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2009年4月

2009年4月30日 (木)

神戸大学法医学教室訪問

 今日の午前は、異状死死因究明議連の冨岡勉議員と二人で、神戸大学医学部法医学教室を視察した。朝から「のぞみ」に乗って新神戸に向かい、医学部の脇で冨岡議員と待ち合わせ、法医学教室に上野教授を訪ねた。

 神戸市では監察医制度が機能している。神戸大学法医学教室と兵庫県監察医務室が大学内の剖検室等を共用して解剖等を行っている。法医学教室としては司法解剖約250例/年、承諾解剖約100例を実施。また監察医務室は昨年で1507例の検案を行い、うち解剖まで行うのが995例。これらを県の常勤医師1名、非常勤医師12名、あと非常勤の臨床検査技師等がサポートでつく体制で実施する。解剖率は自殺等死因が明白なものを除くと8割を超える。職務としては過酷と言うべきであろう。冨岡議員が「体を大切にしてくださいよ」としきりに心配していた。

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(写真:観察医務室の建物に入る冨岡勉議員)

 教育・研究を目的とする大学という組織と、社会からの要請で行われる検案・解剖という業務との摩擦も少なくないようだ。日本法医学会ではこの神戸大学をモデルとした方式を提案しているが、現場では敷地の狭さもありご遺体の搬入や駐車場の確保など、コマゴマしたご苦労もあるようだ。県の予算も厳しく「他の県ではやっていないのに…」と言われることも少なくない。そういう話は現場に行かないと聞けない。議連の提案を考える上で、大変参考になった。ありがとうございました。

 その後ポートアイランドにて(財)先端医療振興財団先端医療センターを見学。冨岡議員とともに田中絋一センター長と懇談。ポートアイランドにて高度な先端医療研究施設が集積していることに眼を見張る。法医学教室のいささかうら寂しい状況とのギャップに少々戸惑いつつ、昼過ぎに岡山に戻る。

午後から企業等あいさつ回り。今日もいい天気で暑いくらい。

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2009年4月29日 (水)

昭和の日

 今朝は早朝朝起きの会からスタート。街頭演説後、浅原にて祭典。午後は日本会議岡山設立10周年記念大会。その後はあいさつ回り。

 「昭和の日」とは考えさせられるネーミングである。まさに近代日本の波乱を受けたのが昭和の時代だった。そして今なおその傷痕はあちこちに残る。目に見えるものでは竹島や尖閣列島、北方領土、あるいは沖縄を中心とする基地。あるいは法律や習慣・文化・思想まで、広く見られる。拉致問題も含めるべきだろう。

 以前、米軍厚木基地を訪問した際、マッカーサー元帥の像が建っていたのを見たことがある。米軍基地の中に米軍の将軍の像があることにもちろん何の異存もない。しかし台座に書いてあった言葉が今なお忘れられぬ。「日本の民主主義の生みの親、マッカーサー」とあったのだ。日本の国会には明治以来120年以上に及ぶ歴史があるのだ。それを無視されてはたまらない。こんなに腹が立つことはない。

 このような昭和の歴史の爪痕を、現実の外交の中で根気強くひとつひとつ是正していくことも、政治家としての自分の仕事であり、保守政党としての自民党の仕事なのだと思う。

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補正予算審議入り

 27日(月)、県連の会合の後岡山空港から空路上京。羽田空港からは一緒になった萩原誠司議員の車に便乗させてもらい、国会へ。ありがとうございました。13時から衆院本会議にて、与謝野大臣による財政演説。翌28日(火)13時から衆院本会議にて各党からの代表質問。答弁と合わせて所要二時間半。

 今回の補正予算は経済危機へのさらなる対策として組まれたものであり、一般会計では約14兆7000億円が計上されます。環境にやさしい車への買い替え支援や住宅の太陽光発電パネル設置補助等の需要刺激策が含まれる。現下の状況を鑑みれば速やかに成立させるべきである。何故か野党各党が反対なので国会はどう動くかよくわからないが。

 代表質問では、鳩山由紀夫民主党幹事長が相変わらず検察批判を行った。よほどヤマシイのか。政府案の財政面についてバラマキという懸念を示すが、同時に高速道路無料化等の民主党提案の経済対策を語り、「よっぽどそっちの方がバラマキじゃないか!」というヤジが飛ぶ。家計に対する支援がないと批判するが、ならばなぜ定額給付金に反対したのか。そもそもこれまで「麻生内閣の認識が甘い」と言っていたのは自分たちだ。にもかかわらず対策を打ったら批判する。支離滅裂である。

 終了後、「のぞみ」で倉敷へ。事務所にて若い世代の支援者の方々の会合に顔を出す。仕事帰りに集まってもらい、本当に感謝。選挙での勝利に向けて誓いを新たにする。

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自民党岡山県連緊急雇用労働対策本部

 27日(月)は、水島・開新橋での早朝街宣からスタート。自民党岡山県連青年局長の佐藤真治県議も参加してくださる。普段は一人なので心強い限り。その後岡山に移動して、自民党岡山県連緊急雇用労働対策本部の会合。商工会議所から連合までの団体、国や県の機関の方々を一堂に会していただき、岡山県下の現在の経済情勢や対策等についてヒアリング。

