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2021年12月31日 (金)

令和三年末のごあいさつ

 令和三年の年末を迎えました。今年も多くの皆さまのお力とお気持ちを頂き、年末を迎えることができました。心から感謝申し上げます。今年もさまざまなことがありました。前半についてはブログ「第204回通常国会期間を振り返って」に記していますので、夏以降について簡単に振り返りを記します。

●自民党総裁選と衆議院解散総選挙

 衆議院の任期満了を10月に控えるこの夏は、折からのコロナ第5波の感染拡大もあり、緊張感の高い夏でした。菅義偉総理の動向が注目を集め、最終的には菅総理が立候補しない形で自民党総裁選を行うこととなりました。私自身は主に地元倉敷・早島で活動を行いつつ、投票日には岸田文雄候補に投票をしました。このあたりの経緯は「2021年自民党総裁選挙を終えて」に記した通りです。

 そして岸田文雄内閣のもと短期間の臨時国会を経て衆議院解散総選挙が行われました。選挙戦では「こどもまんなか」の政治・行政の実現と、コロナ禍を落ち着いて収束させることを訴えました。おかげさまをもちまして10月31日の投開票日には89,052票の得票をいただき、岡山県第4選挙区において5期目の当選を果たすことができました。重ねて、賜りましたご支援に深く感謝申し上げますとともに、5期目も日本のため、また地元倉敷・早島の皆さまのために全力を尽くして職務にあたることを誓います。

 なお、選挙後に再び自由民主党岡山県第四選挙区支部長に選任されていますが、「1票の格差」是正のための公職選挙法の規定ならびに直近の国勢調査の結果により、岡山県は選挙区が1つ減る見通しとなりました(ご参考:「10増10減」が確定 衆議院小選挙区 国勢調査結果受け(NHK) )。来年(令和4年)6月までに総務省の審議会が区割りを勧告することとなっており、選挙区の将来について現時点で明確に申し上げることはできません。最高裁判決を受け、私自身も賛成して国会で決めた方式ですから、自分に関係してくるからといって今更このことに異を唱えるべきではないと考えています。私自身の今後については、これまでご支援いただいている皆さまのお気持ちを大事にしながら、状況に応じて対応を検討します。

●衆議院厚生労働委員長に就任

 選挙後に召集された特別国会において、衆議院厚生労働委員長に指名され、議長、副議長に次ぐ衆議院の役員である常任委員長の一人としての重責を担うこととなりました。委員長は公正中立に委員会を運営する職務であり、質疑と答弁を聞き、場を仕切る必要があります。このコロナ禍において衆議院厚生労働委員会の役目はますます重大であり、その機能を十分に発揮して国民の皆さまのご信託に応えることができるよう、与野党の理事各位と力を合わせ、来年も努めてまいります。

●自民党における役職

 自民党においては、選挙前に引き続き「こども・若者」輝く未来創造本部ならびに同実現会議の事務局長を仰せつかり、茂木敏充本部長および加藤勝信座長のご指導の下、「こどもまんなか」実現のために汗をかくこととなりました。通常国会時の勉強会や本部からの提言を踏まえ政府において議論が進められていましたが、改めて選挙後に政府の基本方針について党で議論することとなり、その取り回しを務めました。党内でのプロセスを経て12月21日に「こども政策の新たな推進体制に関する基本方針 ~こどもまんなか社会を目指すこども家庭庁の創設~」の閣議決定にこぎつけることができ、「こどもまんなか」社会の実現に大きな一歩を踏み出すことができました。なお検討過程において組織名称が「こども家庭庁」とされたことが若干波紋を呼びましたが、内容がそれによって変わったわけではありません。むしろ今でもつい口をついて「こども庁の件だけど…」と言ってしまう状況があり、結局略称として「こども庁」と呼ばれることになるような気がします。振り返れば、山田太郎・自見はなこ両参議院議員の勉強会立ち上げから政府の閣議決定まで一年足らずのスピードで漕ぎ着けており、先駆者の努力および菅・岸田両総理のご理解に加え、時代が求める政策であったようにも感じます。もちろん、来年通常国会において法案を審議し成立させるプロセスが待っていますので、引き続き「こどもまんなか」社会の実現にむけて努力します。

 その他政務調査会では、社会保障制度調査会事務局長、沖縄振興調査会幹事長代理、障害児者問題調査会・雇用問題調査会・司法制度調査会・情報通信戦略調査会・少子化対策調査会の副会長、新型コロナウイルス等感染症対策本部・デジタル社会推進本部の副会長を拝命しました。また行政改革推進本部の副本部長もお預かりしています。それぞれにしっかり取り組んで参ります。

