今、本当に、選挙するの…?
この週末、会合などで民主党の津村議員・柚木議員とご一緒する機会があった。せっかくの機会なので、「不信任案がもし出たら、賛成するんですか?」と直接尋ねてみた。お二人とも残念ながら「反対します」とのことであった。まあ、お立場を考えれば当然のお返事である。代表選では菅さんと一緒に歩いていたのだから。
しかしその際、「菅総理は、もし不信任案が可決されたら、絶対解散しますよ」と口をそろえておっしゃっていたのが印象的だった。これは果たして如何なものか。今日も、お二人の親分たる江田法相がそのような発言をされたとか(しかし「圧倒的な力で葬り去る」なんて、日本の法秩序の番人たる天下の法務大臣殿がそんな物騒な言葉を吐いていいのだろうか…。そういえば安住国対委員長も「衆院の解散を進言する」とおっしゃったようだが、それって国会対策委員長の職務放棄宣言にしか聞こえないんだけど)。
確かに対立が解けないのであれば国民に信を問うというのは、憲政の常道なのも間違いない。僕の立場からしても、「解散上等、かかってこいや!!いつでも受けて立ってやるデ!!」という返事になるし、そのようにお答えした(もう少し丁寧な口調で(笑))。でも同時に、「でも、例えば石巻市とか陸前高田市とか大槌町とかに選挙カー走らせるの?人間としてそれはどうなんですか??」ともお伝えした。
僕は先に記したとおり、菅総理に対して不信任案を出すべきだと考えている。原子力関係の混乱はヒドイし、津波被災地等の対策も自治体任せ。それでいてサミットに行って、他の大臣にも相談しないで勝手に対外公約だけはしてくる。スタンドプレーも甚だしい。この総理大臣では、日本のためにならない。だから不信任決議案でも問責決議案でも、どんどん即刻提出すべきだ。
しかしそれを受けて、総辞職をするのか、解散をするかは菅総理の選択だ。一部のA新聞などで、「この時期に解散などもっての他だから不信任案を出すのはおかしい」といった論調もみられるが、国会を解散する権限を持つのは野党ではない。総理である。そして、「ああ、菅さんだったら、日本がどんな状態でも自分の身を守るために解散なんていう非常識な判断をするよな」と皆が納得してしまう信用の無さそのものが、不信任の根本原因なのだ。
今回の不信任案が可決されるかどうかは、僕には判断がつかない。しかし「総理は、今からでも選挙できると思ってる」ことは明らかになった。仮に今回否決されたとしても、ねじれ国会の構成は変わらない。臨時国会で提出されるといわれる二次補正や、来年度本予算に向けて、波乱の種はどんどん播かれている。そしてその土壌を作ったのは「解散風」をいたずらに吹かせた菅直人総理、その人であることはここで強く指摘しておく。
| 固定リンク
| コメント (12)
| トラックバック (0)