 報告では、なお受注等経済の動きも求人倍率等も悪化しつつあるものの、悪化のペースは落ち着いてきたとのこと。とはいえまだ下げ止まったわけではなく、一層の対策が必要であるとの由。雇用促進住宅への緊急入居決定数は、愛知県に続いて二位となっている。それだけ岡山は今回の景気減退が響いているということだ。

 私からは、1.雇用促進住宅の入居期限が6か月であり、近々に期限を迎える方も出てくるがその対策をどうするか?2.前々から決まっていたことだがタイミング悪く玉島のハローワークが3月末で廃止となったが、どのようにフォローするか、の二点を要望を兼ねて質問。1.については「厚労省本省の方針次第」ということで国会議員側の宿題。2.については、倉敷市と相談しつつ近日中に措置することを考えている由。いずれ倉敷市から発表があるとのこと。対策本部として議決を行うことを決めて閉会した。

 いずれにしても、なお一層の対策が必要であり、同日に提出された補正予算は早期に実現すべきだ。その様子は次のエントリにて。

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2009年4月26日 (日)

キャッチコピーが似てる?

キャッチコピーが似てる?
キャッチコピーが似てる?
昨年秋の自民党ポスターと最近貼り変わった倉敷の民主党ポスター。
キャッチコピーが似てるのは偶然!だよね?きっと。

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2009年4月25日 (土)

世襲議論について

 今朝は嵐模様の中、霞橋西詰で街宣。玉島遺族会の慰霊祭および総会、昼からミニ集会、夜も会合。夕方から晴れ間が出てきて、明日はいい天気になるといいな。

 ところで世襲議論が急に盛んになった。被告席に座るものとしては、本来黙って裁判の行方を聞き粛々と従うべきであろうとも思うのだが、やっぱり黙っていられないので、最近盛んな世襲制限議論に対し、被告席からの発言をお許しいただきたい。

 …いや、卑屈になる必要ないか。自分は誰がどう見ても世襲ど真ん中の議員ではあるが、しかし前回総選挙にて96,356票をいただき、比例復活とはいえ議席を預かり、議員として三年半全力を尽くしてきた。するべき主張はさせていただく。

○世襲制などという制度は、ありません。

 くだらない議論であるが、時々「世襲制は制限すべきだ」という言葉を吐く方が職業政治家にもいる。そんな制度はどこにも存在しません。候補者が未定の際に、政治家の近親者が後継候補となることが多く、結果として二世や三世の議員が多い現象を、政治における「世襲」と呼ぶだけ。一般の方々の議論ならともかく、職業政治家ならばまず正しく問題を認識してください。福島瑞穂社民党党首、あなたのことですよ。

世襲制限、法制化検討を=社民党首

○世襲は広く捉えるべきだ

 現職大臣でも「選挙区が違うので世襲ではない」という発言をされる方もおられる。気持はわかるが、逃げてはいけない。この問題が世論の高まりから起こっている以上、世襲の細かい定義を争っても世論に訴えなければ意味がない。衆議院と参議院で違うとか、知事と国会は違うとか、選挙区は違うとか、議論はいろいろできるが、正直言って国民はすべてひっくるめて「世襲」と理解していると思う。政治家の親の名前で選挙に当選した人はみな世襲だ。世襲の定義を細かく定めても、世間からは小手先の小理屈にしか見えないだろう。

 もちろん、自民党にもたくさんある話である。しかし、共産党にすら現職衆議院議員の息子さんが前回の参議院選にて比例区で立候補していた例があることは認識いただきたい。そういえば岡山一区にも菅直人さんのご子息が前回立候補して、お父さんも応援に来られていたような気もする。そういうことがあるから、以前のエントリで「構造」と書いたのだ。

○世襲ですが、何か?

 民主党にて、同じ選挙区での親族の立候補に制限をかけよう話があるようだ。自民党でも同様の議論は提起されているし、先の福島党首の言葉によれば法制化もあり得るとのこと。憲法だ何だという議論はあるが、個人的には「世襲議員が世の中の害悪である」あるいは「世襲議員は非世襲議員と比較して客観的に劣り、社会にとって良くない」ということが証明されれば、むしろ制限されるべきであろう。

 しかし、個別具体例以上にそのような議論をされたことは聞いたことはない。世襲議員が多いという現象は間違い無いが、社会的に害があることが証明されないにも関わらず制限がかかるのであれば不当な「門地出身による差別」以外の何物でもない。人権派弁護士は何をしておるのか。

 よくある話は「安部総理も福田総理も途中で投げ出したから世襲はダメ」とかいったものだが、では選挙で負けて辞任した橋本総理、途中で病で倒れた小渕総理も世襲であるが、どうなのか。世襲ではない森総理は大変な低支持率の中で辞任せざるを得なくなったが、どうなのか。世襲じゃない総理だったら、参議院選挙で敗退後も投げ出さずに済んだのか。もっと日本は改善されていたのか?

