財政演説に対する代表質問
昨日は財政演説後、竹下亘議員らと会食、情報交換。その後最終の新幹線で帰倉。今朝は7時から水島・開新橋で街宣。企業に年始のご挨拶に伺ったのち飛行機で上京。眠い。
午後1時から衆院本会議。財政演説に対する各党代表質問。野党の代表質問はワンパターンで新味なし。金融・景気の悪化を「麻生内閣による人災」と決めつけ、定額給付金を無意味と切り捨て、必ず日々谷公園の派遣村の話を取り上げる。景気や雇用に迅速な対策を求めつつ、一刻も早い退陣または解散をも求めるのは、無理な注文というもの。社民党の辻元清美議員が農業について取り上げたのがやや提案的だったくらいか。一方与党側の質問は丁寧かつ真摯ではあったものの、あまりインパクトもなかった。
定額給付金を止め、地方自治体に配ったらどうかという提案が民主党・鳩山由紀夫幹事長からあった。自治体が自由に使えるお金が増える、との理由による。では何故、国民各自が自由に使えるお金が増えることが批判されなければならないのか。また国民は貯蓄に回してしまい効果がないという給付金への批判があるが、自治体が借金の返済に回さないという保障はあるのか。結局、反対のための反対という感は拭えず。
永田元議員の件から数日しか経ってないにも関わらず、「愛のある政治が必要」と臆面なく発言された鳩山氏の感覚には、ちょっと僕には絶望的についていけないものを感じた。政党が違うからどうでもいいんだけど。
補正予算関連法案の財務金融・総務・国土交通各委員会への付託に野党は反対し、議院運営委員会で採決によって付託したとか。議論そのものすら否定するのであれば、何のための国会か。とはいえこうなったら全て強行採決になるのだろう。釈然としない思いを持ちつつ、夕方の新幹線で帰倉。
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コメント
国会が開会されましたね。東京と倉敷を行き来して過密スケジュールをこなされていらっしゃることに敬服します。ブログを読ませてもらい岳代議士のお気持ちがよく伝わってきました。党利党略やお互いを責めしのぎ合う政治をやらないでいただきたいです。批判するより行動して形に現して見せて欲しい。この声も野党には響かないでしょうけど。どうか、お身体を大事にされてお励みください。応援しています。
投稿: 江崎英子 | 2009年1月 6日 (火) 21時59分
1月2日の記事のタイトルが、「定額『交』付金」となっていたので、岳先生も鳩山案を想定されていたかと思っておりました。与党も大人なら、2兆円を地方に交付金として渡せばどうでしょうか。定額給付金を2次補正予算から外せば、野党は(関連法案も含めて)即決してくれるかのように言ってます。
今年度限りですが、小泉改革で消えた地方交付税の(一部)戻しの形になりますので、地方の首長的には文句無いはずです。国が使途を指定せずに、地方に2兆円渡しても、全国民はそれが「定額給付金」見合いの金だって知っているわけで、首長もその金で「道路を作りたい」とは言い出せないと思います。
地方に「使途フリー」で渡された金が、国民が想定している「定額給付金」になるかは、自治体と地方議会が決めることです。私の住んでいる県の知事は、民主党系の立派な方ですが、他県が「定額給付金」で行く中、独自の使途に使うのは勇気が要ることだと思います。
結局、ほとんどの自治体が定額給付金を配ることになるとすれば、2次補正を速やかに通すために、鳩山案の丸呑みも有りってことだと思います。
投稿: 浜野 芋太 | 2009年1月 6日 (火) 22時07分
江崎さん、浜野さん、コメントありがとうございます。
給付金については、2日のエントリの方が誤りです。先ほど修正しました。
国会内で物理的に揉めても、政治そのものの信頼の損なうだけ。しかし昨年一年間で学んだことは、民主党は約束を破るということです。一月の議長裁定から、十一月の採決合意に至るまで。
現実が理想のように運ばないのは残念です。しかし相手を見て対応しなければ物事動きません。
投稿: 橋本岳 | 2009年1月 7日 (水) 13時46分
> 国民は貯蓄に回してしまい効果がないという給付金への批判があるが、自治体が借金の返済に回さないという保障はあるのか
それぞれ返済にまわさなければいけない状況にあることをどのようにとらえていますか?
