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2011年11月

2011年11月25日 (金)

がんばれ水球!ポセイドンジャパンと桃太郎カップ

 先日、松江に出張して財団法人日本水泳連盟の地域会議に出席してきた。その席上で佐野会長が強調していたのが、競泳のジュニアの活躍(岡山県からは、今年度木原賞受賞の西崎丈太郎君がアジアエージグループ大会の400m,800m,1,500m自由形で優勝している。おめでとう!)と、水球日本代表のオリンピック出場への期待だった。

 水球。水中の格闘技とも言われるが、競技としては残念ながらかなりマイナー。倉敷では毎年年末近くに「全日本ユース(U15)水球競技選手権大会―桃太郎カップ―」を倉敷市屋内水泳場および児島マリンプールで開催しており、水球の甲子園を目指して岡山県水泳連盟をあげて運営にあたっている(倉敷市のホームページでは「水球の聖地」となっているが、まぁどっちでもよい(笑))。大会期間は冬休みにあたるので、ぜひ一度見に来てほしい。決勝トーナメントともなると、相当手に汗握る熱の籠った試合が展開される。

 今年で第四回となるが、昨年の第三回大会では、実は男子の岡山県代表チームが初の全国優勝を果たした。石井正弘・岡山県知事にも優勝報告に行ったりしたのだが、その後の知事あいさつでは岡山県のスポーツの取り組みとして天満屋や興譲館高校チームの女子駅伝での活躍や、宮間選手の表彰をはじめとするなでしこジャパン・湯郷ベルの話までするが、なかなか水球チームの話まで取り上げてくれないのを毎回残念に思いながら聞いている。

 そんな水球も、注目を浴びるチャンスがある。来年開催のロンドンオリンピックに、日本代表チームが出場できるかもしれないのだ。水球競技の日本代表チームの愛称は「ポセイドンジャパン」という。これも残念ながらあまりメジャーな愛称ではないのだが、今年夏の世界選手権大会ではこれまでの最高順位である11位に食い込み、ユニバーシアード競技大会ではライバルの中国を撃破して5位につけた。来年1月23日から千葉県習志野市で開催されるアジア地区オリンピック予選大会で優勝すれば、晴れてオリンピックに出場できる。まだ桃太郎カップに出場した選手が代表に選ばれるのは先の話だが、これからを担う若い選手の励みにもなるだろう。

 ということで、サムライジャパンやなでしこジャパンに加えて、ポセイドンジャパンの活躍も、皆さん応援してください!

 ここ数日急に寒くなってきて、特に朝夕の冷えはこたえるようになってきた。街頭に立つのも寒い時期だが、頑張ります。皆さまもお体には十分気をつけてお過ごしになりますように。

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「ほとんど嘘」に基づく政策仕分け

 「提言型政策仕分け」なるものが行われたらしい。事業仕分けは民主党政権当初は花形扱いされたものだがいまや注目度は低い。もはや強弩の末勢と言うべきか。そして内容もまたあからさまな財務省主導だ。

 たとえば次期診療報酬改定の改定率について、「据え置き・抑制意見が多かったことを重く受け止めて対応すべき」との取りまとめだった。凄いなあ。前の選挙の時は民主党の皆さんは真逆のことを言っていたのに。議論の前提となる説明は、1)診療報酬を上げると国民負担が増す(1%上げで税1,350億円、保険料1,750億円、患者負担が500億円増す)。2)統計上、医師給与は増加傾向にあり、物価や賃金・給与が下がる中に国民の理解が得られない、という趣旨の問題提起だった。

 この問題提起は、「真っ赤な嘘」ではないが、「ほとんど嘘」だ。極めてバイアスがかかっている。あたかも診療報酬=医師の給与という誤解を与え、医師が自分たちの給料のために不当に診療報酬増を求めているかのような印象付けをするものだ。診療報酬は、病院や診療所にとって、企業で言えば「売り上げ」に当たるものであり、当然ながら人件費も含まれるがそれ以外の経費も含まれる。そして、医療技術の進歩や機器の向上に伴う価格上昇、あるいは事故を防ぎ患者の安全を護るための追加的活動費用などまでも、診療報酬で賄わなければならない。例えばインフルエンザが特異的に流行することが予測されると、そのためのいろんな対策だって普段以上に強化しなければならないのだ。そのコストも診療報酬で賄われるのだ。したがって、診療報酬を引き下げることは、医師の手取りの問題ではなく、医療水準そのものも引き下げることを覚悟しなければならないものだ。