 「そんな仮定の議論に意味はない」というのであれば、世襲議員がよく浴びせられる罵倒「お前の父親が議員じゃなかったらお前なんか絶対当選できない」という言葉のアンフェアさを同時に噛みしめてもらいたい。そんなこと言われても、父親を替えることは我々には不可能である。違う親の元で生まれた自分などという想定ができない以上、この言葉に証拠をもって反論することはできない。もちろん、或いは政治家の親を持っても立候補できない人は少なくないし、立候補しても落選する人も少なくない。しかしぐっとこらえて「そうですね」と答えるしかない。世襲議員は皆その悔しさを知っている。むしろ、行動と結果で自らの存在意義を証明しなければならないため、世襲議員の方が政務に真剣に取り組むべきプレッシャーをより強く感じているかもしれない。

 それはさておき、世襲問題を議論するのであれば、先に述べた「構造」、すなわち政党と地方組織、選挙のあり方と担い手、候補者選定プロセス、議員や候補者のキャリアパスなどの見直しまで含めて議論すべきだ。

○議員であることは利権なの?

 また再び野党党首にお出ましを。福島瑞穂党首曰く「世襲制は利権の相続になりかねないので制限すべきだ」。議員であることは、利権なのか?当然自分も議員だという前提で話してるよねえ。へえ、そうだったんだぁ。福島さんにとって、議員であることは「利権」だったのねぇ。福島さんはどんな利益を得てるんだろう?僕にはわからん。

 それはともかく、もし議員であることがすなわち利権だとするならば、まず多選問題について論ずるべきではないか?

○もちろん、隗より始めよ

 とはいえ、世襲の立候補に制限はかかるかもしれない。法制化までいかなくても、政党によって次の選挙から実施する政党はあるだろう。であれば、当然現職議員からその制限に従って行動すべきだ。現職はいいけどその次の世代からはダメ、というのはアンフェアだ。現職の世襲議員が世の中の害悪ということだからこそ規制が行われるわけで、現職のダメさを次の世代に負わせるのは間違っている。

 ですからまず、小沢一郎代表、鳩山由紀夫幹事長、あなたたちから次回の立候補を辞退すべきです。そうしたら民主党が勝つでしょう。もちろんここまで書くからには、僕も僕自身が引っかかる世襲制限が自民党で行われたら、次回の立候補は致しません。自分が世間からダメ扱いされたものを、どうして子供に累を及ぼせるものか。

○要するに

 客観的に評価されたうえで制限をされるのであれば、受けるのは全くやぶさかではない。それで日本の政治が良くなるのであれば、辞任することになっても本望だ。しかし、選挙前の一時の人気取りでいいかげんな議論の末不当に犠牲にされるのであれば、戦わざるを得ない。よくよくお考えいただきたい。

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2009年4月24日 (金)

法曹養成制度について提言

 朝8時から、党司法制度調査会、法曹養成・法曹教育及び資格試験のあり方に関する小委員会、法務部会、文部科学部会、文教制度調査会合同会議(長い…)。法曹養成問題について議連の緊急提言を河井克行事務局長から発表し、フリーディスカッション。提言はウエブページにアップしたのでぜひお目通しを。せっかくの提言をただ「尊重します」で終わられては無意味なので、今後の小委員会での取り扱いを明確にするように迫る。最終的に、保岡興治・司法制度調査会長兼小委員長から、議連の代表に入ってもらって議論する由、言質をいただく。よしよし。

 その後衆院経済産業委員会。独占禁止法改正案がテーマ。課徴金制度の見直しについての議論。お昼をはさんで14時前に採決。夕方「のぞみ」で倉敷に戻り、夜の会合に出る予定。ここ最近はほぼ毎日新幹線か飛行機に乗ってる気がする。

 全然話は変わるが、「いいひと。」も大変なんだろうな。。。

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2009年4月23日 (木)

海賊対処法、通過

 朝から衆院海賊テロ特別委員会。麻生総理出席のもとテレビ中継も入って予算委員会なみの扱い。週明けから始まっていた修正協議が不調に終わり、対立のまま与野党は採決に合意した模様。火曜日には「来週までかかるかも」と言っていたのだが、今朝予定を見たら採決することになっていたので驚いた。

 民主党の質疑を聞いていると「護衛艦がテロリストの紛争に巻き込まれたらどうするんだ!」と言っている。そもそも民間のタンカーが海賊に襲われるのをどうするのか、それが問題だと思うのだが。また、警察活動であることが明らかにも関わらず国会の事前承認に固執するのは、党内や社民党との関係で議論がまとまらない中で無難な反対理由を掲げているように見える。なお共産党は「軍隊で海賊問題は解決できない。ソマリアに平和をもたらす努力を」との主張。正論ではあるが、現実に今も毎日民間船が危険海域走っていることを無視している。原案通りがよい。昼過ぎ、混乱もなく討論ののち採決し、賛成多数で委員会可決。その後衆院本会議でも淡々と可決。参議院に送られた。現場の方々のためにも、一日も早く成立させるべきだ。午後は、異状死議連の打ち合わせ、臓器移植法案関係の勉強会。

 夜は保育園の団体の青年部の方々と懇談。保育園に看護師の方に居てもらえると非常に助かるのだそうだ。とはいえ基準にはないので人件費は負担になる。そういうことも考えていかなければならない。

