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2011年12月

2011年12月31日 (土)

今年一年。

 今年一年もあと一日を切ることになった。国レベルで言えばやはり東日本大震災や原発事故が発生し、また倉敷・早島でも台風12号の豪雨により浸水や土砂崩れなどの被害が出る災難な年だったとは言えるだろう。その上政治の機能不全によりさらに拍車がかかった面があるのも否めない。マニフェストを忘れ危機管理ができない現政権与党は言うに及ばず、身内が言うのもなんだが自民党も他力本願でだらしないと感じてしまう。誠に残念だ。そして自分のことについて言えば、浪人中だし解散は延びるし家庭も平穏とは言い難かったし盲腸にもなったし、客観的には辛い一年ではあった。その中で多くの方々に心配やご迷惑をおかけした。本当に申し訳ないことである。

 しかし、境遇や結果、そして善し悪しはともかく、やりたいことをやった一年ではあった。子どものころを除けば、人生の中で最も自らの喜怒哀楽に忠実に、我慢せず行動した一年だったと言えるかもしれない。福島にトラックで物資支援に行き岩手にボランティア溝掘り活動に出かけ、『岳』の映画を見てにわかに登山に目覚めて大山や蒜山などに登り、太った自分に嫌気がさして約10Kgのダイエットに成功した。これまでよりは多少身だしなみにも気をつけるようになったし、頑張る長男に触発されて少しずつ剣道も再開した。もちろん良いことばかりではなくむしろ勝手気まぐれで非常識でハタ迷惑な行動も少なからずあったとも自覚しているし、選挙にむけて必ずしも一直線でもなかったかもしれない。が、そうしたことの積み重ねを通じて、これまでよりも自己を信じ素直に表現することができるようになった気もする。『夢を持ってコツコツ努力すれば、必ず叶えることができる』ということを、ささやかながらも実感することができたようにも思う。またその中でいろいろな方に支えていただき、新たな出会いにも恵まれ助けていただいた。本当に感謝である。

 来年こそは、結果を出したい。浪人なんだから失うものももうあまりない。さらにアグレッシブに自分を表現しきるのみだ。そしてそのことを通じて、今年傷つけたりご迷惑やご心配をかけたりした方々にも、喜んでいただけるようにしたいし、生まれ育った国・日本の将来に微力でも貢献し恩返ししたい。それが来年への抱負である。

 どうか来る2012年が日本と世界にとって、またこの文章を読んで下さる皆さまに(そして読んでいない皆さまにも)、良い年でありますように。

追伸)この11月末に義母が他界いたしましたため、年が明けても新年のお祝いを申し上げることはさし控えます。お知らせもできておらず、誠に申し訳ありませんでした。

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2011年12月30日 (金)

年末夜警

年末夜警
 今年も年末恒例、消防団の夜警の季節。僕も28日から三日間かけて倉敷・早島中の消防機庫を激励して歩く。団員の皆さま誠におつかれさまです!
 近年、見回りの拍子木の音がうるさいなどとクレームがつき、団員の方々が肩身が狭い思いをすることがあるようだ。年末の風物詩みたいなものだし、いざ火災や水害などが起こったら仕事を投げて出動し地域の安心安全を守ってくださるのだから、そこまで目くじら立てなくても…と思う。
 東日本大震災でも多数の団員の方々が活動中に亡くなっている。消防団は、世界でも類を見ない日本独自のボランティア消防の全国組織だ。
 もう少し感謝と敬意をもって遇するべきだと思う。

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2011年12月29日 (木)

補助金をもらうということ

 倉敷で開催されていた第四回全日本ユース(U-15)水球競技選手権大会―桃太郎カップ―が、一昨日閉会した。優勝した男子:埼玉県選抜、女子:原田学園鹿児島情報クラブの皆さんには心から祝意を申し上げるとともに、開催にご尽力いただいた(財)日本水泳連盟、倉敷市、倉敷市体協はじめ多くの皆さまに感謝を申し上げたい。岡山県選抜チームは男女とも決勝進出したものの、男子が7位、女子が8位といずれもあと一歩という成績となった。来年も頑張ろう!

