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2013年6月26日 (水)

通常国会閉会を迎えて(前編)

 第183回通常国会が本日閉会しました。僕としても国政への復帰をさせていただいて初めての本格的な国会ということで、あっという間に150日が過ぎた気がします。そこで少し振り返ってみたいと思います。まず前編は自民党・安倍政権全体について。

 3年4か月の野党時代を経て自民党政権に戻していただいたわけですが、個人的にはご期待にそれなりに応えることができたのではないかと思います。アベノミクスという言葉が流行り言葉になり、金融緩和、経済対策、そして成長戦略のいわゆる三本の矢の政策が、前の自民党政権時代からしばらく続いていた経済的閉塞感を打破し円高・株安状況を一変させたのは見事というべきでしょう。声高に副作用を言い立てる向きもあるし、悪いシナリオに進まないよう注意を欠かすことはできませんが、ただ副作用のみを心配して何もできず悪い状況のみずるずる引きずる状況こそが「閉塞感」であり、まさにそれが打破されたこと、そして多くの有権者の方に、自分たちの一票で政治を変えれば、経済や社会も一変するのだという希望を持っていただくことができたことは、近来の内閣にはない成果ではないでしょうか。また、成長戦略はまだ決定されただけで絵に描いた餅にすぎません。実行してはじめて効果に繋がります。現時点の株式市場の乱高下等をもって「アベノミクスは失敗」とかいう批判もありますが、実行してないものの効果を批判されても仕方がありません。本番はこれからなのです。

 また外交面では、きちんと節度を持って主張すべきは主張しつつ、かといって過度に刺激的な言動をするわけでもなく、ほどよく過ぎています。そして中国・韓国と微妙な緊張感がある中で、あえて安倍総理はロシアや東南アジアの国々、また麻生副総理はインドなど近隣の国々を訪問し、友好を深めのは戦略的な外交というべきでしょう。また憲法改正についても、意欲は示しつつ無理押しもせず議論が熟するのを待つという現実的対応でした。これは安倍総理や自民党にある種の偏見を持って見ていた方にとっても、意外だったのではないでしょうか。

 国会運営も、ねじれ国会にしては比較的平穏にかつ前向きに進んだと言えます。自分も関わったネット選挙運動改正の公選法改正案は最終的には全会一致にできましたし、0増5減法案の衆院再議決ですら日本維新の会は賛成に回ったことで「与党のみ」にはなりませんでした。強行採決もゼロです。これも衆院選大勝後の安倍政権の国会運営としては意外だったかもしれません。なお法案成立率とは近年類を見ない高さとなりました。これには政権の丁寧な国会対応に加え、野党各党の是々非々の対応とご協力もあったことは申し添えます。

 ただ国会最終盤の参議院にて、本来優先議案である議長不信任決議案を放置した上で予算委員会を委員長職権で開会し、その手続きの不備ゆえに予算委員会を欠席した安倍総理に対して問責決議案を可決したのは、誠に残念と感じざるを得ません。電力供給に関する改革の大きな一歩であった電気事業法改正案や、生活困窮者支援法案など重要法案がいくつかその巻き添えにあって廃案となってしまいました。衆議院で民主党など野党の意見を汲み修正して送った法案を、選挙前のパフォーマンスのために廃案にしてしまうような参議院には疑問符を付けざるを得ません。やはり、今回の参議院選挙の大きな争点として「ねじれ国会の解消」が必要ということは声を大にして訴えなければならないと思いました。日本の将来のために、全力で取り組みます!

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