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現在の死因究明プロセスの問題点

 21日(火)、衆院決算行政監視委員会第四分科会にて質疑を行った。内容は、4月3日の法務委員会質疑につづき、死因究明プロセスについて。なぜこんなに執拗に取り上げるかというと、現状がいささかいい加減だから、なのである。

 一人の所管大臣がいるわけではなく、場合により法務大臣、国家公安委員長、厚生労働大臣、文部科学大臣などが所管する。良く言えば省庁横断的な問題であり、悪く言えば無責任体制になりがち。犯罪の可能性がある場合は警察が頑張るが、そうでない場合は監察医制度がない大半の地域でおざなり。正しい死亡統計のためには正しい死因究明が必要であるが、死体検案書は死亡届の添付書類という位置づけのため作成費用は遺族持ち。国勢調査だったら、調査員には当然謝礼は払われるのだが。

 一方で、死体検案書には仮の結論を記入せざるを得ない場合もある。解剖になって病理検査に時間がかかる場合などだ。しかしそれで警察が捜査をやめてしまったりするし、場合によっては記入した医師は民事賠償の対象になる可能性もある。リスク回避や死因を少しでも正確に知るために、医療現場ではAi(遺体画像診断)が行われているが多くは自腹で、厚労省はその理由をロクに把握していない。

 医師法21条の扱いが厚労省と警察庁で異なる。時間がなかったので一方的に喋るだけになったが。

 そういったことを今回明らかにした。ご興味の方は、衆議院TVにて、4/21の同分科会をご覧あれ。

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2009年4月22日 (水)

世襲批判について

  21日午後は衆院国土交通委員会に原田憲治議員の差し替えで出席。夜友人のお父様のお通夜に出席したのち、「のぞみ」で帰倉。22日は倉敷を中心に一日中挨拶まわり、夜は故森正人県議の偲ぶ会。夜「のぞみ」で上京。

 あいさつ回りの最中、マスコミの方より電話があった。テレビで世襲制限の問題についてコメントをとの話だったようだが倉敷にいたためお断りする。そもそもこのテーマに関してはモロに当事者であるためコメントしにくい。今さら自分の父親を取り換えるわけにもいかないし。もし本当に規制されたら、辞めるしかなかろう。残念だが。

 日本社会においては議員の世襲を生みやすい構造はあるのかも知れない。あえて願うとすれば、もし何らかの規制するのであれば、その構造にメスを入れる規制であってほしい。さもなくばただ議員の子弟の職業選択の幅を狭めるだけに終わるであろう。地方議員、首長とも合わせ、鞍替え出馬が最近少なくない気もするのだが、その辺もあわせて考えた方がよい問題のような気も、する。

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2009年4月21日 (火)

飲酒後の当直という報道について

 大阪の病院で、副院長が飲酒後に当直勤務していたケースがあった、と報道された。もちろん、避けるべきことである。しかし議論の前提として、当直の頻度や回数が相応のものかどうかも留意すべきだ。下手をすると事実上禁酒しないと産科医はできないことになる。そもそも産科および産科医師は絶対的に足りないのだ。

 過度に報道や世論が高まりすぎた結果「じゃあ分娩の取り扱いをやめます」という病院や医師がさらに続出しないか、とても心配だ。困るのは妊婦やその家族、ひいては社会全体である。医療に関して比較的恵まれている倉敷ですら、特に産科は厳しい。

 非を鳴らすのは簡単だ。しかし「羹に懲りて膾を吹く」という事態を招きかねないことも理解し、問題解決にあたらなければならない。もちろん政治の責任は重大である。しかし敢えて議論を喚起したい。

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橋下知事、登場!

 20日は倉敷で挨拶回りなど。夜の新幹線で上京。

 21日は、衆院決算行政監視委員会で質疑を行った後、衆院総務委員会に出席。今日の総務委は、直轄事業負担金問題について参考人質疑。上田清司・埼玉県知事、神野直彦・関西学院大教授、二井関成・山口県知事、そして橋下徹・大阪府知事が参考人として意見陳述。いずれも制度を見直すべきという趣旨。

 特に、やはり橋下知事のプレゼン力は出色。彼の「ぼったくりバーの請求書」という言葉でこの問題は注目を浴びたわけだが、今日も「地方は国の奴隷」と刺激の強い言葉をはっきり言われる。内容についても、積算根拠の情報開示やその内容、地方議会への説明責任等行政的議論に留まることなく、国と地方の役割分担論や国の姿形の在り方という大上段からの議論の組み方や、地方側の覚悟についても触れるなど、政治家としておさえるべき論点をきちんと踏んでいる。ただし具体論は今後の議論だし、隣席の萩原誠司議員の「県から市へのぼったくりもヒドイんだけどな…」という前岡山市長としてのつぶやきも記すべき。

 以前、東国原英雄・宮崎県知事が道州制ついてに語るのを聞いた時にも思ったが、今時のタレント知事をタレントとしてナメてはならない。むしろ政治家として正当に選挙にて能力を評価され、かつこれまでの政治家になかった能力、言葉選びのセンスやプレゼンテーション能力をもって選ばれたのだろうと感じた。

 橋下知事曰く、「今の日本はネズミ色一色に見える。8色や9色、色とりどりの日本の在りようを目指すべき」と。まさにそのとおりだ。だから僕も道州制を目指すのである。終了後名刺交換して「地方分権、がんばりましょう」と声をかけあった。がんばりましょう!

