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2009年3月 9日 (月)

人生初手術・映画『ジェネラル・ルージュの凱旋』

 かねて足を怪我していたわけだが(「足元に注意すべし!」「蜂窩織炎」参照)、炎症もすっかり落ち着き、しかしなかなか傷がふさがらないで今日に至っていた。今日も朝、水島・開進橋交差点で街宣を行いある企業の朝礼でご挨拶をしたのち、病院に行っていつものように傷を見ていただくと「今日は時間ありますか?だったら、縫合しちゃいましょう」という話になった。

 医師の先生が看護師さんに「ナントカ持ってきて!」と言うと、ガラガラと処置セットが台車に乗せられてやってくる。局部麻酔の注射がされる。イソジン綿球で患部の周りが茶色く染められ、上にシートをかけてライトを浴びせれば自分の右足脛に術野が完成。先生はメスでなんかごそごそやったり小さいハサミのようなものでごそごそしている。麻酔がかかってる筈だが時々痛く、「イテテテ」というと「あれ?もう麻酔切れちゃったのかな」などとつぶやきつつ局麻の追加注射。

 こちらは足以外は元気なので、起き上がって様子を観察。もちろん会話も普通にできる。臨床研修医制度について伺ったところ「見事に医局と地域医療を潰しましたね」との由。そんな会話をしているうちに「一番太い糸持ってきて!ナイロンで」との指示により、十分に大物用釣糸としても通用しそうな針と糸が登場。開いてる傷口を縫合するというよりも「縛りあげる」という風情で数針縫合。シールのようなものを貼り、その上にもう一枚シールを貼って終了。先生は仕上がりにいささかご不満の様子で、「もし跡が気になるようでしたら、形成のほうへ…」と。まあ、脛なんて他の人に見せびらかす場所でもないので、治ればいいです…。

 たぶんこんなものは手術のうちにも入らないのだろうが、領収書では手術料4,810円也が計上されているので手術ということにしてしまおう。だとすると!今日は人生初手術だったのである。ちなみに検査以外では入院したこともない。健康優良児に生んでくれた両親に感謝。患者付き添いとして病院で夜を明かしたことは結構しばしばあるが…。 

 そんなこともあり今日は少し予定を繰り上げて早めに新幹線で上京させてもらった。しかしただ宿舎で安静にしていてもつまらないので映画館に。見た映画は初手術記念で『ジェネラル・ルージュの凱旋』。良かった。映画としては『チーム・バチスタの栄光』の続編で、救急医療はじめ医療現場とバックヤードの事情が経済的な面も含めてナマナマしく描かれて勉強になるし、やっぱりカタストロフなシーンは圧巻。また原作を読んでいてもなおうれしいサプライズもある。どなたもぜひご覧いただきたい。

 しかし、あの費用と今日の費用が一緒くらいに安いってのは、やっぱり如何なものかとしみじみ思うのである。そりゃあ赤字にもなるわけだ。

(写真上:ちょうど新倉敷駅の事故現場を通りがかったので現場写真を撮影。このフラワーポッドに蹴躓いた。改めて見直すと、先がとがっていて確かに痛そう。足元には注意して歩こう。写真下:処置中の風景(医師の許可を得て撮影しました。ちょっと血が写っているので、苦手な方は見ないように。))

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コメント

具合はどうですか
ところで このフラワーポットについてその後はこのままですか?
指摘の通り先端がとがっていますし 足元にあって目線にはないようです また 不特定多数の人が往来するところにあるには 時には障害物になりうるかもしれませんし 先生がほろ酔いとはいえ怪我をしたならば他にもこのような事例があるかもしれません
設置の形態について検討が必要ではありませんか?
人によっては 治療費等の要求が管理者にあるかもしれません
これを機会にいかがですか?

投稿: ギンガマン | 2009年3月10日 (火) 12時08分

ジェネラル・ルージュ!!!
もう見てこられたのですね(>▽<)!!
羨ましいです。なかなか暇がありません。

足の手術、お疲れ様でした♪
そろそろ麻酔が切れて痛くなってきたころかもしれませんね。よくお休みくださいませ。

投稿: 僻地の産科医 | 2009年3月10日 (火) 19時18分

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