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2011年10月

2011年10月26日 (水)

北杜夫さん追悼

 TPPの是非で与野党とも議論が二分している。本来国を挙げて時間をとって議論を重ねるべき重大テーマだが、どうも国民不在の状態な気がしてならない。国の将来を左右するような話なのだから、それこそTPP参加是非を争点にして解散総選挙を行うべきだ。全くそんな雰囲気はなく、永田町の中でワイワイ騒いでいるようで残念だ。

 話は変わるが、小説家の北杜夫さんが他界された。今でもよく覚えているが、僕が本屋で自分で買った最初の本が北さんの本『どくとるマンボウと怪人マブゼ』だった。確か小学校5年生の時、岡山駅一番街の書店にて。新潮文庫だった。夜行列車の中で読もうと買ったのだが、子ども向けの童話かと思って買ったらエッセイ集のような中身で、でも数日かけて読んだ。そこから『どくとるマンボウ航海記』やら『船乗りクプクプの冒険』やら『さびしい王様』『白きたおやかな峰』など、小学校の図書室でひたすら借りて借りて読み進めた。そこから、エッセイに名の出る阿川弘之さんや宮脇俊三さんの本に発展し、今の自分に至る。それこそ受けた影響はゴマンとあった。かなわなかったけれど、一時は小説家になりたいと憧れたものだ。その出発点は北さんの本だった。改めて、心からご冥福をお祈り申し上げます。

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2011年10月22日 (土)

講演会・パーティのご案内

 政界の方は混沌と妙な空白感が同居している。野田総理は訪米してオバマ大統領と会談後、急にTPPや沖縄米軍基地問題に旗を振りだすという極めてわかりやすい行動に拍子抜けするし、かといって自民党らによる平野復興相の発言の挙げ足とりもいただけない。被災地やその近くの方々がいずれにも感情的になりやすいのはごく自然なやむを得ないことだと思うが、その外側の人が尻馬に乗ろうとするのは極めて見苦しい。第三次補正予算を控え増税や復興債などの財源が議論されているが、そもそも民主党マニフェスト通りだったらそんな苦労しない筈なんだけどなぁ…。

 そんな中地元での活動にさらに勢いを加速させるべく、講演会とパーティを企画した。いずれも11月6日(日)開催の予定だ。講演会の方は、福島一区の亀岡よしたみ・前代議士をお招きして福島の実情やIAEA・チェルノブイリ視察の報告を伺う。入場無料。パーティは「橋本がく躍動の集い」と題し、地域の皆様や小渕優子・自民党幹事長代理をゲストにお迎えして賑やかに行う予定である。このブログをご覧になっているあなた!のご参加を、心からお待ちしています。

講演会「IAEA本部・チェルノブイリ調査研究報告会~すべては福島復興のために!~」ご案内
パーティ「橋本がく躍動の集い」ご案内

 秋も深まり虫の音も涼やかな今日この頃。風邪などには十分ご注意を。

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2011年10月 9日 (日)

お祭り日和!

 今週末から秋のお祭りシーズン!昨年と打って変わって晴天続きのお祭り日和!今週末は地元・足高神社のお祭りで東中町内会の子ども神輿を引っ張ったのを皮切りに、事務所のある吉岡の千歳楽、児島・琴浦のの鴻八幡宮や赤崎の新庄八幡宮のお祭りに伺った。また地域や幼稚園・運動会も各地で開催されており、可能な限りお伺いして回る。

 新庄八幡宮では橋本・本村町内の神輿に肩入れしたら、もうひとつの阿津・赤崎町内の神輿からも呼ばれて肩入れし、二度にわたり宮入り。くたびれたけどお祭り好きの血がたぎる!また来週・再来週もきっとどこかで担いでる。

 そんな中でも「今度は頑張ってもらわにゃおえんで!」と多くの方から声をかけて頂けたのは本当にありがたい限り。各地に根付くお祭りパワーのおかげをいただいて、さらに頑張るぞ!

お祭り日和!
お祭り日和!

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2011年10月 5日 (水)

石巻医師会のAi実施の要望を蹴った警察の姿勢

 朝晩はめっきり涼しくなり、今日は雨も降る中昼間でもすこし寒さを感じるようになった。クールビズに慣れてしまいネクタイを締めるのが窮屈だが、これだけ気温が下がるとむしろネクタイも暖かく感じる。風邪などが流行っているようである。くれぐれもご注意をいただきたい。

 さて、たまには政策ネタを。在職中から取り組んでいるAi(死亡時画像診断)導入について、この夏に議連の会合に出た時のお話を作文に書いたので、ブログに掲載する。

石巻医師会のAi実施の要望を蹴った警察の姿勢

 この件については、文中で触れている通り作家・海堂尊先生のホームページで触れられているほか、先日上梓された『死因不明社会2 なぜAiが必要なのか』(講談社ブルーバックス、海堂尊ほか)にも資料が掲載されている(資料3 東日本大震災被害者の人物同定におけるAi使用に対する警察の対応、p237-239)。その裏側のようなお話である。現在のAiを取り巻く官庁の姿勢は決して前向きとは言い難い。自分としてもできることをしていくが、やはり一人でも多くの方に関心を持ち現状を知っていただくことが大事だ。そこで筆を執った次第。