 ちなみに橋本事務所のO秘書は橋下知事にソックリだ。本人を見てしみじみそう思った。

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2009年4月18日 (土)

新緑の季節

 朝、飛行機で岡山に戻る。その足でRSK山陽放送へ。イブニングニュースで流される国政報告の収録。4分間米沢アナウンサーと景気対策についてお話する。午後倉敷に戻って、あいさつ回り。夜は事務所で国政報告会。明るく子育てできる国にしたい!という思いを語る。

 倉敷は、お花見シーズンからうって変わってすっかり新緑の季節。抜けるような青い空。照りつける日射しはむしろ暑いくらい。歩いていても汗が出る。もう夏用のスーツ出さなきゃ…。

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2009年4月17日 (金)

海賊対処法の審議、低調

 15日夜最終新幹線で倉敷に戻る。昨16日は岡山市政令市・市制120周年式典に出席。政令指定都市目指して前岡山市長として尽力された萩原誠司議員にお祝いを言う。夕方ある市議の市政報告会に出席したのち、最終新幹線で上京。

 今日は、委員会フル回転。衆院海賊・テロ特別委員会、衆院経済産業委員会、衆院総務委員会が午前中全部開会しており、行ったり来たりしなければならない。さらに「法曹養成と法曹人口を考える会」勉強会。提言案について議論。午後衆院本会議、海賊・テロ特委の続き、来週火曜日の衆院決算行政監視委員会質疑の準備。レクが夜になり、最終新幹線で帰る予定を明日朝の飛行機にに延期する。

 海賊対処法案についての質疑が進んでいるが、いささか議論は低調。野党特に民主党の賛否の態度が明らかではない。野党の対応は、海賊対策が不要だとは誰も言わないが、法案に賛成とも言わず、「なぜ海上保安庁ではダメなのか?」(能力的に無理)、「護衛するだけでは海賊の根本的解決にならないのでは?」(当たり前である。しかし無政府状態のソマリアに日本がどうしろと?)、といった重箱の隅もしくは的外れな中途半端な議論に終始。「海上保安庁と防衛大臣で見解が異なったらどうする?」ともっともらしく質問するも「そのために閣議があり、内閣総理大臣が調整する」という至極当たり前の答弁が出てくる。少しも発展的ではない。

 そんなことを言っている間にも、民間のタンカーは海賊がうろうろしている海域を危険を承知で走っているし、海上自衛隊の護衛艦も海上警備行動に基づき様々な制約下で護衛任務にあたっているのだ。そもそも昨年テロ特措法の審議の際に、ソマリア海賊対策を最初に提案した張本人である民主党・長島昭久議員が質疑に立たないのが残念。余計なことするなとでも言われているのか。本来だったら提案者席に居てもよい筈だ。結局、民主党内や社民党との調整などで態度が決め切れず、だらだら審議しているに過ぎない。

 反対する覚悟もなく、修正もまとまらず、賛成もできない。そのような政党に、政権を任せてはならない。

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2009年4月15日 (水)

東京消防庁視察

東京消防庁視察
 衆院総務委員会にて、東京消防庁に視察に行った。救急搬送迅速化のための消防法改正案の審議に先立ち行われたもの。写真は救急現場における活動訓練の様子。キビキビと状況を確認し処置し搬送。訓練とはいえ頼もしい。

 緊張感漂う指令室も見学。同じフロアで救急相談も受け付けており看護師や医師も対応する。ここまで体勢が整っているのは東京消防庁のみ。

 しかしそれでも余裕はない。視察時点で大半の救急車は出動中。場合によってはポンプ車を先行させて対応させる場合もある由。

 困った時にありがたい存在、救急車。だからこそ、使う方も多少の医学知識を持って、必要かどうか判断力を養うことも大事だろう。

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結核対策・難病対策・死因究明

 14日朝、サンライズ出雲で東京着。朝、衆院総務委員会。午後衆院本会議、いくつかの法案等採決と海賊対処法案の趣旨説明と質問。

 合間を縫って、天皇陛下の告白とハリセンボン箕輪はるかの入院で最近俄然注目を浴びる結核対策について厚労省結核・感染症対策課と打ち合わせ。若者・都市型の感染が増えていて啓発活動をしたいのだが、政府広報は「ムダ撲滅」の声に削られてしまうのだとか。また医療体制も採算が合わず結核病棟閉鎖のニュースもあったが、一方で患者自体があまり多くないため結構ベッドは空いているという実態があるとも。さてどうしたものか。ちなみに自分は「ストップ結核パートナーシップ日本」の理事で、ストップ結核パートナーシップ推進議員連盟の事務局次長。

 つづいて「法曹養成と法曹人口を考える会」の事務局うちあわせ。早めに提言を出すことを確認。提言案の執筆を河井事務局長に命じられる。うひゃあ。さらに「異状死死因究明制度の確立を目指す議員連盟」の冨岡勉事務局長と打ち合わせ。こちらも提言を書かねばという話。

