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2009年7月21日 (火)

両院議員懇談会の様子

 今日午前、解散の本会議に先立って自民党両院議員懇談会が開かれた。総理の決断によりマスコミ等にも公開されることになったが、どうせ一部かいつまんでニュースに流れるだけだ。現場の様子や盛り上がりはまず伝わらない。そこで、twitterを使って、現場からノートPC(Lets' Note CF-T7+Air H''+Web)にて実況中継を行った(twitter的には「tsudaる」と言う)。初tsudaりだったので要領を得ないところはあったが、雰囲気は伝えられたのではないか。以下に、その内容を少し記憶に頼って補足して再編集してここに掲載する。もちろん、完全に一語一句入力できたわけではない。文責は橋本にある。

 臨場していて、これが自民党だと思った。総理の発言も率直だったし、皆思うところを発言した。いちいち記録していないがヤジや怒号も少なくなかった。しかしそれでも結束するのが自民党なのだ。そういう会だったと思う。僕はやってよかったと思ったし、この政党にいて間違いではないと確信できた。もちろん矛盾もあるし揚げ足取りはいくらでもできる。しかし、人間社会なのだからそういう点がない方がおかしい。皆それぞれ一家言あるし、それを表現したい。ただの羊の群れでは無いのだ。だから自民党なのだと思うし、公開したのは正解だし、その部分をできるだけ外に伝えたくて、自分もこういう行動を今回行った。

 なお、この後、本会議前の代議士会にて、中川秀直議員が「総理の発言と決断を評価する」と発言し、総理と握手した。よかった。

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○党本部9階についた。もう議員で部屋はいっぱい。

○拍手が起こる。総理や幹部入場。懇談会開会。

<司会:石原伸晃幹事長代理>

この会では、麻生総理より今後の基本方針を聞き、率直な意見交換により結束を固める。まず細田幹事長より発言をいただく。

<細田幹事長>

本日解散を閣議決定した。本会議により衆院解散する。8月30日に向けて40日の戦い。四年前から1410日、自民党は法案成立に努力した。郵政、教育基本法、憲法手続き、その他さまざまな法案等が成立した。海外における海賊対策、洋上給油などを成立。しかし北朝鮮など問題山積。

その中で解散。しかし世論はまだ自民党に批判的な声も大きい。医療、社会保障、経済対策など。われわれが政権政党として各種の法案をつくり、景気も社会保障も全力をあげているのは、みなさんのおかげ。これからも麻生総理を先頭に頑張らないといけない。よろしくお願いします! 拍手。

○総理登場。大拍手。

<麻生太郎総裁>

まず反省とお詫びを。私個人について。私の発言やぶれたといわれる言葉が、国民の方々の政治に対する不安・不信を与え、結果として自民党の支持率低下につながった。深く反省している。

地方選挙について。都議選はじめ、一連の地方選挙で、多大なお力添えをいただきながら、所期の目的を達せなかった。多大なご迷惑をおかけした。改めてお詫びを申し上げる。

私に対する評価や結束の乱れが結果を招いた。力不足。選挙で示された民意を率直に受け止め反省し、出直しをしなければならない。

本日解散して信を問う。日本を守る、国民を守るのはどの政党か。そこを明らかにするもの。昨年自民党総裁に選任された。前後して世界同時不況が起こった。日本もその枠外ではなかった。

政局より政策、解散より経済対策と確信して、この間四度の予算編成をした。その成果が少しずつ見えつつある。しかしまだ道半ば。

中小企業、雇用の問題、まだまだ解決しなければならない問題がたくさんある。経済対策一本でやってきた私には、経済対策、景気対策が確かになるまで、総理総裁の職を投げ出すことはできない。

また安心社会をつくること。医療、雇用、年金、不安を与えている。雇用や老後に安心できる、子を産み育てることが安心できる社会。これを進める政策を進める。行き過ぎた市場主義はやめます。社会保障の削減はやめます。行政の無駄は根絶する。

自民党の改革も必要。国会議員の世襲候補者についても、特別扱いはしない。党と国会の改革を進める。民主党は政権交代を主張している。しかし景気対策、福祉の財源、安全保障政策、いずれも自民党に反対するだけで具体的ではない。

安全保障政策がまとまらない政党に任せることは断固できない。日本の未来に責任を持てるのは、私が信じる自民党だけです。

今回の総選挙はどの政党が責任を持って日本の未来をつくれるのか、それを選ぶ大事な選挙。自民党は保守の理念を持った政党。当然国旗をここに掲げている。他に国旗を掲げている政党はあるか?