 もちろん、医療費の負担が支払えないのでサービス低下は当たり前だ、というところまで、患者=国民が割り切るのであれば議論としては成り立つ。しかしそういう議論をこの提言型事業仕分けで行った形跡はないし、その他にもどこにもそんなコンセンサスはない。小泉改革に対する批判は、実際にあちらこちらで具体的に医療崩壊と呼ばれる事例が発生したことによるものだった。それを猛烈に批判した民主党が、このような仕分けをして平然としているのというのは、驚くほかない。小宮山厚労相もそれを「重く受け止める」と言うのだから、もう白旗を上げたも同然だ。

 自民党だったらどうだったか?少なくとも僕が書いた反論くらい、少し社会保障を齧った人だったら誰でもできる。こんな子供だましの説明を自民党の厚労部会にかけたら、役所と部会長が吊るしあげられて大変なことになっただろう。あの人やこの人が怒鳴り出すという顔が浮かぶ(笑)。当然、結論も異なっていただろう。ここまでたやすく財務省のいいなりにはならなかった。よっぽど自民党の方が「政治主導」である。

 そもそも二年前の選挙で民主党政権が誕生した際、

  ・民主党が、年金の減額を提言する
  ・民主党が、診療報酬の据え置きまたは抑制を提言する
  ・民主党が、消費税増税のための法案を提出する

 のどれかでも実施すると思って投票した人がいただろうか?まあ、最近のニュースに聞こえる民主党のあまりの転換ぶりに空いた口がふさがらない。僕も本当にびっくりなのである。

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2011年11月23日 (水)

賑わう蒜山


 今日は、水泳連盟の会議のため朝から車で島根県松江市に向かう。途中、蒜山SAに立ち寄ったら車で一杯で、売店も大にぎわいだった。先日のB―1グランプリで「ひるぜん焼きそば」が優勝した効果だろうか?他県ナンバーの車も多く、相当な集客になっているように感じた。めでたいことである。「児島たこ塩焼きそば」や「玉島おでん」もいずれそうなるように期待♪

賑わう蒜山

  午後は松江にて会議。先に中国五県の連絡会議。夕方から日本水泳連盟の佐野会長を迎えて地域会議、ロンドンオリンピックに向けた方針などを伺う予定。

賑わう蒜山

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2011年11月20日 (日)

紅葉の季節

 今日は、週末であちらこちらの公民館祭やイベントに参加させていただく一日だった。玉島から早島まで、あちらこちらに伺った。道中、街路樹の紅葉が目につくようになった。今年は例年よりも気温が暖かくあまり鮮やかな色ではないが、それでも赤茶けていれば秋の深まりを感じさせるのには、十分だ。早朝、くらしき朝市・三斎市の準備のお手伝いでは、今日は落葉を掃くのがいつもよりも大変だった。

 午後、街頭演説をする。風が強い。でもまだ刺すような寒さではない。日が照れば暖かさも感じる。思うところを道行く人や車にお話する。かなり多くの方が手を振ったり、クラクションを鳴らしたり、場合によっては自転車を降りて「がんばれよ!」と声をかけて行って下さる。その一振り一声が励みになって、またもう少し話し続けようと思う。こちらからご挨拶に行かねばと思うお世話になっている方が、偶然車で通りがかって笑顔で手を振って行って下さったりもする。とはいえ、倉敷駅前にて突然、下村博文・元内閣官房副長官が現れ、歩み寄ってきて握手して激励して下さったのはかなりびっくりしたけども(出張の合間に大原美術館に寄られたのだそうだ)。

 落選から三回目の秋。いろんな方にご迷惑やご負担やご心配をおかけしたり、がっかりさせたり知らずに傷つけたりしているだろうと思う。失ったものを思えば枚挙にいとまがない。悔しくて腹立たしくて寝られない夜もあった。やりたいことが全て上手く運ぶわけでもない。でも、それでも、とりあえず健康に生きていられるし、そうやって気にかけたり支えたり、許したり応援したりして下さる方も沢山いていただける。本当に幸せなことだ。このブログを読んでくださっているあなたにも、深く深く感謝。

 そしてなんだか、悪い方向に向かっている気は、しないのだ。もちろん現実を見れば、次の総選挙がいつあるのかだってわからないし、結果が見えているわけでもない。厳しいのは当たり前だ。それでも、目標に向けて努力し続ければ結果がついてくるだろうという感覚は、むしろ現職の時よりもあるかもしれない。最近二回の秋よりも、この秋は確実に前向きに進んでいる。そんなことを感じながら過ごした、すこし幸せな一日だった。今回はとても個人的な作文でゴメンナサイ。

明日からも、また頑張ろう。

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2011年11月14日 (月)

今の政権にTPP交渉は任せられない

 まず、6日に開催した「橋本がく躍動の集い」では、多くの方のご協力ご支援をいただき無事開催させていただくことができた。お力添えいただいた皆様に、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。特に、福島から駆け付けていただいた亀岡よしたみ先生にはなまなましい原発事故の現地のお話をいただき、私も改めて現実を認識させていただけたし、来場者の方々にも深く印象に残ったのではないだろうか。お越しいただいた甲斐があったと思っている。