 夕方、難病対策について厚労省疾病対策課と打ち合わせ。自分は自民党難病対策議連パーキンソン病WGの事務局次長。舛添厚労相の決断により、難治性疾患克服研究事業の本年度予算は大幅に拡大されている。さらに特定疾患治療研究事業の方も、与党で拡大が合意された。これはめでたいこと。その後、「パーキンソン病友の会」の懇親会に伺う。みなさん大変喜んでおられた。歌を歌って賑やかな会でした。

 医療全体が厳しい状況にあり、医師不足だ医療費だレセプトオンライン化だと全体にかかわる大きな問題は、もちろん大事。しかし世の中には、注目が集まらなかったり数が少なくてもそれぞれの人にとっては重要な問題がある。それが難病対策や結核対策、そして死因究明の問題だ。目立たないかもしれないが、「一隅を照らす」政治家でありたい。なかなか日が当たらない医療分野にも、愛(と政策と予算)をそそぐべし。

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2009年4月14日 (火)

大原謙一郎さんの講演 - まちと文化と国づくり

 昨日(13日)は、朝街宣の後、企業などの挨拶回り。夕方、所属している倉敷青年会議所例会に出席。大原美術館理事長で倉敷商工会議所会頭の大原謙一郎さんの「まちと文化と国づくり―進化する「地方の論理と主張」を考える―」と題する講演があった。

 恐ろしく多岐にわたる内容だったが、印象に残った言葉などを紹介する。

○地方から生まれたものが、日本をクリエイトしている。クリエイションエンジンとしての地方を復活させるべき。
○アメリカは、地方にいろんなクリエイションセンターを作ったことで再生した。シリコンバレー、オースチン、ナッシュビル、フェニックス、ハートフォード、アトランタ、ロチェスター、…etc.
○倉敷を自己紹介しようとすると、とても一言では言えない!クラスター型都市。旧倉敷、児島、玉島、水島、船穂、真備、それぞれに世界と繋がっている。他方岡山は、池田藩の大きなお城を中心としたモノセンター型都市。
○備中の国自体が、複雑多様。「備中 陣屋」で検索してみればよい。
○自己紹介できる街がたくさんあるのが国の強さ。イタリアなど。

○「文化は働く」。ただし、21世紀になれば文化の世紀になるかといえばそう甘くはない。明の部分:「クリエーションと生活のクオリティ」だけでなく、暗の部分:「異文化の融和と日本の風格」も働かないと生きていけない。
○日本と西洋が出会う場所が美術館。大原美術館は異文化理解の装置。だから「和服を着たベルギーの少女」が玄関を飾る。
○「文化は万能ではないが、何かの力はある」。

○地方都市から企業は生まれる。繊維産業でいえば、クラレ:倉敷、東レ:滋賀、帝人:米沢。
○繊維産業は、組み立て産業、機械産業、ファッション産業、かつ情報産業。
○たとえば浜松。遠州の豊田自動織機からトヨタができた。織機は木を使った精密な構造物。だからピアノもできる、、、ヤマハ、カワイ。(橋本付記。たぶん、同様の理由で木製模型づくりが発達し、金型も作れ、だからプラモデル産業も静岡が多いんだと思う。タミヤ、ハセガワ、フジミ、アオシマ、etc...浜松と言えばホトニクスもあるし。そういえば静岡大学工学部・情報学部は静岡ではなく浜松にあるのです)。 
○諏訪。生糸の産地。相場でやり取りをしていた。明治時代、岡谷から横浜やニューヨークに直通電話があった…情報産業!
○久留米。ブリジストン、博多ラーメンの本家、松田聖子。
○京都ベンチャー。石門心学を語るベンチャーな人々。
○阪神間モダニズム。疎開してきた谷崎潤一郎がびっくりして書いたのが『細雪』。

○倉敷は、民間人のパワーが爆発した町。代官所はちっぽけで無防備。殿様のように力で抑えられない。入れ札(投票)で役人を選ぶ。民主主義の萌芽。
○メディアが伝えるのは首都の視点です。関東武家社会の日本支配はマズイでしょ。朱子学が基本。いいことも悪いこともさせない。東京オリンピックもヤメタ方がいいよ。そもそも東京はブラックホール。
○倉敷の「この指とまれ方式」…屏風まつり。町衆と行政とプロの連携。

◎結論。文化は一生懸命働くのだ。文化は地方で生まれる。倉敷は日本のクリエイションエンジンになって働くのだ。われわれはそれを再生させるためにがんばるのだ。そのことを共有したい。

 考え方には全て共感。質問する時間があれば、道州制についてぜひ伺ってみたかった。今の47都道府県の存在が、個々の街の対外的プレゼンスを奪っている気がする。そこを大括りにすれば、むしろ地方都市を輝かせるきっかけになるのではないかと思うのだが。また、注意深く大原家の話を一切排除して倉敷を語られたのは、謙一郎会頭の謙虚でフェアなお人柄もあるだろうが、かえって倉敷の奥深さを感じることとなった。聞いてよかったです。あまりお話する時間がなくサンライズ出雲に乗らなきゃいけなかったことだけが、残念。

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2009年4月12日 (日)

花見日和の週末

花見日和の週末
 土日と快晴。桜も散り始めてはいるものの、あちこちでお花見会が賑わう。写真は倉敷青年会議所主催の家族花見会にて。
 日柄も良いようで、上成地区運動会、玉島の良寛茶会、連島・箆取神社の桜祭り、水島にてダンスパーティー、カラオケ大会、そして大橋賢・倉敷市議会議長就任祝賀会、葦高地区の会合、医師の方々との懇談、と目の回るような活動。
 でも本当にに気持ちの良い週末だった。また来週も、頑張ろう!

