「夜回り先生」水谷修先生講演
22日(月)に、児島文化センターで行われた「夜回り先生」水谷修先生の教育講演会に伺った。その様子や感想などを書かねばと思っているのだが、内容があまりにもありすぎて、また思うところも溢れすぎて、うまくまとめることができずに今日になってしまった。やむを得ず、思いつくままに記す。
ある人が「魂の言葉じゃな」とおっしゃっていたが、本当にその通り。夜の世界の誘惑と怖さ、学校にも家庭にも街にも行き場のない子どもたちが部屋に籠り、リストカットに向かう。シンナーやドラッグは骨まで奪う。少年の大腿骨は脆くも崩れてしまった。幸いにして「人は人を幸せにするために生きてるんだね」ということに気づく子もいる。残念ながら、気づく機会がないままに亡くなる子も、いる。
その原因は?水谷先生はおっしゃった。「全ての大人の代わりに、全ての子どもたちに、謝る。申し訳ない」―これを聞いた全ての大人(含自分)は、自らを恥じるべきだ。大人の余裕の無さが、子どもの居場所を奪っている。
「愛は生きるものであり、語るものではない」蓋し名言と言うべきであろう。「ケータイやネットで愛を伝えることはできない」これもその通り。にも関わらず、「夜、人間は不安になる。不安になった人間がケータイやネットでコミュニケーションすることで、どれだけの犯罪が起こっているか?」この問題提起は受け止めなければならない。
父・橋本龍太郎が総理大臣在職中、麻薬対策を強化したことを徳として、講演の中でお話いただき、また私自身もご紹介を受け、激励をいただいた。水谷先生は、命を削って子どもたちのために全力を尽くしておられる。これは他人の真似できることではない。しかし、わざわざご期待をいただいているのだから、政治の立場でもできることはある。私も、己の持ち場において、子どもたちのために全力を尽くすことを誓う。
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「05.子育て・青少年・少子化」カテゴリの記事
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コメント
ごく一部の人が壊したものを一層ごく一部の人が直そうとする。
これは仕方の無いことだとも思う。
しかし、残念なのは大多数の人が見て見ぬ振りをしていること。
その原因の大部分は心(暮らし)に余裕が無いことじゃないかと思う。
政治に期待しすぎてはいけないとは思うが、政治でしか変えれないこともあるように感じます。
一層益々の尽力をお願いします。
しっかりと応援しますから。
投稿: らいおん | 2008年12月27日 (土) 00時10分