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2008年12月 4日 (木)

地方自治のお目付け役

フランス(アントワープ州、バ=ラン県)、ベルギー(アントワープ州)の地方政府関係者とのヒアリングで、それぞれ国政府からの「お目付け役」がいることが特徴的だった。

フランスではプレフェ(「知事」または「地方長官」)と呼ばれ、各州および県に一人ずついる。内務省の役人であるが、執行権を持つ州議会議長よりも式典等では上位に扱われる。以前は官選知事として執行権を持っていたが、1980年代の改革により執行部の意思決定の法的な事後チェックを主に行うこととなった。制度の創設はナポレオン時代にさかのぼり、今なお「ナポレオン皇帝のお代官様」的権威を感じた。ただし、執行権を持つ州議会議長や県議会副議長は、あまり意に介してない風情だったが。

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(写真上:知事の執務室。下:ルビエール知事と(右から二人目、左端が橋本))

ベルギーでも、各州に内務省からコンサルタント(審議官)が置かれ、知事とのヒアリングでも同席していた。役目は知事の意思決定に対し助言および法的チェックを行うこと。場合によっては内務省が知事の意思決定を覆すこともある由。ただしこちらはジーンズ履きのおじさんで、あまり権威的ではなかった。また知事の話ぶりからすると、委任事務的な制度もあるようだ。

いずれも、日本では見られない。国の出先機関は実質的にそういう機能を果たしているかも知れないが、制度としては無い。権限の分担という議論とは別に、国と地方自治体との関係性も国によって違うことがわかった。地方自治も、国の法律によって規定されているものという意識が強いのか。やはり百聞は一見に如かず。国会議員も勉強が大事。

今日これからブリュッセルを出発し、フランクフルトを経由して明日朝に成田着の予定。

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