 さて、その際にTPPについて、「民主党政権がTPP交渉を担うことに反対」と申し上げた。どうせ結論ありきの話だっただろうからいまさらAPECでTPP参加表明をしたからといって驚きはしないが、やっぱりなあという展開になっている。早速日米首脳会談での野田総理の発言について、アメリカとの間で「言った、言わない」の争いが起こった。真相は藪の中だが、今後もこういうことが続くだろう。

 そもそも、国内での決着も「参加に向けた各国との協議を行う」が「参加表明ではない」とかいう詭弁を弄すものだった。煙草に火をつけて口にくわえながら、「息は吸ってないからまだ禁煙中」と言うようなものだ。そういうのを二枚舌というのである。まあ、それで「参加表明じゃないから安心した」とか「ほっとした」とか言ってる民主党TPP反対派の方も、結局自民党政権時代の郵政政局ほどの覚悟もない、馴れ合いの反対だったことを暴露したわけだ。これにがっかりした人も少なくないだろう。

 そしてそういう二枚舌は外国との交渉では通用しない。曖昧な表現だから先のような争いが発生するのだ。この週末では農協祭りや県医師会の講座に参加したが、やはり関係者の懸念は強い。やはり、いまの政権のままでTPP交渉に入るのは、日本の国益にとって極めて心配だ。

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2011年11月 5日 (土)

TPPで信を問うてはいかが?

 野田首相がG20に出席して、消費税率アップを国際公約してきたそうだ。別段自民党だって、2年前の選挙の時から社会保障を守るために必要なことと訴えているので、内容がどうこうというつもりはない。ただ、民主党は前回選挙の時に「財源はムダを削れば出てくる!」とホラを吹き全く実現できずにいるのに、また、国会での所信表明でも曖昧な表現しかしていないのに、国際会議の場で消費税について約束するのは、発言の順番や場所がおかしくないか??まあ、折角の発言もギリシャ問題で各国てんやわんやの最中、さしたるインパクトも無かったようであるが。

 TPPについても同様である。そもそも突如言いだしたのは菅総理であったが、その後議論は放置。野田総理がアメリカでオバマ大統領と会談をして帰ってきたら、急に「APECまでに議論を」と言いだした。もちろん10日のAPECで参加方針を各国首脳の前で胸を張って言うつもりだろう。TPPについて、未だにメリット・デメリットがよくわからないし、参加するためにはこれからアメリカやその他の国々の承認の国内手続きが必要で、既にバスに乗り遅れているという疑惑すらある。普天間以来最悪の日米関係になっている中で、オバマ大統領に脅されたらしいという話も耳に入る。にもかかわらず、なぜ国際会議での参加表明を急ぐのか?

 振り返ってみれば、菅総理が国連で「温暖化ガス削減!」と言ったのも当時の海江田経産相すら「聞いてなかった」話だし、鳩山さんが「普天間の移転先は国外かせめて県外!」と言ったのも根拠のないことだったのが後で明らかになった。そもそも、民主党のマニフェストの骨格をなす財源論がホラだったというのは先に記した通り。当時の小沢代表の「政権を取れば財源なんか幾らでも出てくる」というヒトコトで決まったというのは有名だ。他の誰も根拠を確認しなかったんだから恐れ入る。

 結局のところ、外の人に対して「いい顔をしたい」自己顕示欲は一人前、ということなのだろう。そして、後になって国内に向かって「約束しちゃったから実現しないといけない」という話になるのだ。一体、この人たちは誰に仕えているのだろうか?外国のためか、自分のためか。少なくとも日本国民のために仕事をしているわけではないのは確かだ。総理が何人変わろうと、どじょうであろうと、民主党の体質は変わらない。後ろでこっそり振付をしている狡猾な官僚の姿もうっすら滲む。少なくとも僕の知る限り、自民党時代に、そんなことは無かった。良しにつけ悪しにつけ、もっと国民のみなさまに向き合っていたと思う。郵政で対立したら解散して信を問うたのだ。それが出来るのが本来の政治主導の最大の特徴である。野田総理は、TPPをテーマに衆院を解散し、信を問うてはいかがか?できないだろうけど。

 週末は雨模様。倉敷JAMはじめ今週末もあちこちで催しものがあるが、心配だ。会合やパーティの準備をしつつ、いろいろ案じている。多くの方のご参加を、心からお待ちしています。

付記)これを書いていたら、西岡武夫・参議院議長逝去の報が飛び込み、驚いている。民主党出身ではあるが、議会の品位と威信を守ることに努めた硬骨な議長だった。心からお悔やみを申し上げます。

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