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2014年2月22日 (土)

NHK審議で見えたもの

昨日のNHK質疑は持ち時間15分で時間がなくて、用意した言いたいことをかなり端折りました。その一つが「永遠のゼロ」の感想。今回のあれこれの中で折角だからと思って先日読みました。
恐らく実際に取材を重ねられたであろう証言は圧巻。零戦の設計の優秀さ故の非人間性という指摘は目からウロコでいろいろ考えさせられました。ある登場人物の言動をみると、何故百田氏が特定の新聞社から嫌われるのかもわかります(笑)。
しかしこの作品の特徴は、特攻という日本が持つ極めて重いテーマを正面から捉え描きながら、実は推理小説の構造を持ったエンターテイメントになっていることだと思います。それが爽やかな読後感と、今現在に繋がっているテーマであることを暗示しているのです。この「ちからわざ」が百田さんの作家としての力量ではないでしょうか。一読をお勧めします。
特攻をエンタメに出来るセンスの人が、現在のNHK経営委員くらいの肩書きで萎縮する訳がありません。むしろ彼を巡る騒動が「ヤンチャな出る杭を打つ権威主義的日本社会」みたいに見えて、僕は凄く嫌です。昨日の質疑で選挙に関する規定について取り上げました。そこで見えた姿は「NHKは組織を守るためにルールを作っており、出演者・役職員・経営委員を守るためにルールを作っていない」というものでした。まさに「永遠のゼロ」でも描かれた、組織重視・個人軽視の日本型組織の宿痾そのものです。
ですから、百田委員には、民放で放送作家として活躍した現場経験も生かし、NHK改革のために一層力を尽くして頂きたいと期待しています。また私たちも、これまでから考えると常識破りなことが今後も発生するかもしれませんが、広い心で暖かく見守る姿勢が必要なのではないでしょうか。
なお長谷川委員は最初から問題だと僕は考えていません。常識的に考えて、「追悼文では故人の犯罪事実を指摘し貶めなければならない」という方が無理。思想信条の強制です。
また籾井会長は、就任当初の気負いと、一般企業とマスコミの文化の差の戸惑いと理解不足があり、かつそれを尊大に見える態度で乗り切ろうとしたところがあり就任当初は正直印象悪かったですが、度重なる国会質疑の中でいろいろ学ばれたようで、昨日も随分落ち着かれたように感じました。新入社員としての謙虚さを思い出して頂き、その上で経験で培われた経営手腕を発揮してNHKの経営にあたって頂けるよう期待します。
寒い日が続きます。皆様ご自愛ください。

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