障害者福祉の今
8日は玉島の子供会の球技大会からスタート。リサイクルフェアの開会式に出席後、岡山へ。11時から岡山プラザホテルにて、自民党岡山県連合同会議。来るべき選挙の候補予定者として決意を語らせていただいた。その後倉敷に戻り、あいさつ回り。夜、酒津公園の池で「ホタルを見る会」観察会。関係者の方々のご苦労の成果で、二~三匹見ることができた。
今日は朝街頭演説の後、市内のある知的障害者福祉施設へ。利用者や職員の方々からお話を伺う。その後早島にて座談会、午後あいさつ回り、夕方街頭演説、夜は事務所にてミニ集会。暑かったです。
その福祉施設では、相当突っ込んだご意見をいただいた。以下に記す。
・自立支援法になって、職員の人件費に困るようになった。
・日割精算になり事務作業が極めて増えた。また加算主義のためチェック業務も減らない。 その分、利用者に向き合う時間が削られてしまう。
・「知的障害者」と一概にくくるのは無理。一人一人障害の出方は異なる。システマチックにできない。現場での裁量や工夫ができる柔軟性がほしい。
・人材がなかなか来ない。特に男性が少ない。景気が悪くなっても福祉には人が来ない。
・障害者福祉について学校教育の中で取り上げてほしい。今は教育実習で施設に来ても、完全にセレモニーになっている。
・特別支援学校の充実はよいことだが、地域から隔離されることにつながる面もある。
・不当な差別は根強い。障害者の施設やグループホーム建設は、地域から反対運動が起こることもある。
・「地域との共生」を謳うのはよいが、障害者を受け入れる側の地域に対する施策がない。
・若い人ほど障害者に対する無用の不安感が強い。マスコミの影響か。
・特別な学校に行くと、地域に友達ができない。
・地域の自立支援協議会は形式的になってしまっている。
…などなど。
実は最近、政治に関する議論の中で年金や医療・介護といった「社会保障」には注目が集まっているが、その分「社会福祉」が忘れられつつあるのではないかという感想を持つ出来事もあった。改めて、「政治は弱い立場の方々のためにある」という言葉をかみしめた一日だった。
| 固定リンク
「04.年金・福祉・社会保障」カテゴリの記事
- 年収の壁と最低賃金の議論のためのシミュレーションをしてみた(2024.11.19)
- 医薬品産業エコシステムと医薬安全保障の確立 ~医薬品産業ビジョンへの提言~(2021.05.20)
- 「年金抜本改革チーム」の提言についての感想(2019.08.13)
- 金融庁報告書を巡るあれこれ、または政治家はもっと「福祉」を積極的に語ろう(2019.07.01)
- 平成29年末のごあいさつ(2017.12.31)
コメント
★☆★『頂いた意見は、差し支えない範囲で公開なさる人』。。。私は、橋本岳さんのことをこんな風に思わせていただいております。橋本岳さんと直接会話をしたことのない私ですが、橋本岳さんのブログを毎日拝見している中で感じたことは、『橋本岳さんって、多くの方に本音を言ってもらえる人なんだなあ。』ということでした。そして同時に、聞き手の橋本岳さんにとっては時につらい気持ちになる本音を聞くことがあるんだろうなあとも感じました。。。。。★☆★☆★
投稿: ☆天然石ネックレス☆ | 2009年6月 9日 (火) 01時28分
衆院選前の切迫した政治情勢ではありますが、今回の郵政騒動は久々に質の高い政治を国民に示して頂いたと感じます。
鳩山総務大臣の妥協のない信念と、民間から招かれて公務を執行した西川善文社長の批判に動じない態度に、見ている者が冷や冷やさせられましたが、最終的に「認可がなければ、法に従う」と職を辞する構えを示した西川社長の言明は、鳩山氏と共に天晴れだと思います。
野党の政局重視の刑事告発もあり、野党に利する愚を犯す恐れすらありました。また、先の郵政解散以来の怨恨も残っている中で、健全な経営を維持していた西川氏、大臣職に就いて以降、与党内の圧迫にひるまず信念を貫かれた鳩山氏、両名の戦いは、公共の精神を見事に体現する指導者の姿であったと思います。
対立する側の圧迫に軽々と追い込まれて、政権を放り出した、先の世襲総理大臣2名や、マスコミの騒動にひるんで、辞任する必要もないのに辞めた平田財務副大臣、西松問題で「法に反したことは一切してない」と言いつつ選挙のために退任し、傀儡を続ける小沢氏とは、まるで異なる、
背骨の通った姿だと思います。
投稿: かめ | 2009年6月10日 (水) 00時10分
麻生首相「世襲頑張れ」と奨励=都議選候補の息子に
6月9日22時51分配信 時事通信
麻生太郎首相は9日夜、東京都議選応援のため、品川区から出馬予定の自民党候補者の事務所を訪れ激励した。首相は、候補者の小学3年生の息子に目を留めると、両手で肩をたたきながら、「おまえが跡継ぐのか。世襲頑張れ。親の跡継いで悪いことは何もない」と世襲を奨励。
一方で、こんなに発言の軽い人がいる。
投稿: かめ | 2009年6月10日 (水) 00時47分