自民党結党から半世紀がたった。多くの危機・困難に直面した。しかしその都度総裁のもと一致団結して闘ってきた歴史がある。自民党には党内の自由闊達な論議を大事にしている。しかし一旦結論がでれば、一致団結して闘ってきたのが伝統だ。

歴史と伝統に培った強さを、実践しようではありませんか。自民党のとてつもない底力を発揮して、国難に先頭にたってたたかいぬく決意だ。ご理解とご協力をお願いします。大拍手。

○意見交換。挙手により石原代理が指名して発言。

<原田令嗣議員>

私はいままで麻生総裁を支えてきた。総裁選でも前回も前々回も支持した。総裁が全力を挙げて景気対策をしてきた。高く評価される。今の総理の発言は心強い。しかしなぜ、心強い決意があれば堂々と両院議員総会を開かないか。開かれた自民党になるのが大事だ。自由な議論をしたい。ご理解をいただきたい。

<西川京子議員>

今のご意見。十分に開かれている。懇談会は公開された。総理の決断。覚悟。名称なんかどっちでもいい。これだけ公開でやってれば。安全保障が一番大事。石川遼選手が印象に残ってることは、北朝鮮のミサイルと言った。安保の問題で党内一致してる政党はどっちか。それが問われている。

<大村秀章議員>

一番乗りで会場に来た。一言申し上げたい。総理の発言、総括と決意。心から敬意を表す。開かれた場での懇談会、そういう中で戦いに臨む。すばらしい。渾身の力を込めて、敵はあのポピュリズム政党です!これを打ち砕かなければならない!!この場を出たら一致結束、団結を!

<高市早苗議員>

麻生総理は日本国の経営には成功されている。しかし自民党の経営は手を抜かれていた感がある。次の選挙すべての自民党候補者がそれを打ち出して国民に責任が持てる未来へのビジョンを打ち出す姿勢で戦いたい。

ライバル社は粗悪品を売っている。夏の商戦にむけて喜んでいただける商品をもって回りたい。有権者に向けて示せるマニフェストをできるだけ早く打ち出してほしい。党の改革方針も教えてほしい。

<稲田朋美議員>

自民党の信頼が揺らいでいる。それで幽霊献金を批判できるか?署名撤回の取り下げをどうして公表しない?なぜ執行部は勝負しない?マニフェストを違う人は党を出ていくべき!まとまることが大事。真の保守政党で戦うことが大事。自民党の原点に立ち戻り、生まれ変わる選挙を。

<稲葉大和議員>

この懇談会を開いていただきたい署名をした。世話人もした。真意はこのように総理総裁から全議員に本当の心情をお話しいただきたい。その一心。こうやって、マスコミ公開で場を設けていただいて、結構。今から総理総裁を先頭に全員が一丸とならないといけない。一緒に切り込もう!

<平井卓也議員>

問われているのは保守政党としての覚悟と、結束できるかどうか。結束して難局に立ち向かおう!

<渡辺具能議員>

くどくど言ってる時間はない。心を一つにして戦おう!一歩外に出たら党内の悪口を言うのは止めよう!

<関芳弘議員>

有権者の声を率直に。民主党が政権を取ったら社民党と組む。日教組が文部科学大臣になるのかと聞かれる。伝統や勤勉を大事にする政党としてわれわれは期待されている。その声に応えよう。

<古賀誠議員>

地方選について、総裁からお詫びがあった。選対委員長としても足らざるところをお許しいただきたい。そこで総裁の挨拶の中で、国を守る、国民の暮らしを守る、というお話があった。我が国は平和でなければならない。自民党が戦後歴史の中でどういう役割を果たしたか、自民党の歴史を教訓としたい。

わずか60年前にあの戦争で250万人の命が失われた。それから平和を守ってきた。民主党で平和を守ると言えるか?今日から戦場に行こう!温かい支持者が待ってくれている。ジャングルや極寒の地ではない。勇気をもって頑張りましょう!

