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2010年11月

2010年11月18日 (木)

仙谷官房長官不信任案提案理由

先日衆議院で自民党が提案し、否決された不信任案の案文。実に簡潔かつ明快、極めてよくできた文章と思うのだが、みなさん、どう思いますか?賛成したい人、コメントを!
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理由

 菅内閣発足以来、山積する内外の難問は解決の糸口すら見えず、むしろ悪化の一途を辿(たど)っている。その中で、内閣の要である官房長官・仙谷由人君の職務は極めて重いものでありながら、責任感と使命感の欠片(かけら)さえも見られない言動の数々は目に余るものである。

 以下、仙谷官房長官を信任できない理由を列挙する

 第一に、「尖閣諸島沖中国漁船衝突事件」をめぐっての極めて不適切な対応である。

 この事態は「戦後最大の外交的敗北」であるのは言うまでもないが、一連の対応が菅内閣の「危機管理」及び「情報管理」の甘さを露呈した点で極めて深刻である。中国漁船の船長を釈放した件について、国会での質問で、官房長官が「訴追をしたらAPECが吹っ飛んでしまう」と発言していたことが明らかにされた。「検察の判断を了とした」というこれまでの答弁と明らかに矛盾する政治介入が行われた形跡の有無を問われると「健忘症にかかっているのか、記憶がない」などととぼけた。これは真相の解明を求める国民を愚弄(ぐろう)する発言である。このような外交姿勢こそが、ひいてはロシアのメドべージェフ大統領の北方領土訪問という事態を招いたことは明々白々である。

 第二に、菅内閣が掲げる「主体的外交」に明らかに反していることである。菅総理は「最終的に外交の方向性を決めるのは主権者たる国民だ」と主張していた。ところが、衝突事件のビデオの扱いについて一任された仙谷長官は、多くの国民が望む全面公開を今に至っても拒んでいる。自らへの批判を避けるために真実を隠そうとするのは姑息(こそく)であると言わざるを得ない。

 第三に、国権の最高機関たる立法府を軽視する傲岸不遜(ごうがんふそん)とも言える言動の数々である。尖閣問題をめぐる対応をめぐる「柳腰発言」、民主党の天下り問題を批判する政府参考人を目の前に「将来を傷つける」と恫喝(どうかつ)とも言える発言をするなど、「でしゃばり、居直り、はぐらかし答弁」は聞くに堪えない。
 自らが犯した政治的失策について、国民への説明責任を果たそうとせず、小手先の答弁でその場をしのぎ、それでも矛盾点を指摘されれば開き直るといった言動は、官房長官としての適格性を著しく欠いている

 以上が本決議案を提出する理由である。

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謝罪の耐えられない軽さ

 秋の臨時国会が始まって、民主党内閣の閣僚たちは一体何回謝罪しただろうか。ざっとあげると、

・仙石官房長官の「新聞記事で質疑するのは最低だ」発言への謝罪
・蓮舫行政刷新相の院内ファッション雑誌写真撮影問題への謝罪
・柳田法相の「国会では二つの言葉を覚えておけばよい」発言への謝罪
・仙石官房長官の「自衛隊は暴力装置」発言への謝罪
・北沢防衛大臣の発言封殺通達に関する「自民党でも」発言への謝罪

 などである。自民党時代も閣僚の問題とされた発言はあったが、辞職等相応の責任はとってきた。民主党・菅内閣においては、謝罪すれば許されると思っているフシがあるが、果たして如何なものか。

 柳田法相の発言は、国会に対する真摯な姿勢をまったく欠くものであり、十分罷免や不信任・問責に値する。というか、野党であろうが与党であろうがこんな大臣を即座に不信任しない国会議員は、国会議員の存在意義がわかっていないので即座にバッジを外した方がいい。またこんな人に死刑執行のサインをする責任者を任せている菅直人総理の任命責任も問うべきである。

 一方で、自分たちへの批判には即座に対応する。自衛隊入間基地でのイベントの民間人の来賓あいさつにおいて政権批判があったとして、そうした発言を封じる通達を出した。「表現の自由」などの憲法論を振りかざす以前に、自衛隊協力団体の方を来賓に呼んでおきながら発言内容には注意しろというのは、そもそも社会人として著しく無礼である。以後、自衛隊に協力する民間人はいなくなるであろう。

(ちなみに今日参院予算委で議論されていた法解釈論的に論ずると、根拠とされた自衛隊法および政令上、主語は「自衛官が…させること」となっていて、自衛官が政治的発言をさせるよう誰かに指示をして実行させた場合を指すものであり、自由な発言すら禁ずるという解釈はおかしいと思う)。