 なおこれまで、性的指向・性自認に関する特命委員会の事務局長を、発足以来政府にいるときを除きお預かりしていましたが、このたびは外れることとなりました。先の通常国会において、性的指向・性自認に関する理解増進法案の党内調整ができなかったことに責任を感じていましたので、今後は後任の皆さまに託し一議員として議論に参加したいと考えています。

●出版と叙勲

 令和2年2月に横浜港に入港したダイヤモンド・プリンセス号の対応は、今振り返れば日本で最初、かつおそらく現時点でも最大の新型コロナウイルス感染症クラスターであったとも思われます。その対応にあたった経緯について書籍『新型コロナウイルス感染症と対峙したダイヤモンド・プリンセス号の四週間 -現場責任者による検疫対応の記録-』を秋に出版しました。実際には昨年11月頃から企画を開始していましたので、完成まで約一年かかる仕事となりした。できるだけ多くの皆さまにお目通ししただき、今後の検疫行政および公衆衛生行政の向上に貢献することを願っています。Amazonでご購入いただけます。個人的には、単著を出版するのは念願でしたので、叶えられてよかったです。

 なお同号の対応に際し、イタリア人のジェンナーロ・アルマ船長と協力し、イタリアをはじめとするEU国民の帰国に功労を挙げたことにより、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章叙勲の栄に浴することとなり、12月15日に在京イタリア大使館にて伝達を受けました。船内外でご協力いただいた多くの皆さまの力で成し遂げられたプロジェクトであり、その代表としての受章と受け止めています。ご関係の皆さまに深く感謝申し上げます(ブログ:「イタリア共和国の星勲章コメンダトーレ章の叙勲を受けました」)。

●地元倉敷・早島について

 今年後半は、選挙前ということもあり、倉敷・早島の各地を歩いたりご挨拶に伺ったりいたしました。多くの皆さまに相手をしていただいたり、ご同行をいただいたりしたことに篤く感謝申し上げます。温暖な気候、瀬戸内海や美観地区といった歴史・風土に恵まれ、また桃やぶどう、蓮根やごぼうなどの季節折々の果物野菜が実り、繊維産業から製鉄所や自動車工場までの産業も、大学や医療施設といった機関も整い、さらには中四国の交通の要衝でもある、改めて豊かな地域です。このふるさとをさらに発展させるために、引き続き努力することを改めて決意しました。

 年末には国土交通省岡山国道事務所において第1回倉敷都市圏渋滞対策検討ワーキンググループが開催され、国・県・市の担当者らで現状の課題や対策実施状況について議論されました。できるだけ早く、よりスムーズに移動できるように後押しします。

●コロナ二年目

 今年も引き続きコロナ禍の一年となりました。とはいえ昨年末と比べると状況は格段の進化をしています。PCRをはじめとする検査体制は相当整い、ワクチンの接種が進み、治療薬も開発されました。もちろん第4波、第5波で病床不足を生じてしまった反省はありますが、それを踏まえたさらなる病床や宿泊施設確保も行われています。希望的に考えれば、ワクチン3回目接種が進む春~夏くらいには、経済活動の本格的な再開に軸足を移せるようなシナリオも描けなくはありません。ただ逆に言えば、この年末年始はまだその状況が整っていません。引き続き、マメな手洗いや、人と会話する際のマスク着用や換気などにご留意いただきますようお願いします。

●家庭について

 私事になりますが、年末12月29日に、横倉義武・日本医師会名誉会長にご媒酌の労をおとりいただき、自見はなこさんと入籍しました。もともと数年間の経緯を経て昨年夏ごろには前の妻とは離婚が成立しており、その際に4人の子どもたちは私が扶養することとなっていました。今回、はなこさんには4人の子どもたちの母にもなってもらうこととなり、本当にありがたいことと思っています。多くの皆さまに多々ご心配をおかけしましたが、私の母も先方のご両親もとても喜んでくださっており、子どもたちも応援してくれています。引き続きお互いの職責を果たしつつ、落ち着いた家庭を築いていきたいと願っています。2人とも未熟な身ではありますが、ともどもに変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。なお、新型コロナウイルス感染症の感染状況に鑑み、挙式や披露宴などは当面予定しておりません。皆様への披露の機会がないご無礼をお許しください。

 今年はさまざまな意味で節目を迎える年となりました。来る令和4年は寅年。私も4回目の年男を迎えることとなります。倉敷・早島の皆さまをはじめ、ご支援いただく皆さまへの感謝を胸に刻み、より高みを目指し新たな挑戦にトライする年としたいと考えます。引き続きましてのご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。

 皆さまも、どうぞ良いお年をお迎えください。

211231

(写真:先日、入籍の報告のため二人でお墓参りしました)

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