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2009年4月10日 (金)

医療現場危機打開議連盟

医療現場危機打開議連盟
午前中、衆院外務委員会。昼からユニセフ議連、続いて医療危機打開議連。

医療議連は本田宏先生らの講演。医療現場の危機感は待ったなし。部屋に溢れた熱気に応えなければならない。

夕方、新幹線で帰倉。

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2009年4月 9日 (木)

環境対応車の普及促進

 午前中、衆院総務委員会。地上デジタル放送推進のために、生活保護世帯等にデジタル対応チューナーを配布する。そのため等の電波法および放送法改正について。20分間時間をもらって質疑を行う。消防団機庫のNHK受信料問題を取り上げたところ、予定外にも関わらず鳩山総務大臣は前向きに取り組む由答弁してくださった。

 午後衆院本会議、道州制推進本部会合(北海道観光推進法について)、法曹養成および法曹人口を考える会勉強会(司法書士、税理士、弁理士さんの団体からヒアリング)、異状死死因究明議連コアメンバー会議(民主党案および各省庁からのヒアリング)、と続く。夜は会社時代の友人と情報交換、帰りにマスコミの方とばったり会ってさらに情報交換。

 さて昨日エントリのギンガマンさんのコメントで中古車切り替えや新車購入補助の話が出ていました。これは新たな経済対策の一環として検討されているものであり、今後補正予算が通ることで実現します。現在の与党案では登録日ベースで4月10日まで遡及適用となっています。ですから明日にでも販売店さんに連絡して、登録をちょっと待ってもらうように依頼してみてください。まだ間に合うかも知れません。

 なお景気対策施策としては、もちろんちょっと安く車を購入していただくという意味もありますが、自動車メーカー及び関係会社に対する需要喚起策という面もあることはご理解いただけると幸いです。そして、自動車ほど様々な技術や部品の組み合わせがあるものはなく、ということは幅広い波及効果も期待されるということです。もちろんメーカーと政府にとっては、定価で買っていただくことも当然景気へのプラス影響という意味ではうれしいことに違いありません。

 対策の具体的な内容ですが、車齢13年超(ということは相当古い車)を廃車して2010年度燃費基準達成車(新車の9割が街頭)に買い替える場合は、普通乗用車で25万円、軽自動車で12.5万円の補助が出ます。また、廃車を伴わなくても、環境性能の良い新車(排気ガス性能4つ☆かつ2010年度基準+15%以上、、三菱自工の車で言うとコルトや新しいアウトランダーは当てはまる模様)を買った場合は普通車10万円、軽自動車5万円の補助が出ます。今年度限りまたは合計270万台分の予算が無くなり次第終了。今年度税制改正による自動車重量税・取得税の減免措置による効果と合わせ、100万代規模の需要減を補う台数効果、12万人の雇用波及効果が予測されるとの由です。

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2009年4月 8日 (水)

倉敷とんぼ返り

 今日は倉敷にて、中学校・高校の入学式に出席。片方は自分の長女の中学校入学式、もう片方は自分の母校の入学式。それぞれに校風の違いがある。天気も良く桜が満開で新入生の前途を祝福しているようだ。

 午後、岡山にていけばな展に顔を出し、倉敷の事務所に戻って明日の総務委員会の質疑について、電話で質問通告。電波法・放送法改正案がテーマだが、ネットや携帯電話といったメディアが存在するおかげでこういうことも可能になったのだ。ありがたいこと。

 夜は宅建関係の方々と会合し、サンライズ出雲にて上京。

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2009年4月 7日 (火)

北朝鮮非難決議・各党の対応

 昨日夜、飛行機で上京。午前中は衆院総務委員会の一般質疑。13時から衆院本会議。

 この本会議では、ミサイルらしき飛翔体を発射した北朝鮮、および海外諸国に向け国権の最高機関たる国会の意思を示すため、決議を行った。内容は北朝鮮の飛翔体発射を国連決議違反とし、政府に対してさらなる制裁や国連安保理への働きかけ等を求めたもので、至って当然のもの。

 ただし、提案者は自民党・公明党のみ。賛成は自民・公明・民主・国民新。反対は共産、社民党は欠席。この内容で反対もよくわからないし、欠席ってどういうこと!?民主党もさりげなく及び腰。ちなみに、社民党の皆さんがそろって寝坊したというわけではない証拠に、この決議案が採決されたあと、社民党の皆さんは入場して普通に議席に座っていた。

 16時からドクターヘリ推進議連勉強会、夜最終の「のぞみ」で倉敷に戻る予定。

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2009年4月 6日 (月)

ジェームスボンド発見

ジェームスボンド発見
 街中を快走する007号。たぶんどこかにあるスイッチを押すと、ジェットエンジンと羽根が出てきて飛行する特製マシンなのではないか。

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2009年4月 4日 (土)