 なお、11月に岡山県医師会の招きで海堂尊先生が岡山にて講演を行われる。日時は2011年11月12日(土)14:00~17:00、会場は岡山県総合福祉会館だ(岡山県医師会によるご案内)。ご関心の方はぜひご来場されたい。僕も伺う予定にしている。

 最後に。今、地域のみなさんが政治に求めるテーマとして、Aiに大きなニーズがあるとは思わない。というか、最近『アリアドネの弾丸』のドラマのおかげで多少関心がもたれるようになったが、Aiなんて言葉も知らない人がまだまだ大多数であろう。選挙に通りたければ今はこんなマイナーなテーマに時間を割かずに一軒でも多く歩きなさい、一回でも多く街頭演説しなさい、という正論のお叱りは甘受します。また、もっと日本の国家観とか社会保障とか大きな視野を持って語りなさいというご指摘も謹んで承ります。

 だけど、みんながほとんど関心を持たない場所にこそ社会の闇や狭間が往々に存在し、それで深刻かつ切実に苦しむ方がおられることを僕は何回か見ている。Aiしかり、難病しかり。大事件や大問題になってから調子よく「前から僕は問題だと思っていた」と騒ぐことは誰でもできる。例えば今回の朝霞公務員宿舎建設中止の件なんかもそんなものだ。むしろ大問題になる前に、誰も気づかないことや忘れられたことにこそ光をあてる政治家でありたいと僕は願っている。もっともまだまだ力が足りないし、何はともあれまずは政界にもう一度復帰しなければならない。がんばろう。

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2011年10月 2日 (日)

おもしろきことも無き世を…

 ドジョウ総理の誕生から一カ月が過ぎ、最初の臨時国会も結局どうということなく閉会した。山岡消費者相や平岡法相など、野田内閣の各閣僚が野党時代に言っていたことと閣僚になっての発言や言動が全く異なることは明らかになったが、特段それ以上の問題にもならず、世間がとっくの昔に政治家の言動の誠実さについて諦めているということが示されただけだった。そもそも野田総理自身が安全運転の官僚答弁に終始し、たかだか公務員宿舎建設の是非についてわざわざ視察までして政治主導を発揮しようとしていること以外に存在感がない。役所的事なかれ主義としか言いようがないし、震災や原発事故対応、厳しい円高傾向、どうにもならない沖縄問題など周囲の情勢は決してそれを許すものではないと思うが、しかし明確なミスもないのでイマイチどうにもならない。三次補正予算の提出が遅いのは、単に政府・与党のダラシナサの問題なのに、今日もある場所で「自民党が足を引っ張るから駄目なんだ!」と言われたのは、もう悔しいとしか言いようがない。国会に提出されなければ野党の出番はない。国会提出前に手を組んだら国民不在の密室談合である。だから谷垣総裁は国会提出前の協議に応じない姿勢を示しているのだ。なのに、なぜそんな話になるのかなあ…。

 もっとも自民党の方も、参議院が人事がまとまらず揉めている。これまで倉敷・早島で歩いていて、参議院予算委員会の質疑の良い感想を聞く機会が何度かあった。西田昌司議員や森雅子議員、あるいや山本一太政審会長などキレ味の良い質疑者を立てて上手に国民にアピールしていたが、その立役者の小坂憲次参議院幹事長が辞任せざるを得なかったのは誠に不可解。折角参院自民が良い方向で注目を集めていたのに、内紛が話題になるのは誠に残念としか言いようがない。同時に、石破茂政調会長および小池百合子総務会長の交代も、「任期が来たから」という以上に支持者に説明できる理由が思いつかない。ぶっちゃけて言えば、人事のローテーションにより党内の融和を図ったという、とても内向きの理由だろう。ひとりの現場の人間としては、新任の茂木敏充政務調査会長および塩谷立総務会長が、さらなるインパクトを世間に与えてくれるよう願うのみ。

 そんないささか盛り上がりを欠く政治情勢の中においても、僕個人としては元気で倉敷・早島の日常の活動をしている。この週末は各地の運動会などに伺ったり、街頭演説などに精を出したが、多くの方が期待のご声援を下さったことは本当にありがたいことだ。週があけても地道に挨拶回りなどに勤しむのみ。

 「おもしろきことも無き世をおもしろく」とは高杉晋作の辞世ともいわれる言葉だが、最近とみに気になるようになった。自分がそうできるように、何よりも地域の皆さまとの対話の積み重ねを大事にしてゆきたい。

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