来週、福島県に行ってきます。
最近、見かけるようになった嫌なニュース。福島県から転入してこられた方に放射線検査を求めた自治体があったり、福島ナンバーの車の飲食店を拒否したりするような話があるようだ(たとえば産経新聞「茨城・つくば市、放射線検査証明書を要求 避難先、人にも風評被害」)。また、今日の読売新聞の「編集手帳」によると、福島県から他県に出た人の車(会津ナンバー)に、駐車場で誰かが「帰れ、来るな」と落書きをしたという。
原発事故の報道にさらされ、不安なのはわからないでもない。みんなそうだろう。だけど、インフルエンザのように感染するものではないし、今なお福島県には多数の方が不自由のある中で生活しておられるわけで、その方々にとっては胸のつぶれるような話ではないだろうか。一方で海外からは、「日本は全部危ない」といった感覚があるようで、日本からの貨物船が入港拒否されたり、海外留学生が親元から「帰れ」と言われて困ってるような話も聞く。普通に倉敷で生活してる身からすれば全く不愉快な話なのだが、身内でやってるのであれば他人を責めることはできない。
政府や政治の対応も、、、、あんまりコメントする気にもならない。もちろん多くの方が一生懸命努力しておられるだろうと思う。しかし避難エリアなどを巡って混乱をきたしていることも間違いない。また政界方面では火事場泥棒もちらほら見えるような気がするのも情けない。菅直人総理は避難所に行って「頑張ろう!」と言うのはやめた方がよい。言われた誰もが「お前が頑張れ(怒)」と思うだろうから。また、松本剛明外相は英語に堪能だそうだから、海外向け情報発信をどんどんしてほしい。自民党で言えば、麻生太郎元総理なんかが英語記者会見をどんどんやってくれるといいのではないか?ちょっと口を滑らせそうで怖いけど…。
そんなこんなで、県議選もひと段落したので、遅まきながらまず自分にできることを頑張ろうと考えている。具体的には、橋本をご支援いただく有志の方々に物資や資金のカンパをいただき、トラックを運転して福島県に行く計画を立てている。現地では、同じ浪人仲間の亀岡偉民・前代議士にご案内をいただき、避難所や被災地に伺うつもりだ。そして今回をきっかけに、ささやかながらでも倉敷・早島と福島のご縁を結び、風評被害に苦しむ方々の力になれるようなことを模索したいと思っている。
今週はその準備などでいろんな方にお願いに歩いている。ご協力を快諾くださった皆さまに心から感謝。石原軍団のような大規模なことは到底できないし、全体から言えば焼け石に水でしかないのもわかる。時期もずいぶん遅くなった。しかしある人曰く、「できることを、できる人がすればそれでよい」と。この言葉に背を押された気がする。一人でも二人でも、ほっとしていただけるようなことをしてきたい。
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コメント
麻生元総理の英語会見、いいアイデアですね!!
少なくとも海外に「日本の明るいイメージ」をもたらしてくれそうです。
(ホント、今が麻生内閣だったら随分国民の気持も違ったかもしれません・・・いや、マスコミが叩くのでそうも行かなかったでしょうか)
福島県への差別?は悲しい限り。そういうことを防ぐために、まず政府が情報発信しなければいけないのに・・・
投稿: 観音寺 | 2011年4月20日 (水) 18時31分
気をつけて行ってきてください!
投稿: かめ | 2011年4月20日 (水) 19時22分
麻生政権時代に今回のことは想定して訓練されていたんですね。自民党政権であれば対応が違っていたかもしれません。
http://www.kantei.go.jp/jp/asophoto/2008/10/22gensiryoku.html
ただ真のリーダー不在の時代に各部署が機能的に働くのかは別問題。次代のリーダーとなる橋本先生に福島で何かを掴んでいただきたいと思います。
投稿: 鬼塚 正成 | 2011年4月20日 (水) 20時46分
被災者の苦しみは想像を絶するだろう!
被災地観光ボランティアにならない事を祈る!!
倉敷市民から見れば他人事に見れるから。
これからの国つくりの為に何が必要か現地で考えてほしい。
寝袋と食料は自前で用意していけ!
投稿: たましまん | 2011年4月20日 (水) 22時13分