょう。ただ海外、特に中国の様子は要注意であり、これまでのゼロコロナ政策が奏功していた分、緩み始めた瞬間に、免疫保持者が少ないという点で今後は裏目に出てしまうこととなります。その中で春節の中国における観光シーズンが訪れます。もちろん関連産業にとっては心待ちの商機ですが、日本の医療が観光客で逼迫することも併せて想定しなければなりません。厚生労働省において分類変更の議論はされているようですが、どんな分類になっても病気が無くなるわけではないことには留意が必要です。高山義浩先生による「中国のゼロコロナ撤回と水際対策」をぜひご参照ください。

 令和5年度には、平成30年豪雨災害における真備町の被害の再発防止のための高梁川小田川合流点の付替え工事が完成する見通しです。その対岸になる水江地区などの堤防強化も、水島港の航路浚渫などと合わせ令和4年度補正予算において措置されました。また国道2号線岡山―倉敷間の改良も着実に進捗しています。また早島駅建替えなど整備事業については中川早島町長からもご相談をいただき、連携をとって実現に動いています。こうした地域に重要なインフラ整備についても、国が行うべき事業について今年も着実に推進できるよう努めます。

●私ごとについて

さて私ごとになりますが、昨年12月に自見はなこと入籍して丸一年が経ちました。おかげさまで、こどもたちとも一緒に、日々仲良く元気に過ごしています。ただコロナ禍のためなかなかイベントもできずにいたのですが、先日東京大神宮において神前式を挙げ、ごく近い方々のみのささやかな披露宴を行いました。幸い元気に過ごしている母久美子にも、また自見家のご両親にも、こうした姿を見せることができて本当によかったと思っています。

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(画像:両家の親とともに。私が手に持っているのは、龍太郎のテレホンカードです)

 こども達もそれぞれ元気にすごしています。次女は目指していた音楽大学への進学が決まりました。親としてはまずは一安心ですが、次男が来年受験なので、次はそちらが順調であることを祈っています。長女・長男は先日それぞれの彼氏さん彼女さんを連れてきて皆一緒にお食事しました。それぞれに、ありがたいことです。

 今年は個人的には大きな転機がありました。今まで山歩きを趣味としてきたのですが、なかなか休みがなく山に出かける機会が作れない中、8月に東京湾でボートシーバス釣りに連れて行ってもらったことをきっかけに、海釣りにチャレンジしてみようと思い立ちました。釣り道具一式買い求め、秋以降、仕事が済んだ夜中に高梁川河口付近や玉島の岸壁あたりでルアーを投げています。魚はごく稀に釣れる程度(今年の釣果はシーバス3匹でした)ですが、あれこれ考えながらキャストして、ルアーがプリプリ泳いで戻ってくるのを時々楽しんでいます。どこかの海岸か釣具店で私を見かけるかもしれませんが、あまり驚かないでください(汗。

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(写真:魚を釣ってくれたルアー君たち。私の行くポイントや時間帯ではクリアカラーが強い模様)

 改めて、こうして年末を迎えることができて、私とこれまでご縁をいただいた皆さまのおかげと深く感謝申し上げます。来年はうさぎ年となりますが、ご支援をいただく皆さまへの感謝を胸に刻み、さらに飛躍できるよう努力する所存です。引き続きのご指導ご鞭撻のほどをお願い申し上げますとともに、皆さまにとりまして飛躍発展の年となりますことを心からお祈り申し上げます。

 どうぞ良い年をお迎えください。

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