誤報騒ぎ

 北朝鮮の飛翔体(ミサイルかロケットかよくわからないので)発射について、政府から誤報があった。「発射された模様」という報道が昼過ぎに流れ、5分後に訂正された。自衛隊内部のミスといわれている。

 早速、野党の皆さんがご批判遊ばされている。「いいかげん」とか「大失態」とか。志位書記長に言わせれば、「もし迎撃ミサイルを発射していたら先制攻撃になるところだった」だそうだが、PAC3の射程距離がそんなに長いわけないでしょ!それに誤射の場合、真っ先に心配するべきは国内の被害だ。いいかげんなのは、志位さん、あなたです。(追記。上記発言について、別の報道では、福島瑞穂社民党党首の発言とも伝えられる)

 確かにミスはミス。しかしはっきりさせておきたいのは、そもそもこの脅威を招いているのは北朝鮮だということ。また政府にとっても本当にあってはならない失態は、発射されて見落とすことである。個人的には、迅速な訂正は評価したい。政府は、今回のことを薬にしてあす以降も引き続きしっかり備えていただきたい。

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ここしばらくの出来事

 ここしばらくバタバタしていてブログの更新が滞ってしまった。その間にはいろいろなことがあった。4月1日の経済産業委質疑以降、あったこと。

 4月2日、異状死死因究明制度議連にて作家の海堂尊先生が講演。Aiを論じ、皆聞き入り、まさに「無人の野を行くが如し」。

 同日、与党国家公務員の給与に関するプロジェクトチーム。「公務員ボーナス、前倒しで減額を=政府に対応求める-与党チーム」としてニュースになった。人事院勧告も前倒しすることとなり、政府提案にするか議員立法とするか様子を見ることに。

 4月3日、衆院法務委員会で質疑。死因究明制度について。法医学教室は消滅の危機に頻しているが、あまりにも各役所の対応が他人事なので怒る。

 同日、法曹人口と法曹養成を考える会勉強会。法曹人口の目標50,000人の根拠や、予備試験の在り方について議論となる。高村正彦会長は、やる気だ。

 そして3日の夕方に新幹線で帰倉。車内で森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』を読む。『四畳半神話体系』もそうだが、この人の本を読むと、京都ってすごく素敵な街に思える。歴史ある古ぼけたものを宝石のようにきらめかせて見せる魔法がかかる。こういう作品が出るのが都市の懐深さだ。そういうえば梶井基次郎の『檸檬』も京都の丸善だった筈。

 今日は桜は見頃なのだが残念ながら雨。また北朝鮮がテポドン発射の発表をした連絡もあり緊張感が走る。大橋賢・倉敷市議会議長の盛大な就任祝いに出席してお祝い。その後、児島瀬戸大橋祭り。春・秋に開催され普段は大賑わいの児島瀬戸大橋祭りだが、雨模様で今日はやや少なめ。しかしそれなりに人出はある。明日晴れたらいいですね!と言いながらご挨拶して歩いた。

 明日が晴れ、お祭りやお花見が賑わいますように。なむなむ!

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2009年4月 1日 (水)

マル経融資制度、拡充!

 今日の衆院経済産業委員会の橋本の質疑により、二階経済産業大臣から小規模事業者経営改善資金融資制度、通称「マル経融資制度」を今後さらに拡充する政府の方針が明らかにされた。

 この制度は、小規模の事業所(従業員20人以下、商業・サービス業は5人以下)の法人・個人事業主を対象とするもので、これまでは融資限度額が1000万円、無担保、無保証人、低利率(2.0%)で、融資期間が運転資金が5年以内(元本据え置き期間6か月)、設備資金が7年以内というもの。たとえば倉敷商工会議所ではさらに独自に0.5%の利子補給を行い、小規模事業所の資金繰り支援の中核としている。私からは、この制度に関して商工会議所の取り組みを紹介しながら重要性を指摘し、拡充を要望した。

 二階俊博経産相の答弁によると、昨日ロンドン出発前に麻生太郎総理と二階経産相の会談で拡充を提案したところ、総理が「それでいこう!」と決断された由。具体的には、融資限度額を1,500万円に、融資期間を運転資金を7年(元本据え置き期間1年)、設備資金10年(元本据え置き期間2年)となる。既に財務省とも調整が済んでおり、迅速に実現したいとのことである。

 なお、今回の質疑では、産活法改正に関する質疑とともに、現下の経済情勢をふまえ上記以外にも、

・緊急保証制度の対象業種、および無担保保証上限額の拡大
・診療所や中小病院等の医療機関を緊急保証制度の対象に含めること
・中小企業の遊休生産設備の買い上げ・リースバック制度の検討
・繊維業など、以前から厳しい業界への配慮
・(総社市が実施したような)自動車購入に対する補助実現
・自治体の取組への財政支援の拡充
・資源生産性向上のためのコンビナートの活用
・倉敷市議会の「ジーンズ議会」を例に出し、景気を良くする委員会運営

 などの要望および議論を行った。

 引き続き、日本と地域の景気を良くするために、衆院経済産業委員として皆さんのご意見をいただきながら努力する。

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