それをもって給付するのかがはっきりしていない
懸念があれば対策をすればいいものを批判ばかりでどっちもどっち だからばら撒きと言われるのではないでしょうか
投稿: ギンガマン | 2009年1月 7日 (水) 16時02分
今日の予算委員会での カメラ目線
真剣さがばっちりでした
投稿: ギンガマン | 2009年1月 8日 (木) 15時20分
ギンガマンさん、コメントありがとうございます。
自治体の債務償還への対策をつけた交付金とすると、「自治体が自由に使え」なくなり、言っていることが矛盾します。給付金については、評論家的に批判するのではなく、各自が家計なりそれ以外に社会のためになる用途なりに給付金を使っていただければ、自ずから効果は上がるものと思います。
予算委員会、チェックありがとうございます。カメラがいたので普段よりも緊張しました(笑)
投稿: 橋本岳 | 2009年1月 8日 (木) 17時54分
「概ね景気浮揚と弱者救済に資すると、自治体が決定した政策」に対して、国が交付金を配ることにすれば良いのでは? ただし、交付金額は(2月1日現在の)子供・老人総数×2万円 + 大人×1.2万円 とする。政策は自治体が決定し、地方議会が承認する。例えば、「全住民に1万円の地域限定商品券を配り、今年度に限り後期高齢者の保険料を免除し、余った金額で小学校の耐震補強を進める」などならOKとする。
ほとんどの家庭は政府案を想定しているので、給付金が減額されれば、自治体にピンハネされたと反感を持つはず。政府案通りの給付金ベースの政策になると見込まれます。与党も大人なら面子を捨てて、「景気浮揚&弱者救済」策を自治体に丸投げして、2次補正を速やかに成立させていただきたい。結果として、ヨッチーらの離党も防げます。
高額所得者には、自治体が給付金で「ふるさと納税」を斡旋する。ふるさと納税された自治体はハッピーだし、高額納税者は「税額控除」により減税のメリットを享受できる。形の上では、高額納税者は寄付をしているわけで、首相から「さもしい」と言われなくなる。
派遣切りでヤマシイ思いをしている業界は身銭をきって景気浮揚に貢献させる。トヨタはハイブリッドカーの商談成立後に、顧客が一部を地域限定商品券で払う場合、額面の2倍で受け取る(6万円分の商品券なら、12万円として受け取る)。パナソニックは薄型テレビのインチ数だけ割増して受け取る(42インチのテレビを買うときに、客が出す6万円分の地域限定商品券は額面の42%アップの8.52万円として受け取る)。
ガソリン価格は100円を割り込み、高速道路も休日は1000円で乗り放題。エコカーなら取得税0、重量税0で、標準家庭には12万円相当の「エコカー購入割引券」が配られるわけです。このポリシー・ミックスで新車販売が回復すれば、景気回復が見えてきます。
岳先生、是非とも総務委員会でご提案ください。有権者がチェックするのは、「カメラ目線」ではありません、「政策」です。これが実現すれば、水島にある某事業所から・・・
投稿: 浜野 芋太 | 2009年1月 8日 (木) 19時52分
> 国民は貯蓄に回してしまい効果がないという給付金への批判があるが、自治体が借金の返済に回さないという保障はあるのか。
国民へ一律に配分するのですから、このような疑念はそもそも的外れなんですよね。(みんなが貯蓄するわけでない。)
寧ろ、自治体は借金問題で厳しく追及されてるのですから、確実に借金返済に回るでしょう。
やはり、「反対のための反対」でしょう。
我々としては、そんな事より早く交付して景気回復へ道筋をつけて欲しいのですけれど。
投稿: グー | 2009年1月 9日 (金) 04時35分