消費税上げについて
今日は麻生太郎総理の施政方針演説はじめ、政府四演説が衆院本会議で行われた。総理らしい色のにじむ、でもあまりケレン味の無い素直な演説だった。
おそらく消費税率上げの話が明日の新聞等で取り上げられるであろうし、代表質問でも出てくる話だろう。また中期プログラムや所得税法の附則に書くかどうかということで自民党内でも激しい議論があったのも既に報道の通りだ。そして以後も議論は続くし、続けなければならない。
ただ、政府は単に消費税を上げたいだけのか、というと話はそこまで単純ではない。その他の税についてもさまざまな見直しを同時に行うことになっているし、景気回復等の前提条件もきちんと書いてある。それを踏まえた議論をしてほしいと切に願う。
参考に、すったもんだの党内議論の末まとめられ、先日国会に提出された「所得税法等の一部を改正する法律案」の附則第百四条をタイプしてWebページとしてアップした。これを読めば、政府と自民党がどういう方向に税制を動かそうとしているかざっくりわかるはずだ。また、石破茂農水相の考えも本人のブログに記されている。橋本もほとんど同意見。あわせてぜひ参考にしていただきたい。
| 固定リンク
「15.財政・税制」カテゴリの記事
- 年収の壁と最低賃金の議論のためのシミュレーションをしてみた(2024.11.19)
- 「財政運営に必要な財源の確保を図るための公債の発行の特例に関する法律案」に対する賛成討論(2012.11.16)
- 「骨太の方針」素案について議論(2009.06.10)
- 財政制度審議会の建議(2009.06.05)
- 消費税上げについて(2009.01.28)
コメント
ご丁寧にまとめて頂きありがとうございます。参考になりました。瑣末では異論があるにしても、方向性は多くの人にとって納得しやすいのではないかと感じました。現在高齢層の元に滞留している資産を若年層に還流することで活力ある日本社会を永続できると思いますし、橋本先生の紹介された自民党の法律案はそれに沿ったものであると思いました。
投稿: dege | 2009年1月29日 (木) 10時22分