 要するに、自分への批判は封殺し、自分の虚言は謝った格好をつくって後は頬かむり。ヒステリックというべき対応。そもそも選挙時のマニフェストからして虚言だったわけだからしょうがないのかもしれない。

 しかし世の中の常識は「覆水盆に返らず」または「綸言汗のごとし」。「そんなつもりではなかった」「謝罪する。以後気をつける」などと後で言っても一度口から出た言葉は元に戻らない。聞こえた人の心にはきっと残り続けるだろう。

(追記)
 ちょうどいい記事がありましたので追記しておきます。

陳謝、謝罪連発、ぼろぼろ予算委 民主内で「もう、菅内閣はもたない」との声も(産経新聞)

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2010年11月 5日 (金)

尖閣ビデオ流出…ありえない。

 昨日は、自由民主党中国ブロック青年局・青年部会議。党本部から古川禎久・青年局長が来岡され、中国五県の県連自民党青年局の代表が集まり、今後の活動方針等について熱く議論を戦わせた。橋本も青年局参与として参加した。

 その中で、領土問題といえばつい「尖閣」「北方領土」と思ってしまうが、中国地方には「竹島」問題もあるぞ!と党本部に中国ブロックの総意として決議を行い、申し入れを行うことになった。有意義な会だったと思う。夜も含めて、みなさまお疲れさまでした。

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(写真:あいさつする古川青年局長)

 で、今朝になって、携帯でニュースを見ていたら、「YouTubeに尖閣衝突ビデオが流出」という記事が!朝の倉敷駅前での街頭演説を終え事務所で検索してみると…見られました。巡視船「みずき」に中国漁船がぶつけてきたシーンが。緊迫した様子がしっかり伺えた。航跡の様子から、並走していた漁船の方が舵を切ってぶつけてきたように僕には見えた。乱暴狼藉というべき。

 このビデオ公開についても、政府の情報管理に問題があるのか、はたまた謀略的に故意に流して事態の鎮静化を図ったか。ただいずれにしても対外的には「無責任」の誹りは免れず、日本政府の立場は全くない。国会の秘密会での公開はただの茶番と化した。あり得ない話だ。

 ついでに言えば、先日のロシアのメドベージェフ大統領の北方領土視察にしても、マスコミ報道的表現では「大統領が北方領土を訪れて視察した」だが、北方領土は日本固有の領土という立場からすれば、「大統領が不法に北方領土に侵入し悠々と滞在したのを、日本は手をこまねいて見逃した」と本来は表現すべきだ。これも情報操作?しかしここで手をこまねいていたら既成事実を作らせるだけ。極端な話、大統領がAPECで来日したら不法入国者として強制送還しないといけないのでは?

 民主党政権になったら「あり得ない」話が当然のように発生し、誰も責任をとらずに平然としている。あまりの平然ぶりにこちらの感覚がおかしくなりそうだが、本来だったらここ一連の失態は大臣のクビくらい飛んで然るべきだ。

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2010年11月 4日 (木)

「明日の日本を考える会」「再起動の集い」ありがとうございました!!

 一昨日、昨日と、「橋本がくと明日の日本を考える会」、「橋本がく再起動の集い」を倉敷アイビースクエアにてそれぞれ催したところ、いずれも多数の方々のご来場をいただき盛会裡に開催できました。ご来場いただいた皆さまはじめ、さまざまな形でご支援・お力をいただいた皆さま、またご多用の中花を添えていただいた石破茂政調会長、森田実先生、逢沢一郎国対委員長はじめ、ご来賓の皆さまに篤く篤く御礼申し上げます。

 浪人中にも関わらずこれだけの方にお励ましをいただいたことを心に刻み、「信頼ときずな」を大事にして、公平・公正な社会の実現を目指し、次の挑戦に向けて一層の努力を続けます。誠にありがとうございました。

 「明日の日本を考える会」にて、森田実先生のお話をじっくり伺った。その中で、政治がなすべきことは1.人の模範となって信頼を得ること2.経済を豊かに安定させること3.外交を行い安全を保障することだ、というお話があった。経済や安全保障はともかくとして、「模範となって信頼を得ること」という言葉がとても新鮮に感じてしまったのは、むしろ今の政治の方がおかしいのだろう。もちろんわが身もまだまだ至らぬところ多く、戒めとしなければならない。頑張ります!

追伸)「再起動」にあわせ、Webサイト・ブログを更新しました。引き続きよろしくお願いします!

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(写真:講演する森田実先生)

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