石巻医師会のAi実施の要望を蹴った警察の姿勢
朝晩はめっきり涼しくなり、今日は雨も降る中昼間でもすこし寒さを感じるようになった。クールビズに慣れてしまいネクタイを締めるのが窮屈だが、これだけ気温が下がるとむしろネクタイも暖かく感じる。風邪などが流行っているようである。くれぐれもご注意をいただきたい。
さて、たまには政策ネタを。在職中から取り組んでいるAi(死亡時画像診断)導入について、この夏に議連の会合に出た時のお話を作文に書いたので、ブログに掲載する。
この件については、文中で触れている通り作家・海堂尊先生のホームページで触れられているほか、先日上梓された『死因不明社会2 なぜAiが必要なのか』(講談社ブルーバックス、海堂尊ほか)にも資料が掲載されている(資料3 東日本大震災被害者の人物同定におけるAi使用に対する警察の対応、p237-239)。その裏側のようなお話である。現在のAiを取り巻く官庁の姿勢は決して前向きとは言い難い。自分としてもできることをしていくが、やはり一人でも多くの方に関心を持ち現状を知っていただくことが大事だ。そこで筆を執った次第。
なお、11月に岡山県医師会の招きで海堂尊先生が岡山にて講演を行われる。日時は2011年11月12日(土)14:00~17:00、会場は岡山県総合福祉会館だ(岡山県医師会によるご案内)。ご関心の方はぜひご来場されたい。僕も伺う予定にしている。
最後に。今、地域のみなさんが政治に求めるテーマとして、Aiに大きなニーズがあるとは思わない。というか、最近『アリアドネの弾丸』のドラマのおかげで多少関心がもたれるようになったが、Aiなんて言葉も知らない人がまだまだ大多数であろう。選挙に通りたければ今はこんなマイナーなテーマに時間を割かずに一軒でも多く歩きなさい、一回でも多く街頭演説しなさい、という正論のお叱りは甘受します。また、もっと日本の国家観とか社会保障とか大きな視野を持って語りなさいというご指摘も謹んで承ります。
だけど、みんながほとんど関心を持たない場所にこそ社会の闇や狭間が往々に存在し、それで深刻かつ切実に苦しむ方がおられることを僕は何回か見ている。Aiしかり、難病しかり。大事件や大問題になってから調子よく「前から僕は問題だと思っていた」と騒ぐことは誰でもできる。例えば今回の朝霞公務員宿舎建設中止の件なんかもそんなものだ。むしろ大問題になる前に、誰も気づかないことや忘れられたことにこそ光をあてる政治家でありたいと僕は願っている。もっともまだまだ力が足りないし、何はともあれまずは政界にもう一度復帰しなければならない。がんばろう。
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コメント
たかじん委員会で検死する人が少ないとありましたね。医学部定員増やすべきですよ。
それと関係ありませんが、昔みたいに長子相続にならないかな…。相続問題めんどくさいですし。
ダミーメアドで失礼しました。
投稿: 大沢 | 2011年10月 6日 (木) 20時42分
大沢様に同感です!
相続問題、ホントにめんどくさいです
両親に願われ三十数年家業に従事しましたが……
なんやかんやで今トンデモナイ方向になりつつあり 大弱りです…。
長子相続優遇願います!
どうか頑張った人が報われる世の中でありますように
投稿: ほんとホント | 2011年10月 8日 (土) 23時29分
石巻開業している小児医師の松本聡さんを探してます。
教えてください
投稿: 奥田 美智子 | 2012年4月 7日 (土) 12時04分