 この大会は、(財)地域活性化センタースポーツ拠点づくり推進事業のひとつとして行われており、10年間の運営補助金がいただける。高校野球における「甲子園」、高校ラグビーにおける「花園」のような、青少年があこがれ目標とするようなスポーツ拠点をつくることを理念とした事業だ。補助金でこうした大会が開催できることは競技団体としてはとても貴重なことだし、倉敷の街にとっても素晴らしいことだ。

 ただ、10年の補助期間が過ぎた後どうするかは、みんなで考えなければならない。関係者間では継続したいという思いは確認されている。あとは、どれだけそのために知恵を絞り身を切るか、覚悟が問われていると思う。補助金をもらえる10年間無事に大会を開催しました、あとはご勝手にどうぞという極めて役所的な思いがあるとすれば、そもそもの補助金の意味がない。補助金はあくまでタネ銭であり、そこから「水球の街・倉敷」を根付かせられなければ税金泥棒の誹りを逃れられない。

 国の予算のムダを削れ!という中にしばしばこういう補助金支出も含まれる。実際に震災復興に充当するため今年は減額された。それはやむを得ないこと。ただ、補助金を本当にムダにするか、有効にするかは受ける側の「みなさんの税金を使わせてもらっている」という覚悟が大事だとも思う。

 ついでに、今回新党を結成した各位にも、既存政党にいる各位にも、同じことを申し添えておく。政党交付金も原資はみなさまの税金なのである。

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2011年12月22日 (木)

混沌と希望と。

 北朝鮮の金正日総書記が亡くなった。振り返ってみれば、今年はビンラディンも殺されたし、カダフィ大佐も悲惨な末路を遂げた。今年は「悪の枢軸」と呼ばれた指導者の退場が続いた。拉致やテロで不意に自由や命を奪われたとても多数の人たちのことを思えば、それはテロに対する戦いの輝かしい成果かもしれない。とはいえ、それですぐ世界が平和になるかといえば、そうとも限らない。むしろ混沌の時期を迎える。イラクでは米軍が撤退した直後にいきなり副首相に逮捕状が出た。宗派対立の幕開けである。

 ちなみに報道によると、金正日氏は、初ゴルフで11のホールインワンを達成したスーパーゴルファーだったそうだ。大会に出ればタイガーウッズが真っ青になっていたことだろう。北朝鮮からの情報なんて所詮そんな戯画的なもので、今更「本当に列車内で死んだのか?」とか「実は暗殺では?」とか言ってもムダである。多分「死んだ」ことは事実だろうが、それ以上のことは真相は不明としかいいようがない。

 またそんな中で、安全保障を司る山岡国家公安委員長と一川防衛大臣が参議院から問責を受けたまま放置という我が国の状況も極めてマヌケな話で、野田総理が街頭演説に出かけたとか山岡国家公安委員長が地元に帰ってたとかいうオマケつき。マジメにコメントする気にもならず、ため息しか出ない。まあそもそも、公務員給与削減もできず満額ボーナス支給しておきながら消費税増税に不退転の決意を示すドジョウ総理の言葉なんて、いまや北朝鮮に関する報道なみの信頼性しかない。小沢勉強会発足の報もあり、民主党の中も混沌のようだ。まあ、ニュースにもならないわが党もどうかと思うが。

 先日、岡山政経塾の記念シンポジウムでNEWS ZEROの村尾信尚氏の講演を聴く機会があった。「アラブの春」やアメリカの貧困デモの話をとりあげ、これからは「社会の公正さ・公平さ」がより切実に求められるだろうとのことだった。普段からその言葉を使っている身としてはちょっとうれしかったのだけど、喜んでばかりもいられない。12月に入ってほぼ毎晩忘年会でいろんな方のお話を聞くが、その中で何度も耳にしたのが、生活保護制度への不満だ。主張そのものはともかくとして、「自分は頑張って働いてシンドイ思いしてるのに、、、」という気持ちは痛いほどわかる。日本でも、昨年よりも確実に鬱積したものが溜まっているのを感じる。橋下大阪市長に対する期待の高さもその表れだろう。