○石原代理「ここで麻生総裁より総括を」。麻生総裁、登壇。

<麻生太郎総裁>

数多くのご意見をいただいた。この会合の中で自民党の結束がいまだ乱れた状態であることは避けなければならないと思っていた。正直なところ。おかげで古賀先生のご意見等、異論はあっても、開かれた形で結束が出来上がった。(大拍手)ありがとうございました。

私の願いは一つ。全員ここに帰ってきてほしい。一致結束して戦うしかない。お力添えを重ねていただきたい。ありがとうございました!(拍手)

○石原代理「一致結束して本会議に臨もう!」

○細田幹事長が音頭をとって、全員起立してガンバローコール三唱。散会。

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コメント

いつも橋本岳さんのtwitterを見させてもらってます。

ついに解散しましたね。31日、どうなるのでしょうか。
TVや新聞などには散々言われていますが、自民党は結束すれば素晴らしい党だと信じています。
いつも応援しています!がんばってください!

投稿: tsn | 2009年7月21日 (火) 19時28分

★☆★私は『橋本岳さんのブログ』経由でしかTwitter / ga9_hに到達できません。。これから先も『橋本岳さんのブログ』が続きますように。。。★☆★☆★

投稿: ☆天然石ネックレス☆ | 2009年7月21日 (火) 20時48分

絶対 自民党橋本岳いいですね 口先ばかりでハッタリ?の民主党は信用できませんよ。国民の多くはマスコミに洗脳されてる感じ…。がっかりです。有権者は税金払って義務を果たしているのですから 岳さんのようなスバラシイ人を選ぶ権利を持っているのです。せっかくのチャンスを無駄にしないで納税義務を果たしているのだから投票権利を無駄にしないで欲しいですね。橋本岳さんは 本当にスバラシイ頑張って下さい

投稿: 静御前 | 2009年7月21日 (火) 21時10分

 選挙は、見てる方は面白いんですが、やってる方は応援してくださる方が大勢いるし、自ら巻き込んでもいますから、候補者の心境は大変なんですよね。
 私も選挙戦、地方選挙でやったことがありますから、わかるんですが、選挙が近づくにつれ、今まで会ったことのない人が、様々な思惑で訪れてきて、人間観察の場としては良い機会です。
 大野伴睦の「政治家は選挙で落ちれば、ただの人」。蓋し名言です。議席を持ってないと、時間の浪費ばかり。
 岡山県民の皆様、是非、橋本岳先生を絶対に当選させて下さい。お願いします。何卒、よろしくお願いします。
 日本一の政治家が誕生しているのですから、岡山県民は幸福です。

投稿: かめ | 2009年7月22日 (水) 14時30分

都議選の結果といい民主党に風が吹いていますが、大盤振る舞いの政策を並べ、財源は、無駄使いの削減で?本当に膨大な予算が調達できるのでしょうか。歪みが生じたり、負担増を強いられそうで不安でなりません。

やはり、実績のある自由民主党、公明党に政権を担っていただきたいと切望しています。
橋本岳さん頑張ってください。

投稿: イワサキ | 2009年7月23日 (木) 02時55分

ご指摘の通り、やっぱりマスコミはつまみ食い報道で終わりましたね。
もはや、口コミで実情を訴えてまわる以外に方法はないでしょう。
私はいてもたってもいられず、自民党のパンフレットを配布したいと思い、党本部に送付をお願いしました。届き次第、実行に移すつもりです。
岳さんも、比例復活などアテにせず、小選挙区で勝利するべく、選挙区すみずみまで主張の行き渡るような活動を進めていただきたいと思います。
がんばってください!

投稿: タヤスツヨシ | 2009年7月24日 (金) 11時08分

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