新藤議員の鬱陵島訪問の無事を祈る
自民党の新藤義孝、稲田朋美の両衆議院議員、および佐藤正久参議院議員が、8月1日から韓国の鬱陵島を訪問する予定としている。竹島問題に関して、鬱陵島にある博物館などを視察するためだ。確かに日本と韓国のあいだには、竹島に関して見解の相違があるのは間違いない。しかし、何も竹島上陸をしようとか、日章旗を振り回そうとかいうわけでもなく、『展示物があるから見に行く』という極めて平穏な目的のための訪問計画だ。3人とも存じ上げているが、それぞれに紳士淑女の方々だ。にも関わらず、韓国は過剰反応し、入国禁止を通告してきた。これは、誠におかしな話である。
日本のパスポートには、以下のような文言が書いてある。(持っていれば)あなたのにも書いてある筈だ。
日本国民である本旅券の所持人を通路故障なく旅行させ、かつ、同人に必要な保護扶助を与えられるよう、関係の諸官に要請する。
お互いに国家間でこういうやりとりを確認している。だから、誰もみな普通に観光や出張に安全に行き来できるのだし、例えば外国人の方が日本滞在中に何かがあっても警察はきちんと対応するのだ。したがって、正当に手続きを踏んで入国すれば、本来韓国警察は、むしろ新藤議員らの安全を護る義務がある。それが、「身辺の安全確保が難しい」という理由で入国拒否するというのでは、近代国家としての体を為していないし、むしろ「脅し」をかけていると言っても過言ではない。同時に日本政府側も、枝野官房長官が「コメントしない」としたのを筆頭に、まるでこの件に強硬に抗議をするでもなく無関心である風を装うのもおかしい。たとえ外国にあっても自国民の身体生命財産を守るのが政府の最低限かつ最も重要な仕事である。それをする気が無いのであれば政権の座にある資格はない。自民党内部ですら中止要請などがあったらしいのは、誠に残念なことだ。
新藤議員ら一行には、淡々と所期の目的を果たし、無事に戻ってきていただきたい。できれば護衛についていきたいところではあるが(まあ自衛隊出身の佐藤議員の方が頼りになるだろうけど)、そうもいかないのでブログで思いを記す。今週末も各地でお祭り回り。今日も頑張ろう。
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コメント
新藤さん・稲田さん・佐藤さんの無事を先ずは喜びたいですが、毎度お馴染みの国旗・写真の焼き打ちや、塩・何故か唐ガラシ振りまきながらの棺桶ファビョ~ンには怒りを通り超えて失笑です。
来年の選挙絡みで韓国は与野党ともに虚勢を張るしかない・・・との報道が多いようですが、選挙が無くても韓国の本質を映しだしただけのことかと。(笑)
法治国家ではなく、情実人治国家(平たく言えば発展途上国の政治システムそのもの)なのが白日の元に曝されちゃったわけですから、今後韓国の対応はより困難な迷路に迷い込んでしまった。自縄自縛かと。
「泣いた子は餅を多く貰える!」という韓国式の対日タカリは今後チョット困難を極めるんじゃないかな。(笑)
「スワップを再考して、借款を返済してもらわないと!」と冷静に言える議員さんがどれだけ、どの党にいらっしゃるのか、ここはシッカリと見極めさせていただきたいものです。
しかし、石原幹事長のヘタレ加減にも、彼に圧力をかけた匿名の長老議員達(おおかたもうバレていますが!)にも失望しました。民主党は論外だが自民党がこれじゃ、領土問題は負け続けるでしょ・・・。
しかし、前国家公安委員長の反日活動は喜々として利用しても、保守議員は入国拒否って、コドモよりも分かりやすくコドモの対応で、条件反射的に嗤ってしまいましたが、改めて隣国の本質を観る良い機会を与えていただきました。
投稿: 龍義 | 2011年8月 2日 (火) 02時39分