 でも。希望はある。東日本大震災でのボランティアや義援金活動や、なでしこジャパンの偉業だ。たとえ個々には小さくとも目立たずとも、周りを気遣い協力しながら自分の仕事をきちんと積み重ねれば、みんながびっくりするような結果が出せる。「はやぶさ」の帰還なんかもそうかもしれないし、最近倉敷・早島でもあちこちで見かける家々の素敵な電飾なんかもその芽生えかもしれない。混沌の世界情勢の中でも、同じようなことが言えるのではないか。願わくは、今の混沌が、未来のチームワークに繋がるものでありますように。そして政治がその役に立つものでありますように。その力の一部に自分もなれますように。とりあえず今できることを一つひとつ丁寧にコツコツがんばろう。

 インフルエンザなどでの学級閉鎖などもあるようだ。体調管理には十分お気をつけくださいませ。

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2011年12月 8日 (木)

さわらび会(石破勉強会)発足!

 今日は倉敷は雨。ご挨拶に回ったり、ご葬儀にお参りしたり、正月の準備をしたり(もうそんな季節!)していると時が過ぎてしまう。そんな中、前・自民党政調会長の石破茂衆議院議員を中心とした勉強会が発足!というニュースが目についた。38人もの参加があったという。めでたいことだ。

 今回は現職議員しか声をかけない方針とのことで僕は参加はご遠慮したが、現職だけでもそれだけの人数が集まったのは、石破先生への期待が自民党内でもそれなりに多いということだ。2008年の自民党総裁選の折、20人の推薦人が集まるかどうかやきもきした時からすると一歩前進とはいえる。でも一般の方々からの期待度からすると、もっと多くて然るべき…とも思うが。

 そういえばこのブログを書き始めたのもあの総裁選がきっかけだった。だから一番最初の記事がこんななのである。こんなのもあるぞ。懐かしいなあ。ここで書いたことは今も正しいと信じている。結果は出せなかったが、石破先生にとっても、大臣や三役入りを果たすきっかけとなった総裁選出馬だったといえるだろう。

 今後、硬派の政策勉強会として政界にて存在感を増してくれることを願ってやまない。

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2011年12月 6日 (火)

専門性を大事にしたい…けど。

 先月末の美容組合総会にて、「専門性を大事にしない残念な内閣だ」というお話をした。デフレ経済で社会全体が安かろう悪かろうに近づいている上に、まず野田総理自体が就任早々1,000円カットに行ってその傾向を自ら表したわけだ。衛生や技術向上に研鑽を怠らない皆さんにはとても残念な行動だったはずだ。

 そして一川防衛相だ。就任早々「防衛は素人」と述べ、「素人がやるからシビリアンコントロールなのだ」と胸を張るのはただの居直りである。防衛局長の「やる」発言を受け、そもそも沖縄基地問題に火がつくきっかけとなった少女暴行事件を「詳細には知らない」と答弁。その責任にあるものが「知らない」こと自体が罪だと思うが、百歩譲っても「学びたい」という姿勢は見せてほしい。沖縄の方の怒りに火に油を注ぐのは当然だ。過去のいきさつがあって、それで問題になっているのだ。「知らない」「素人」と居直るような人を問題解決の任に充て続けながら、「沖縄問題の解決に全力を」とか答弁する野田総理も、どうかしている。

 政治主導という言葉は美しい。しかし、それは民意を受け止め官僚と対峙する政治家としての専門性があることが大前提だ。民主党は、批判はプロだが実際に政権担当することは素人と言わざるをえないし、始末に悪いのは素人であることを居直り、誇りにする傾向があることだ。謙虚さと専門性に欠ける自意識過剰な人が責任ある立場にあるのは公害である。皆さんの近くにもおられませんか(笑)

 もっとも昨日、日帰りで上京して「奪還の会」会合にて谷垣禎一・自民党総裁と懇談してきて、谷垣総裁がTPPや消費税問題をはじめとても専門的なお話をされるのにも、すこし「うーん」と思ってしまった。あんまりマジメに専門的すぎるのも、話はわかるんだけど残念ながら魅力的には映らないんだよねぇ(笑)。。。兼ね合いが難しいところ。自民党はもう少し素人感覚を大事にした方がいいような気がする。

 今日はこれから倉敷の商店街などを歩く予定。寒くなってきたので風邪などにご注意を。

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(写真:自民党の「マジメさ」の象徴、谷垣総裁。もうちょっとぶっちゃけちゃって良いのでは)

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